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【東京から尾道】移住にかかったお金を公開します

こんにちは。尾道市移住定住コンシェルジュ'23 noteの編集を担当しているアンドウです。私は2020年11月に初めて尾道に訪れたのち、2021年1月31日、夫とねこ2匹と共に尾道移住を果たしました。

「移住移住って簡単にいうけど、実際に移住するとなったら何にいくら必要なのさ?」と思っているそこのあなた。その不安は至極当然のことだと思います。ただでさえ物入りな引っ越し、どんな出費があるのか把握しておきたいですよね。

この記事ではアンドウ家を例に、移住にかかった実際の費用を赤裸々にご紹介。引っ越し時期や荷物量、家族構成など、家庭によって状況はさまざまですが、ひとつの目安として参考にしていただけたらと思います。
(トップの写真は住民票を移しにいったときに撮った尾道市役所)

※料金はあくまで当時の相場で、サービス内容も時期やタイミングによることが多いかと思われます。特定のサービスを貶めたり勧めたりするものではございません。


■アンドウ家の基本スペック
・家族構成:夫と私の大人2人、ねこ2匹
・移住前:東京都江東区亀戸
・移住後:広島県尾道市高須町(東尾道駅から徒歩8分)
・引っ越し日:2021年1月31日
・引っ越し先の家賃:6万円(+駐車場1,000円)

東京都江東区から尾道市高須町への引っ越し

引っ越し代:18万8,000円
夫移動費(新幹線+JR):1万9,000円
妻移動費(J社飛行機+バス+JR):1万5,000円
ペット輸送費(ねこ2匹):1万2,000円
引っ越し手伝いお礼、交通費など:1万5,000円
入居費用:35万7,000円
町内会新規入会金:5,000円
Wi-Fiレンタル(38泊39日プラン)1万円
布団一式:6,000円
ねこ用品追加分:6,000円
合計:63万3,000円ほか

ざっと思いつくままに書き出してみました(端数は丸めています)。プロバイダ解約金などはすぐに調べられなかったので割愛していますが、年割などがあるみたいなので人それぞれかなと。引っ越し前には駆け込みで美容院に行ったり飲食店巡りをしたり友人同僚と食事したり、いろいろとお金を使っていました。引っ越しってホント物入りですね!

移住を機にものを減らしたかったので新たな家具の買い足しはしませんでした。むしろかなり断捨離して臨んだ引っ越しでしたが、結局ミニマリストにはなりきれず、しっかり荷物量はあったと思います。

引っ越し業者選びの思い出と値下げ交渉

夫も私も遠方への引っ越しが初めてだったため少しでも安心材料が増えればと、大手引っ越し業者に絞りました。また夫婦とも移住ギリギリまで勤め人をしていたため何社も何社も見積もり取るのは混乱すると判断。結果A社とB社の大手2社に相見積もりをお願いすることに。

繁忙期となる2月中旬を避け、尾道の新居へは2021年1月下旬、できれば2月1日の入居希望でした。2020年12月14日の午前に引っ越し業者のB社、午後にA社に来てもらい、まず見積もりを取ったところ…
・B社:28万2,975円
・A社:26万7,025円

まぁ予想はしていましたが家賃数か月分の額が出てました。営業さんの前では平静装いましたが内心は心臓バクバク。業者さんには悪いけど、我が家も削れるところはできるだけ削りたい。この時点ではまだ東京に戻る可能性も視野に入れていたし。

で、値下げ交渉。相見積もりをとっていることを伝えつつ最終的には…
ドン!

・B社:20万6,250円(1月31日荷物引取、2月2日尾道に荷物着)
・A社:18万8,000円(1月31日荷物引取、2月1日尾道に荷物着)

2社とも示し合わせたように8万円弱下げてくれました。
ははーん、これは値引きに段階があるとみた。(※個人の感想です)

ただここからの値引き交渉はなかなかテクニカルになる予感がしたし、一応目標だった10万円台にこの時点で手が届きました。営業さんが熱い方でもっとがんばってくれそうな雰囲気を感じつつも、荷物の到着日が決め手となりA社にお願いすることに。

