なぜ服が好きなのか⑤~ファッション遍歴~
こんにちは。こうです。
今回も、前回の記事の続きを書いていきます。
前回の記事はこちら。↓
「雰囲気のある古着」に魅力を感じる
NIRVANA、グランジファッションが古着への「入口」となったぼく。
いつしか、そこから派生して「雰囲気系」のアイテム全般に魅力を感じるようになっていきました。
(といっても、ベースはグランジを中心としたアメカジでしたが。)
古着においてよく雰囲気系と言われる、いわゆる「ボロ」のアイテムにひときわ魅力を感じ、好んで購入するように。
そして「ボロ」だけでなく、生地感や風合いから独特なオーラを放つ服にも「雰囲気」を感じ、魅力を感じていました。(言語化難しい…。)
ヴィンテージのレーヨンシャツ
その中でも特に魅力を感じていたのが、ヴィンテージのレーヨンシャツ。
今思えばその生地の特性から、正直扱いにくい服ではあります。
ですが、独特な艶っぽさにとろみのある生地感、それゆえに演出されるいなたいシルエット。
それらから放たれるなんともえない「色気」に虜になりました。
きっかけは、とある古着屋のスタッフさん。
当時よく買い物をしていたお店でもありました。
赤ベースのオンブレチェックレーヨンシャツにサーマル、ストアブランドのヴィンテージデニム、VANSのスニーカー。(オーセンティックだったかな?)
そしてゆるくパーマがかったロングヘアー。
そのスタイルを一目見たとき、
とにかく「カッコイイ…!」と思い衝撃を受けたのを覚えています。
(またそれがとても似合う方でした…。)
もともとカートコバーンの影響でオンブレチェックには憧れていたぼく。
スタッフさんが着ているものがレーヨンだと知るやいなやすぐに「着てみたい!」と思いました。
といっても、古着屋さんでなかなかピンポイントでそのアイテムが見つかることもなく。
オンラインショップを巡回していたころ、70sの赤オンブレのレーヨンを発見。
少しサイズが大きく、色味に若干のちがいはありましたが、迷っている暇もないということで購入。
ぼくのオンブレレーヨンライフが幕を開けました。
しかし、やはりカートの着ているオンブレやそのスタッフさんが着ていたものとは雰囲気が異なる気がして、どこか引っかかりを感じる日々が続きます。
(もちろんシャツ自体はとてもカッコよく、良い物でした。ただ、当時のぼくのイメージとはちがっていた…。)
そんな引っかかりを感じながらも、ある連休にひとり仙台旅行へ。(唐突。)
目的はもちろん古着屋巡り。
当時謎に「東京はまだ早い」と思っていたぼく。
「今の自分」にとって、古着屋遠征をするのに適した場所はどこか。
結果、北海道からさほど遠くなく、古着屋も多いとされる仙台に行くことにしました。
飛行機で無事仙台に上陸。
初の古着屋遠征。着ているのはもちろん、件の赤オンブレ。
仙台駅前、青葉通り周辺。セレクトショップや古着屋が集中しているエリアを巡ります。
そして、ふと入った古着屋で衝撃的な出会いを果たします。
そのお店は、年代が古めなあらゆる「ヴィンテージ古着」を豊富に取り扱っていました。
たくさんのヴィンテージシャツがかかっているラックを見ていたそのとき。
なんと目に飛び込んできたのは「あの」オンブレ。
似ているどころか、あのスタッフさんが着ていたものと「まったく」と言っていいほど同じ色柄。
素材はもちろんレーヨン。
タグには刺繍で「TOWN CRAFT」の文字。
小振りな襟、シェル(貝殻)ボタン。
いわゆる1960年代製のオンブレチェックレーヨンシャツ。
シャツラックに無造作にかかっているにもかかわらず、他のシャツとは一線を画し、悠然と佇んでいる。
震えました。
なかなかに高額だろうと思い、値札を確認。
買えない値段では…ない。
これは「出会い以外のなにものでもない」と思うことにして、レジへ。
赤オンブレを着て、赤オンブレを買う。
さすがのスタッフさんからも「同じの着てるけど、いいんですか?」との言葉が。
(特にこだわりがない人からすれば、正直ぼくが着ていたものとの市場価値的な差はさほどないものだったと思います。)
ぼくは「これがいいんです!」と言葉を返し、無事購入。
一生物になるであろう確信とともに、高揚感に満ち溢れました。
それから、レーヨンシャツ、オンブレチェック、色落ちしたヴィンテージデニム、褪色したバンドTシャツなどなど…。
「アメカジ」がベースの「雰囲気系」のアイテムを好んで買い、着用するようになっていきました。
今回はここまで。
また次回の記事で続きを書きたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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