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大自然の保育とヒンメリ|カメラマンとめぐる尾道_第2回(向島)

今回は全8回のシリーズ企画第2回
尾道にゆかりのあるプロカメラマンと、尾道市地域おこし協力隊が市内をめぐり、各地で撮影した場所やひとの情報と、プロから習ったカメラのミニ知識をinstagramnoteマガジンで発信していきます。

この企画の投稿や記事を見ながら、カメラ片手に尾道各地をめぐってみてくださいね。

1. エリア・テーマ・講師のご紹介

第2回の舞台となるのは、向島(むかいしま)
尾道駅がある市街地から渡船で2分の島で、移住者が多い尾道のなかでも近年特に人気が高い場所です。車で橋を渡れば無料で街に行けるので、普段はゆったり島暮らし、仕事や休日は街へ。なんてこともできます。

初回は座学でカメラの基礎知識を学びましたが、2回目以降は実践編。各回異なるエリアで、撮影テーマを設けてカメラ研修をしていきます。

〈第2回の撮影テーマ〉
いいなと思う被写体を見つける

今回の講師は、旅する写真館として尾道市・福山市を中心に出張写真撮影をされている大森崇史さん。東京からの移住者です。現在カメラマンとして活躍されながら、なんと週末にスパイスカレー屋さんも各地でされています(見るだけでお腹がすくカレー専用インスタはこちら)。

2. カメラ研修

内容に入る前に、研修の大まかな流れをご説明します。

まず「①全員で被写体を撮影」し、「②協力隊2名が自分の写真を複数枚選択」します。それから「③撮影意図と疑問点を発表して講師からフィードバック」を受け、それをもとに「④再撮影」し、最後に「⑤講師の撮影した写真を見て質疑応答」をします。

前提として、写真はInstagramとnoteで使う写真を想定して撮影しています。

2-1. 協力隊1人目(選んだ写真)

まずは協力隊1人目の撮影意図から。
協1:「子どもが映っている写真は、左寄りですがInstagramなら切り取るから気にならないと思って選びました。2枚目がヒンメリの材料・製作中・制作後が1枚に収まった写真。3枚目が制作風景を写した写真です。」

大森さん:「この取材で何を伝えたいか、ということが大切です。ヒンメリのワークショップ、子育て、向島洋らんセンター、と分散した題材がありますよね。今回は子育てとヒンメリが主題かな。子どもの写真を1枚選んだのはいいと思います。あえて言うなら、ひとは笑顔の写真に反応するので、笑った瞬間を撮れるといいですね。」

大森さん:「2枚目と3枚目は似てますね。Instagramなら、違う角度やアップの写真を組み合わせると飽きがこないと思います。広く撮るとどこを見ればいいかわからなくなってしまうので、基本はシンプルイズベスト。対象を絞るか、シンプルな背景で撮ることがおすすめです。」

POINT|
・取材のテーマから撮影対象をまず決める
・角度やアップの加減で飽きのこない切り取り方をする
・いいなと思う被写体はアップやシンプルな背景で撮影する

2-2. 協力隊2人目(選んだ写真)

つづいて協力隊2人目。
協2:「ヒンメリを紹介している様子と、洋らんセンターなので蘭の写真。それから、作業風景も撮影しました。」

大森さん:「3枚目の写真、いいですね。斜めに撮るとライブ感というか、躍動感が出ます。2枚目の蘭はいきなりな感じがするかな。主題がブレて、何を紹介したいのだろう?となってしまいます。1枚目については、今日のように西日が強い日は日向と日陰が分かれるのは仕方がなくて。被写体に日向か日陰にずれてもらうのもありですよ。」

大森さん:「noteの文章で紹介するなら、蘭の写真もいいと思います。ただ、今回の主題に子育てが入るなら子どもの写真も欲しい。子どもの写真を撮るときは、農家さんに果物を持ってもらって撮影するのと同じで、子どもにもおしゃべりして何か持ってもらったり、ふざけて笑わせたりして撮影してもいいですね。」

POINT|
・対象を斜めに撮影すると躍動感が出る
・被写体に声をかけて日向か日陰によってもらうのもあり
・子どもの撮影ではモノをもってもらったり、話かけたりすることが大事

毎回、アドバイスを受けて再撮影した写真はInstagram(@onomichilife)に投稿していきます。よろしければこちらもあわせてご覧ください。

3. プロカメラマンが切り取った向島

ここまでプロカメラマンからいただいたフィードバックをご紹介してきましたが、今度はプロが撮影した3枚とコメントをご紹介します。

大森さん:「1枚目は全体。子どもも入れて、作業というより楽しくみんなでやっている感じを撮影してみました。」

大森さん:「次は、画角を変えてヒンメリを上から撮ってみた写真。」

大森さん:「最後はヒンメリ。先の2枚はひとが結構入っていたので、3枚目は完成品をアップで撮影したものを選びました。」

4. 向島で出会ったひとやもの

最後にあとがきとして、今回向島で出会ったひとやもののお話を少ししようと思います。

向島洋らんセンター
今回の撮影場所となったこちらは、島の小高い山の上にある、おもに胡蝶蘭の栽培・研究・販売をしている施設です。施設内にある芝生広場は、島内外から来る子ども連れに人気のスポット。車で行くのがおすすめです。

ヒンメリ
写真にも沢山登場したこちらは、フィンランドの伝統的な飾りです。乾燥した麦わらを糸でつないで、基本の八方体から五芒星と、かんたんな形から複雑な形までつくれるので、大人から子どもまで楽しめるのだとか。この日はヒンメリワークショップの準備をしている様子を撮影しました。

大自然のなかの子育て
被写体になってくださったのは、みらいのこども舎の方々。3名とも他県からの移住者です。自然のなかでの子育てや暮らしに惹かれ、向島に通ったり住んだりしているのだそう。海に囲まれ、山もある向島ですが、街へのアクセスも良いので、「子育ては島で、暮らすのは街。」という方にもちょうど良い場所のようです。

いかがでしたでしょうか。これから全8回、尾道各地のさまざまなエリア情報と、カメラ講座の内容をご紹介していきます。よろしければフォローやいいね!をよろしくお願いします♪

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