引っ越し当日の動き

2021年1月31日、引っ越し当日の朝

当日は夫婦で役割分担し、時間をずらして引っ越ししました。妹や友人たちが駆けつけて来てくれ、妹は私と、友人たちは夫と行動を共に。「ねこを運ぶ」という重大かつヘビーミッション(物理的にも)があったので、こうした第三者のサポートは本当に心強くありがたかったです。夫と一緒に行動していたら、もっと時間がかかったかなと。

私(尾道での入居担当):
妹と2人、ねこを連れて朝早めに東京を出発(友人のひとりが羽田空港まで車で送ってくれるという神対応)し、空路で広島へ。先に尾道入りして入居手続き、インフラの開通作業対応、配送手配しておいた荷物の受け取り。その間に妹が日用品・夕飯など取り急ぎ必要なものを買い出し。

夫(東京での退去担当):
午前中に引っ越し業者の荷物運び出し対応、昼に退去手続きのため不動産会社対応。1日中手伝ってくれた友人たちとプチお疲れ様会をして別れ、もろもろ東京での雑事をこなし新幹線で広島へ。夜に尾道入りし、合流。

有休をとって引っ越しを手伝いにきてくれた妹

カーテンや毛布、防寒類、バスタオル、着替えなど当日必要だけど運ぶのが大変なものは、当日届くよう新居に送っておきました。こうでもしておかないと1〜2月の寒さの中荷物がなんもない部屋で一晩過ごすのはきつかっただろう…

2021年2月1日(入居翌日)に届いた荷物

移住した友人の中には荷物が届くまでホテル暮らしをしていた家族がいました。また単身の友人は荷物を極限まで減らした上で自身は夜行バスで尾道入りするなどあらゆる節約術を駆使していましたね。

不動産会社とのやりとりや入居費用について

2020年12月7〜9日に尾道に滞在した際に不動産会社を3社巡り、帰りの新幹線からメールで入居の申し込みを済ませました。以降はすべて郵送書類と電話でのやりとりのみ。お世話になった東尾道の「しまなみエステート」さんは移住者対応にも慣れている印象で、安心してやりとりできました。

参考までに、家賃6万円で敷金2礼金1ほか、当月分の家賃、火災保険料などもろもろの額が入居費用(35万7,000円)にあたります。我が家はねこ飼い歴が長いので敷金2は想定内だったし家賃や初期費用について金額交渉はしませんでした。

(ちなみに完全な余談ですが、江東区亀戸のマンションに入居するときは入居費用だけで61万1,800円でしたね)

ねこの引っ越しどうするか問題

引っ越しの交通手段を新幹線か飛行機かで悩んだ結果、よく鳴くねこが1匹いたため4時間の新幹線旅は無理だろうと判断。身内に航空会社勤めの人がいるので相談しつつ、ねこたちはJ社の航空機サービスで輸送してもらうことにして人間も同じ便で向かうことにしました。

ねこや犬などペットは貨物扱いとなり貨物室で運ばれるとのこと。調べたら過去にかわいそうな事故の記事を見つけてしまい、移住で一番の心配事項はねこの移動でしたね…

キャリーにも大きさなどの指定があったので確認してみてください
広島空港に着いたところ。脱走防止の網でくるまれたキャリー、荷物レーンで流れてくるのかと思ったらスタッフの方が連れてきてくださいました

キャリーを妹と1つずつ持ち、広島空港からバスで福山駅へ。そしてJRに乗り換え東尾道駅へというルートで新居に向かいました。

愛猫たちのことを思うともう人間都合の大きな引っ越しはもう避けたいなと思わされたのでした

インターネットが開通しないトラブル

移住準備と仕事に追われネット関連の手続きが遅れた結果、引っ越し後1か月半ほど経たないとネット開通工事ができないと言われ青ざめたの、今となっては良い思い出です。なのでうちはWi-Fiレンタルでしばらくは泣く泣く耐え忍びました。ないよりマシだけど利用量に制限があるのでとにかく不便。インターネットの手続きはお早めに!!

