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不登校を99%解決する方法が      不登校でない子どもにも効果絶大でした。

はじめに

 みなさんは、今日本に何人の不登校の子がいるかご存知ですか?なんと、小・中学校合わせて196,127人です。(文部科学省、2021)信じられない数ですよね。20万人近くの子ども達が学校に行くことができず、その中には、学ぶこともできない子どもが数多くいます。「どうにかしなければ。」と思い、『不登校は1日3分の働きかけで99%解決』という本を読みました。読んでみると、この内容は不登校の子だけではなく、全ての子どもに必要な支援であると確信を持ったため、皆様に共有することにしました。

1日3分これだけでいいんです。

 結論から言いますと、不登校の子どもに必要な支援は、「愛情」と「承認」によるコンプリメントをすることです。コンプリメントとは、「愛情」の言葉『お母さん(お父さん)嬉しい』と、「承認」の言葉である『・・・の力がある』という言葉を、子どもの「良さ」の末尾に付け加えて気づかせることです。例えば、「洗濯物をたたんでくれて、お母さん嬉しい」や、「友達が来たね。あんたには、友達を引きつける力がある。すごい!」などです。このように、子どもの良さをコンプリメントし続け、この関わりを毎日3分間続けるだけで、子どもは自らの力で動き出すというのです。これを見た時に、私も皆さんと同じように、「そんな簡単にいくわけないだろう」と思いました。なぜこのような支援だけで、子どもが自ら動き出すのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

不登校の真の原因

 著者によると、不登校の真の原因は自尊感情の低さによる「自信のなさ」だそうです。不登校の「きっかけ」となった「ストレス」を乗り越える自信を失い、登校ができなくっているのです。コンプリメントトレーニングでは、この自信を「自信の水」とし、不登校を「自信の水不足の状態」ととらえています。そのため、不登校になった原因を追求するのではなく、子どもの心のコップに自信の水を注ぎ続け、子どもの心のコップを自信の水でいっぱいにしてあげることで、子どもが自分の力で動き出すと言います。

自信の水 

 不登校の子どもには、「自信の水」が必要であることが分かりました。さて、この「自信の水」が必要なのは不登校の子どもたちだけなのでしょうか。私は、全ての子ども達にとって必要だと思います。常に他者と比べざるをえない環境である「学校」という場において、子どもの自尊感情を失っていく「きっかけ」は数多くあります。私たち教育者ができることは、「君がいてくれるだけで嬉しい」と無条件に愛情を注ぎ続けること、「君は・・・な力があるね!」と承認をし続けることではないでしょうか。このように「自信の水」を注ぎ続けることで、子どもは#様々なことに挑戦できるエネルギーを蓄えていきます。子どもの問題行動を子どもの問題として捉えるのではなく、「自信の水不足」と捉える見方は、私にとってとてもしっくりくるものでした。皆様はどう思われたでしょうか。是非感想などを聞かせていただければ幸いです。

 今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今週も子ども達の頑張る姿を見られて本当に幸せでした。

参考文献 森田直樹『不登校は1日3分の働きかけで99%解決する』

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