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マネーフォワードで、toB領域のUIデザイナーになってみて感じること。

マネーフォワード クラウドの小野です。
ビジネスカンパニー デザイン部 HRグループでUIデザイナーしています。
転職してきて2年経つので、その所感を書こうと思います!


この記事に向いている方

  • 就活でマネフォも視野に入っているデザイナーさん 

  • バックオフィスSaaSのUIデザイナーはどう動くのか気になる人

 

業務アプリケーションの利用者は、常により良い体験を求めている。

僕の担当はHRという領域でして、HRプロダクトの利用者は労務さんが該当します。人事組織として構成されている会社さんも多いかと思います。

バックオフィスなプロダクトでの当面の期待値は、仕事の効率化が多いです。日常的な業務に関わるので、そこで生まれる課題も真剣なものが多いと感じます。
ゆえに、良い価値提供ができれば反響も大きいです。UIデザイナーの視点だと、課題感が明確的ではあるが、それを紐解こうとすると複雑な業務フローの整理から必要性を感じる場合が多いです。難易度高いパズル的な要素が、特徴的として挙げられるかもしれません。

 

使う人が身近で、なんなら社内にもいる。

この業界に来てすごく思ったのは、これです。マネフォへ転職して2年が経ちますが、本当そう思います。

説明すると、利用者または利用者の属性を持った人とコミュニケーションが取りやすい環境があるってことです。
これって当たり前なんだっけ?とちょっと良くわからなくなってきましたが、バックオフィスのサービスを担当していることも関係ありそうです。
社内の身近にユーザー属性を持った方がいるんですよね。
これがでかい。気になることがあれば気軽にコンタクトできます。

もちろん、実際の利用者からのフィードバックにはネガティブもあればポジティブもあります。ただ、作ったモノゴトがその後どうだったのだろうか?と分かるのって、デザイナーにとっては貴重なことではないでしょうか。

 

デザイナーと言っても、改めて色んなスタイルがあると再確認できる。

うちの会社のデザイナーさん、バックグラウンドは多様です。noteの様子を見て貰えるとわかると思います。

自分は元々、BtoBtoCみたいな事業会社でデザイナーをしていました。当時と比べると環境もやることも変化したと感じています。デザイナーと呼ばれること自体は変わっていません。ただ、短距離走からトライアスロンへ種目変更したような、そんな感覚はあります。
(どっちもやったことはない)

「toB以外で働いていたけど、最近toBのSaaSのデザイナーになりました!」
…みたいなデザイナーさんには、共感してもらえる所も少しあるんじゃないかなーと。たぶん。

 

バックオフィス領域のソフトウェアは、未来の可能性がめちゃくちゃある。

さて、ここから僕が参加しているプロダクトの話を。

そのプロダクトは、2021年夏にリリースされたマネーフォワード クラウド人事管理です。

簡単に言えば、従業員と会社の組織構造のマスターデータ的存在です。

社内外問わず期待値が大きく、新機能も改善含めてまだまだ伸び代たんまりな夢が詰まったプロダクトです。

https://note.business.moneyforward.com/n/n4fc7dde499a1

(引用)マネーフォワードが家計簿アプリ(Money Forward ME)から始まった会社なので、そこと融合できる方法はないかなってずっと考えています。

これなんですよねー。

「スマホ変えたから、とりあえずマネーフォワード ME入れよう。」

みたいな時代の到来。僕もこの世界観を目指したいなと思います。
そんな世界を見据えて、ひとまず足元から固めているのが現状です。やりたいことはたくさんです。


UIデザイナーの活動領域は、エンジニアチームが主軸なんだけどもその限りではない。

UIデザイナーは一人で一つのプロダクトを担当する

ビジネスカンパニーのデザイン部にはグループが複数あります。
現状、多くのUIデザイナーは一人で一つのプロダクトを担当しています。1つ以上のプロダクトを担当したり、部署の横断的な施策に取り組んでいるデザイナーも珍しくありません。

僕が担当するマネーフォワード クラウド人事管理を例にします。そこでの登場人物を書いてみます。

仕様の相談_スケジュール_定期&不定期/頻度は中くらい/内容濃い
- PdM(プロダクト開発全体の窓口。価値提供を考え、開発での優先度を判断)
- スクラムマスター(スプリントレビューやプランニング)


実装の相談_不定期/頻度は中くらい/内容濃い
- 開発グループリーダー(エンジニアのリーダー)
- エンジニア(バックエンド/フロントエンド)
- テックリード(エンジニアをリードする)


開発プロセスやらユーザー業務を話す_不定期/頻度低い/内容濃い
- ドメインエキスパート(ユーザーの業務経験があり、理解をしている)
- QAエンジニア(品質を担保するため、テストや開発プロセスをサポート)


サービス基盤的や販売促進な話_不定期/頻度低い/???
- PMM(開発チームとビジネスマーケティングのhub的存在)
- カスタマーサポート(お客さまからの使い方含めて様々な問い合わせ対応)
- カスタマーサクセス(これからサービスを導入するお客様のオンボーディング)
- マーケター(プロモーションなど、顧客獲得に向けた集客活動)

