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それでもやはり、意識せざるをえない(小野美由紀のマガジン)

作家小野美由紀によるエッセイマガジンです。タイトル通り "それでもやはり、意識せざるをえない” 物事について、月に5-10本程度配信します。日々のエッセイ、恋愛、性愛、家族、また…
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2019年2月の記事一覧

共感よりも共犯したい

共感よりも共犯したい

2月某日
ハヤカワ書房さんで打ち合わせ。

一階のカフェの名前がクリスティであることにすでに爆上がりしてしまうのだけど、店内に入ったらこれまで刊行された名作の表紙がずらりと並んでいてもっとぶち上がってしまった。

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女をエンパワメントするコンテンツについて

女をエンパワメントするコンテンツについて

1月某日

「82年生まれキム・ジヨン」の読書会に行く。神保町の韓国の書籍を専門に扱う書店「チェッコリ」さんで。読書会というものに行くこと自体が初めてだったので緊張していたが、蓋を開ければ各人が各人の感想を述べるだけの平和な会だった。

書籍が売れなくなって本屋さんはどこも苦しいとか、閉店してしまう書店さんも多い中で、こういう純粋に「届けたい!」という思いを持って続けてくださる本屋さんもあるのだな

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売るのにはまだ早い

売るのにはまだ早い

書こうとしてもどうしても書けない原稿があるとき、私は「ああ、経験を積んできたつもりでも、自分にもまだまだ”抜け落ちている”部分があるのだなぁ」と思う。

”書けないこと”というのは人生の盲点だからだ。

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