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基礎が悪いと家は傾く

家を建てる時、どんなにデザインに優れている家も、高価な家も、基礎がしっかりしていなければ傾いてしまう…ってのは誰でもわかることだと思います。

そう…家を建てるのに基礎は非常に重要!

図1:傾斜地に建てる家は基礎がしっかりしていないと倒れてしまう

典型的な話をすれば、傾斜地に建てた家…図1左のように基礎(灰色)で補正してしっかり支えていれば家は傾きませんが、基礎がなければ図1中のように建っていられるわけがなく、図1右の如く倒れてしまいます。

図2:家が傾いていても基礎がしっかり補正してくれれば家はまっすぐ立っていられる

ちょっと見方を変えると、家自体が傾いた作りをしていた場合、図2左の如く基礎(灰色)で補正すれば家はまっすぐ立っていられるわけですが、基礎で補正ができていないと2右図の如く倒れてしまうのは当たり前ですね!

では、人間の足はどうでしょうか?

図3:左足を後ろから見た状態
足は踵骨が過重軸より外側にあることから荷重がかかれば内側に倒れる構造になっている

図3をみてください。踵骨(かかとの骨)は荷重軸(上図左縦赤線)の中心にあるわけではなく、ちょいと外側にあって不安定な作りをしています。そして載距突起という棚構造が内側にせり出しています。そしてその上に距骨が乗っかって、その上に下腿骨(脛骨・腓骨)が乗っかって体重を支えるようになっています。そのため、先ほどの家の基礎の話と同じように、何の補助もなく体重がかかれば、図3右の如く内側に倒れてしまいます。

ではどうやってまっすぐ立っていられるのか?

筋力で持ち上げるか、何かで助けてあげるか…ですよね!?

若いうちは筋力があるので、筋力でまっすぐな形を保持しますが、年取って筋力が衰えてくると、体重を支え切れなくなって徐々に足は傾いていきます(若い方も1日中立っていれば筋肉が疲れて体重を支え切れなくなって夕方になるにつれ徐々に足は倒れてきますし、そもそも筋力がなければ倒れてきます)。そうすると、筋トレして筋力をアップして形を保持するか、支えのしっかりした靴を履くか、靴の中敷きなどで足の傾きを補正して倒れてくる足を支えてあげるか…状況に応じていずれかの方法をとらなければなりません。

問題なのは昨今の若者…歩かない・外で遊ばない・運動しない…しかし背は伸びて体は大きくなる…そのため成長期に十分な筋力がついていない…当然体重を支えられないわけで大問題なんです…(-_-メ)

なので成長期にしっかり運動させてほしい…幼稚園の送り迎えは車じゃなくて歩いてほしい…もっというと0歳からの関りが重要月齢に応じてその時期に必要な運動をさせてほしい!…(-_-メ)

幼稚園の講演で毎度お話しするんですけど、なかなか歩く方増えないんですよね…(-_-メ)

自分の子どもが可愛くないのかな?…我が子の足の形が変になってもいいのかな?…って思ってしまいます。足の形だけではなく、運動能力にも影響しますし、知能や精神面の発達にも影響しますのでね…(-_-メ)

私は我が子が可愛いから、幼稚園には歩いて通わせていました!

足や靴は、家でいうところの基礎にあたります!

とっても重要な部分なんです!

なのに、ブランドのバックや洋服にお金かけるのに靴にお金かけない…ランチに行って昼食にはお金かけるのに靴にはお金かけない…子どもを幼稚園に車で送迎…それって家建てるのに基礎をケチって手抜き工事するってことと同じです。

基礎がしっかりしていないと、足の問題だけでは済みません。膝痛・腰痛などの原因になったり、噛み合わせにも影響したり…その影響は全身に及びます。

取り返しのつかなくなる前に、足を大事に(しっかり運動)しましょうね!


※ブロチータ2013/1/18記事を改編

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