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#建築 記事まとめ

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建築系の記事を収集してまとめるマガジン。主にハッシュタグ #建築 のついた記事などをチェックしています。
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2021年1月の記事一覧

ワークスペースに対応した新プラン登場

2012年に大阪でスタートしたMUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは9年目を迎え、今年は首都圏・関西・九州で合計4団地の新しい団地が登場し、11の新プランが加わりました。 合計で全国51団地・67プランの展開となり、2021年1月下旬から入居の申込受付が開始されます(一部団地を除く)。 MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは、団地の良さを見直し、優れた部分を上手に生かしながら、そこに無印良品が積み重ねてきた知恵や工夫をそっと掛け合わせて、これまでにない賃貸住

椅子のお話。

建築設計を行っていると当然、家具などのインテリアについても興味がでます。大学でもインテリアデザインという講義で、名作椅子などについて触れた記憶があります。家具やインテリアに興味があって、そこから建築設計の道に入っていく人も多いと思います。 有名建築家が家具デザインをすることも多く、特に椅子をデザインすることが多いように感じます。空間に留まるためのものであることや休息を目的としたもので、最も身体的スケールが求められる家具だからでしょうか、、、 名作椅子のオリジナルは、高価な

書籍「建築情報学へ」の用語まとめ

建築情報学会監修の書籍「建築情報学へ」 建築分野内外で活躍する方々が、各分野から建築と情報について記述されている、とても読み応えのある書籍 それぞれの方がそれぞれの方面を突き詰めて研究、活動されており、 その分、いくつもの聴きなれない単語、表現にぶつかってしまい、 なかなか読み進めるのに時間がかかる方も多いはず。 ここでは各単語の意味を要約しまとめています。 ---------------------------------------------- デジタルトラ

with/after コロナ時代の建築・都市〜2020年度グッドデザイン賞 審査ユニット17(公共建築・土木・景観)審査の視点 レポート

グッドデザイン賞では、毎年その年の審査について各審査ユニットごとに担当審査委員からお話する「審査の視点レポート」を公開しています。グッドデザイン賞では今年、カテゴリーごとに20の審査ユニットに分かれて審査を行いました。審査の視点レポートでは、そのカテゴリーにおける受賞デザインの背景やストーリーを読み解きながら、各ユニットの「評価のポイント」や「今年の潮流」について担当審査委員にお話しいただきます。 本記事では、審査ユニット17(公共建築・土木・景観)の審査の視点のダイジェスト

都市に開かれた産業・商業建築〜2020年度グッドデザイン賞 審査ユニット16(産業・商業の建築・インテリア)審査の視点 レポート

グッドデザイン賞では、毎年その年の審査について各審査ユニットごとに担当審査委員からお話する「審査の視点レポート」を公開しています。グッドデザイン賞では今年、カテゴリーごとに20の審査ユニットに分かれて審査を行いました。審査の視点レポートでは、そのカテゴリーにおける受賞デザインの背景やストーリーを読み解きながら、各ユニットの「評価のポイント」や「今年の潮流」について担当審査委員にお話しいただきます。 本記事では、審査ユニット16(産業・商業の建築・インテリア)の審査の視点のダイ

モノを売らずに、人を集める店とは

「商店建築」1月号(12/28発売)の新年特別企画「モノを売る前に、人を集めよ!」。Part1では、企業の思いや商品のコンセプトを発信し、体験を提供する店舗を、Part2ではコミュニティー拠点となる銭湯や薬局を掲載しています。 今回は、Part1「売ることを前面に出さない体験型ショップ&発信型空間」についてご紹介します。 なぜ店に足を運ぶのかSNSが浸透し、オンラインショッピングへのアクセスがとても多様になった今、単に欲しいものを買うのであれば、ECの利便性を感じることが多

形態分析②:アルベルティによる概念としての〈建築〉の自律

0. レオン・バティスタ・アルベルティ新年最初の記事は、ルネサンス期の建築を語る上で最も重要な人物の一人と言っても過言では無い、レオン・バティスタ・アルベルティ(1404-1472)について書いてみようと思う。建築に限らず数学・法律・絵画・彫刻・詩、さらには運動にも長けていたという、いわゆる「なんでもできちゃう人」だったアルベルティは、後述する「建築十書(De re aedificatoria)」という著作において、ルネサンス期の包括的な建築理論を確立した人物として知られてい

建築事務所のいろいろ_3人のビッグスター、海を渡る

やはり、、、いい建築をつくるには人と人が顔を合わせてやらなきゃいけないんだ。鍋の中でぐつぐつと一緒に煮込まれる具材のように、建築家も施主もそれに係る人たちがぐちゃ~っとならないといけないんだ。これを実感した2020年だった。 トヨタウーブンシティは「富士山」にかけて来月2月23日に鍬入れ式が行われる予定である。コロナ禍、正直最初はプロジェクト自体が止まってしまうのではないかと勝手に心配したが、そんな様子は微塵もなくものすごい熱量で進行中だ。ただ3月以降予定されていたBIGチ

団地で住宅スゴロクのその先へ

今回は、老後の住まいについて考えたいと思います。 1970年代の日本では、住宅スゴロクという考え方がありました。独身のころは小さな賃貸アパートに住み、結婚して少し広い賃貸マンション、子どもが産まれたら分譲マンション、その後それを売却して、郊外の庭付き一戸建てで「上がり」、ゴールは1つでした。 まだ暮らしの考え方に多様性が少なく、みんなが同じ理想をもっていたのかもしれません。 しかし、郊外の庭付き一戸建ては引っ越した当初は理想的かもしれませんが、子どもが独立した老後になると、