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【チームの魔法を呼び覚ます】ヒント.6は「1on1の浸透」です。

「チームの魔法を呼び覚ます」

 「個の可能性を最大限に引き出す」をミッションに対話を通し、人材育成の事業を行っている、オンオクリ株式会社代表の内田亮吾です。弊社が育成した管理職の方々が「対話的リーダーシップ」を発揮し、多くの価値を生んできました。その価値は管理職が成長し、変化したことでチームのメンバーが行動を起こし、魔法のような成果を挙げました。そのエッセンをご紹介しています。

<チームの魔法を呼び覚ました結果>
【営業成績が前年比より1.7倍に】
【チームの全指標が前年比の1.5倍に】
【新卒が期待以上の行動をしてくれるようになった】
【惰性で仕事をしていた年上メンバーが管理職を目指すようになった】
【離職率が10%減った】
など

「チームの魔法を呼び覚ます〜対話的リーダーシップ〜」ヒント6、今回のテーマは「1on1の浸透」です。 

昨今、「1on1」の重要性は増しています。
そもそも「対話」と「1on1」の違いは何だと思いますか?

「対話」と「1on1」の違い

「対話」とは

深いレベルでの理解や共感を目指します。思考や価値観の探究を意味するより2名以上で行う広範なコミュニケーション形式です。

「1on1」とは

管理職とメンバーが個別に集まり、具体的な職務に焦点を当てたミーティングを指します。

簡単に言うと、「対話」の分類の1つに「1on1」があります。「1on1」を積極的に実施する管理職は対話的リーダーです。

今回は「1on1」に関するデータを用いるため、対話ではなく「1on1」に絞ってお伝えします。

コロナ禍を経たことや2023年より人的資本経営の流れから、人事制度を見直している企業が増えています。企業の“人”への関心が高まっています。

では、1on1を実施している企業は何%だと思いますか?

大規模企業:36.4%
中・小規模企業:11.7%
(引用:日本の人事部、アデコ社の調査、アクセス日:2024年1月29日)

この数字を見てどう感じましたか?

僕は実施率の低さに驚きました。もう少し定着している企業も増えている印象でした。なぜ、ここまで実施率が低いのか。実施するデメリットが大きいからだと考えます。

1on1の4つのデメリット

1.時間の制約

1on1は時間がかかります。管理職が多くのメンバーを持っている場合、各々と定期的に会うことはスケジュールを圧迫する可能性があります。

2.不適切な実施

1on1が不適切に実施されると、逆効果になる場合があります。例えば、フィードバックが過度に批判的になってしまうことや個人的な問題に焦点を当てすぎるなど、信頼関係が損なわれる可能性があります。

3.期待の不一致

1on1の目的と期待が明確でない場合、管理職と部下の間で誤解が生じる可能性があります。

4.依存関係の形成

部下が管理職に過度に依存するようになり、自分で問題を解決する能力が低下する可能性があります。

「不適切な実施」や「期待の不一致」など実施する側が1on1のスキルやマインドが低いとマイナスな効果になってしまいます。マイナス効果なのに、時間だけが取られては1on1を実施する意味がありません。そのため、安易に1on1を実施するのはリスクがあります。さらに、1on1が必要だと世の中で言われているのに広がらない要因もあります。

1on1が広がらない3つの要因

1.上下関係の文化

上司とメンバーの間の強い上下関係が、オープンなコミュニケーションを妨げます。

2.コミュニケーションスタイル

日本の遠回しな話し方が、はっきりとした意見交換を困難にしています。

3.変化への抵抗

日本の企業文化では既存の方法や伝統への固執が新しい手法の導入を遅らせます。

つまり、管理職などの意識を変えていかないと1on1は広がりません。しかし、グローバル化の進展と働き方改革の流れの中で、企業にとって、1on1は必要不可欠です。1on1を行うメリットを理解し、実施する必要があります。

1on1の5つのメリット

1.信頼関係の構築

定期的な1on1を通じて、管理職とメンバーの間に信頼関係を築けます。直接的なコミュニケーションは、互いの期待を明確にし、誤解を防ぐのに役立ちます。

2.個々のニーズの理解

管理職は、1on1でメンバーのキャリア目標、動機、懸念事項など、個々のニーズを深く理解する機会を得れます。

3.フィードバックの提供と受領

定期的な1on1は、パフォーマンスのフィードバックを提供し、受け取るための理想的な場です。これにより、継続的な改善と個々の成長が促されます。

4.問題の早期発見と解決

1on1を通じて、管理職はメンバーが直面している問題や課題を早期に把握し、解決策を共同で模索できます。

5.エンゲージメントの向上

従業員の声が届き、価値を感じる環境を作ることで、仕事へのエンゲージメントと満足度が向上します。

必要性を感じていただけましたか?メリットとデメリットを考えても、企業にとっても、そこで働く個人にとってもプラスになります。そのためには、1on1を実施する環境づくりが大切です。環境が整い、1on1の継続的な実施によって、チームの魔法が呼び覚まされます。

まとめ

企業の大きさに関係なく、これからの時代1on1は必要不可欠です。まずは管理職の方々がメンバーの「話」を聴くことからスタートです。

労働人口が減少し、採用はさらに厳しくなります。つまり、企業が成長するためには今いるメンバーが定着し、成長させるしかありません。
「1on1が上手くいっていない」、「社内に1on1を浸透させたい」などのお困りの場合は弊社にお問い合わせください。企業様にあった1on1のやり方を一緒に模索し、構築します。やり方やフレームだけをお渡しするのではなく、課題やなりたい姿に向き合い、浸透するまで伴走します。

対話的リーダーシップを深めて、チームの魔法をどんどん呼び覚しましょう!
今日も誰かに恩を贈る1日を。

いつもありがとうございます。
 
HP:https://onokuri.jp/
X(旧Twitter):https://twitter.com/rGo_uchi

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