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やさしさにふれて〜安楽死について〜

56日目。
今日も募集中のテーマから。

※今回のテーマは人によっては受け入れ難い内容を含むかもしれません。予めご了承ください。

安楽死とは?

“安楽死”といっても4つに大別されます。
①積極的安楽死
②自殺幇助
③消極的安楽死
④終末期鎮静(セデーション)

それぞれの特徴としては、下記の通りです。
①積極的安楽死
→薬物投与等により死に至らしめる行為
②自殺幇助
→自死を手伝う行為
③消極的安楽死
→延命治療等を手控える・中止する行為
④終末期鎮静(セデーション)
→終末期患者用の緩和ケアで用いられた薬物が結果的に寿命を短縮させてしまうこと

現状、日本では④のみが認められています。
③は判断が分かれるところですが、
グレーな領域のようです。

“安楽死”とは“優しさ”である

安楽死について関心を抱いた方がいらっしゃれば、ぜひとも紹介したい書籍がございます。

『安楽死を遂げるまで』
宮下 洋一(小学館)

この書籍は欧州を中心として
合法的に安楽死が行われている国々において、
実際に安楽死を選択した方やその担当医への
インタビュールポタージュです。
非常に考えさせられる内容が
多分に含まれておりますので、
非常にオススメです。

言うまでもなく、
ひとはいつか必ず死にます。

死の瞬間”を自分で決めるべきか否か、
については個々人の死生観や宗教観 等
関与する要因が多すぎるため
ここでは言及しません。

ただ、この書籍の中でも、
「自死を選択することは“良い別れ”である場合もある」
というニュアンスの記載があります。

私はこの考え方に少なからず共感する部分がありました。

介護問題の本質

高齢化に伴う介護の課題は
必ず訪れる問題です。
今でも少々話題になる程度で、
本気で問題意識があるのか?と
疑いたくなるくらいです。

しかしそれでも、課題として認識しているのは、
介護する側”についてなのです。

介護される側”の意識について
言及しないのはおかしいのではないか?
と私は考えます。

長生きは“絶対善”なのか?

人生100年時代
とも称される現代ですが、
長生きこそ善”のような
同調圧力を私は感じます。

私自身が何らかの事情や老齢によって
介護される立場になってしまうことを
考えると、“尊厳を優先したい”と
考えています。

もちろん法に反する行為は取れないので、
あわよくば良い感じの年齢で、
良い感じに逝けるのが望ましいですね。

多様性”を重んじるのであれば、
そのような考えも少なくとも議論の俎上に
挙げて欲しいなぁと思う日々です。

そういう選択が出来ることも
“やさしさ”なのではないでしょうか?

周りがどう思うかなんて知りませんが、
私はそう思います。


おにぎり紳士

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