僕が関わるマネーフォワード クラウド人事管理では、上記みたいな感じで色んな方々が関わっています。そして、ほとんどの人と関わる機会はあります。開発チームによって状況が異なるので、あくまで上記は僕の主観ですので、参考までに。

社内の労務さんやドメインエキスパートさんには、労務業務についてヒヤリングしながら図解することもあります。

USM(ユーザーストーリーマッピング)

現状のデザイン部HRグループのデザイナーは、メインの活動がUIデザインですが、将来的には活動の幅も変わっていく可能性はあると思ってます。会社の状況に合わせて、組織やプレイヤーのスタイルもどんどん変わる必要はあると思うからです。


なんとなくの理解度だったスクラム開発も実践で分かるようになってきた。


マネーフォワード クラウド人事管理の開発チームはスクラムで活動しています。僕は、開発チームのスクラムのスプリントにも参加しています。結論で言えば、やはりスクラムな開発は利点が大きいです。

不確実性を認めて受け入れます。入念にいつ何を誰がどうするか?をがっちり決めたとしても、事情が変わることはあります。スクラムの良い点は、プランを大事にするというよりプランニングによって状況に適用し続けていけることだと思います。では、何もプランはないのか?と言うとそうではありません。大枠でのロードマップはありますし、またそれは必要かと思います。

チームでの学習が進みます。タスクの作り方や設定なども、チームで進める上でどんな粒度だと良いかなとか最初はわからないこともありました。それらも、経験の積み重ねによって精度を上げることができます。チームで活動するので、そもそもタスク自体も個人では無くチームでの目線を持つべきです。「以前のアレと似たようなやつだね」とか過去を参照できたり、チーム全体で学習が進みます。
うちの開発チームではスクラムマスターの方が上手くファシリテーションしてくれるので、やりやすいです。有難い!
とはいえ、デザイナーが一人とかだとスプリントプランニングでの見積もりが難しいよなーという事実もあります。


開発チームでスクラムマスターによる勉強会を開催してもらったこともあります。スクラムガイド2020を扱い、みんなで解釈したり議論しました。

https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

おすすめな書籍も紹介されたので、僕も個人で読みました。
改めて体系的に学べて良かったです。このスクラム開発でデザイナーがどう動いてるかは、また別の機会に!


オブジェクト指向と向き合ったり、デザイナーがやってることを関係者へ伝えることもある。

使いやすいUIデザインというか道具になっていますかと問いがあれば、少し具体にすると「抽象化できているか?モデリングできているか?」といったところになると思います。骨格みたいな感じですかね。

見た目もありますが、そういったスタイリング以前の工程が使い勝手にはとても関係します。言葉の表現などの勿論関係はしますが、抽象化と構造化がしっかりできていることが使いやすさに繋がります。

まさに情報設計ですね。ただ、利用者の現状把握と要求の整理に依存するのですが、その領域が広いサービスほど整理自体も難しいです。

構造化の工程を知るワークアウト


design workという名でエンジニアチーム向けにOOUIなどの概念についてワークを実施したこともあります。「まさにインタラクションを考える部分など、エンジニアとしても同じです」などの反響をもらえたり、改めてデザインとエンジニアリングについての相互理解を進めることができたような気がしました。

こういう理解は、デザイナーだけで深めたら良いってものではないと思います。ソフトウェアデザインの話なので、元々デザイナーだけで完結する話でもありません。品質も関係するので、QAの方々とも一緒に進めることが良いと思います。それ以外でも勿論、設計では様々な方々とコミュニケーション取りながら進めたいところです。利用者が実際に評価するのは画面から始まるインタラクションなので、ここについてチームで勉強するのって大事な気がします。

 

田町オフィスの近くにはバスケゴールがあるから、寒い時期は昼休みにバスケできる。

汗かきますからね。寒いくらいの時期がちょうど良い。

僕は東京本社に通っていて、最寄りはJR田町駅があります。今はリモートワークなので、物理出社する頻度はとても低いですが。

で、田町駅から歩いて行ける場所にフリーのバスケゴールがあるんです。

同僚と昼休みにバスケしに行ったりもしました。都合が合わずなかなか行けてなくて頻度が低かったですが、気持ち良い運動でした。
公園で知らない方々と一緒にゲームしたこともありました。平日の昼間でもバスケしてる人がいるんだなぁ。昼休みにバスケなんて欧米ドラマみたいだなと勝手に感動してました。

コロナになってからはさっぱり行けていないです。ちなみに、弊社はフットサルしてる人が多いかも。入社して数ヶ月でコロナ禍だったので、実のところはわかりませんが、肌感です。

平日の日中でも案外利用されている


デザイナーが何でもチャレンジできる環境がある。

HRグループのデザイン範疇は、UIデザイン以外の部分にもどんどん拡張していきたいです。マーケティングのデザインだったり、今後は何でもデザインできるチームになっていけると良いなと思います。

https://note.com/sergio/n/n936a04d6aed8

この記事でも触れられていますが、toBデザインは面白いと思います。
次の機会には、スクラム開発でのUIデザイナーの動きなど書けたらなと思います!



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