夫も私も家でやらないといけない仕事があるというのにネットの利用制限がかかり、近所のマクドナルドに繰り出すことも多々ありました…東尾道には24h営業のマクドナルドがあって便利でした。写真はなぜか早朝にマックへ向かっているところ

引っ越しまでのスケジュール

  • 2020年11月13〜15日 ワーケーションツアーで初めて尾道へ

  • 2020年12月7〜9日 家探しのため尾道再訪、アパート決定

  • 2020年12月12日 ひろしま暮らしサポートセンター(有楽町)に移住を決めた報告

  • 2020年12月14日 引っ越し業者見積もり

  • 2020年12月24日 交通手段決定、ねこの輸送サービス申し込み

  • 2021年1月29日 私の仕事最終日

  • 2021年1月31日 引っ越し

  • 2021年2月1日 荷物着、尾道での生活スタート

【番外編】尾道市高須町から向島への引っ越し

引っ越し代:8万2,000円
工事代(エアコン、ウォシュレット、食洗機取り付け):4万円
入居費用:12万円
町内会費:5,000円
ガスコンロ:1万8,000円
合計:26万5,000円ほか

我が家は尾道に移住して半年ほどで、高須町(東尾道)から向島に再移住しました。そのときの引っ越し見積もりなどが出てきたので参考までに上に載せておきます。

東尾道に住んでいたとき、自転車でしょっちゅう向島へ遊びに行っていた

2021年2月に移住生活がスタートして、友人の紹介で向島の古民家を内見したのが2021年5月、引っ越しは2021年9月末。細かい数字は忘れましたが転居先に合わせいくつか家具を買い替えたため出ていくお金が結構多かったな〜という印象です。特に上にも載せた工事代は前回発生しなかった負担だったので痛い出費でした(トイレのウォシュレットと食洗機設置は夫の強い要望)。

引っ越し業者も首都圏ほど選択肢がなく、結局移住時にお世話になった大手2社で相見積もり。B社12万8,700円、A社8万2,000円だったためA社に決めました。今思えば、もう少し自分たちで工夫すればこんなにかからなかったのかなと思います。ちなみにねこ2匹は仲良くしてもらっていた宿屋のご主人が車で運んでくだいました。感謝しきれません。

向島に引っ越直後の夕飯。憧れの縁側でごはんを食べてみる

古民家ならではの出費

正直、古民家の冬をなめていました。東尾道のアパートでは着込んでこたつに入っていれば寒さをしのげたのですが、古民家は秋から真冬にかけての室内が寒すぎたため(真冬の朝晩は室内2〜3℃)人生で初めて石油ストーブを導入することになりました。

トヨトミの石油ストーブ、2万9,000円ほど

しかも次の冬には石油ファンヒーターを買い足しているという。古民家に住む友人たちから勧められたのと、調べてみると確かに石油ファンヒーターのほうが暖房効率と燃費が良いことがわかりました。リサーチ不足でしたね。

コロナの石油ファンヒーター、3万3,000円ほど

その結果、日常のなかに「灯油を買いに行く」というイベントが増えました。瀬戸内、温暖とはいえ普通に寒いから気をつけて!(←ダウンジャケットを断捨離してきて後悔した人)

ほか移住で発生した大きな出費

私は尾道に移住してから車の免許を取ったので教習所代が27万円ほどかかりました。車は尾道の友人が譲ってくれたため、初期費用は車検と切り替え手数料のみでした。ありがたい。

まとめ

大人2人とねこ2匹の移住にかかったお金まわりについて赤裸々に語ってみました。冒頭でも書いた通り家族構成や時期によって状況はまちまちかと思いますが、なにかの参考になればうれしいです。

ちなみに我が家ががんばったポイントは、無駄な行き来をすることなく退去と入居を済ませられたこと&新旧住所とも家賃ロスする日数を発生させなかったこと。とはいえ振り返るともっと抑えられた費用があったはずだとも思っているので、これを正解とせずぜひみなさんなりの工夫を楽しんでみてください。

この記事のポイント
・移住を決めたら即行動!(インフラ手続き、移動、業者見積など)
・出費を減らしたいのなら金額交渉や家賃ロスをなくすための努力をする
・遠方からの引っ越しだと家具などの荷物は当日届かない可能性大
・家族やペットの苦痛、ストレスにはお金を使うのも大事

このように、金銭面も含めて後悔のない良き移住になるよう、かげながらですが応援させていただきます。またもし引っ越しの工夫など移住ハックをお持ちの方がいたら、ぜひ教えてほしいです◎

●移住定住コンシェルジュ:後藤峻(@concierge_goto
●編集・文:アンドウ(@holiday_cloudy


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