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年金・医療とベーシックインカムについて

13日目。
今Twitter界隈で盛り上がっているこの件について
書いていこうと思います。

年金制度は“賦課方式”です

二十歳を超えると納付案内が届きますよね。
大きく3つの種類が存在しています。

①国民年金
②厚生年金
③共済年金

①国民年金
大学生や所得が一定程度以下の方を除き、原則二十歳以上の全国民に納付義務が生じる社会制度の1つです。

②厚生年金
会社員なんかが払ってる年金ですね。
①+②で払うので払う分も多いですが、受給時も多いというイメージでOKです。

③共済年金
②の公務員版、って理解でとりあえずOKです。

よく勘違いされてしまうのですが、年金制度は“賦課方式”という手法によって徴収・配分されています。
賦課方式とは「現役納付世代が受給世代の受給分を負担する」という方式です。

そう。
あなたが納めているのは自分の受給分ではありません。
今、年金を受給している御老人の分を
せっせと納めているのです。

対義的に「自信が受給する分を自分で支払う」のは
“積立方式”と言います。
これは“定期預金”や“確定拠出年金(iDeco)”なんかが
相当しますね。

別に「賦課方式が悪い!」なんてことをいうつもりは
ありません。
賦課方式は「先人を現役が支える」という意味で
労働力が潤沢にある時代では当たり前ですし、
近いところでは「親の世話は子がする」
という価値観に近いものがあります。

しかし労働生産人口(16〜64歳)が減少傾向にあり、
年金受給人口が増加傾向にある中で、
今この瞬間の支払いすら負担が重く追い詰められる、
というはとてもよくわかります。

私も「ガッツリもってくな〜」と思います。

年金は破綻する?

結論から言えば、破綻などするはずない、のです。
年金の運用方式である賦課方式は
保険と同じ考え方がベースになっています。

保険を例に端的に言えば、
“保険金を受け取る人(金額)”が
“保険金を支払う人(金額)”よりも少なければ、
破綻しません。

これは“保険数理”というので算出可能なものです。

なので、“制度自体”は破綻しようがないのです。

なぜならば、
“保険金(年金)を支払う人(金額)”が減ってきたら、
“保険金(年金)を受け取る人(金額)”を
連動して減らせばよいだけ、だからです。

そう。だから正確に言えば、
「制度自体は破綻しないかもしれないけど、
 将来的に満足いく金額がもらえない可能性は
 とても高いね」
というのが正しい表現ですね。

まぁそれも含めて“破綻している”と
形容しているのであれば、
もう言うことはありません。

国民皆保険制度とは

コレ、結構珍しいのですよ。
元々は貧しい農村で互いが互いを支えるために
発祥した制度なのです。

【発祥の地】
埼玉県南埼玉郡越ヶ谷町(現・越谷市)
山形県角川村(現・戸沢村)

アメリカ等では民間の保険会社に加入し、
医療については個々人でカバーする、
というのが一般的なようです。

保険証を持っていけば3割の自己負担で受診できる、
というのはものすごい特権なのです。

今まで大きな病気や怪我を経験していない方は
イメージしにくいかもしれませんが、
「高額医療費控除」の制度を活用すれば、
約9万円弱の負担で高度医療を受診することも
できます。

コレに関しても“保険”である以上、
今後徴収金額の増加もしくは
適用範囲の見直し等が入るかもしれませんね。

ベーシックインカム(BI)とは?

ベーシックインカムは国民一人当たり決まった金額を
支給する、という制度です。
コロナ禍で支給された一人当たり10万円が
ずっともらえる感じですね。
(10万円かは知りませんが。)

年金の支給にしても、保険金額の負担にしても、
“個々人を特定し、支給基準に合致するかの確認を行う”という事務作業が発生します。
“作業が発生する”ということは“コストがかかる”ということです。

ベーシックインカムは
「この事務コストがかからないのだから、
 効率的だろう」
というのが推進派の言い分ですね。

しかしながら、ベーシックインカムの実施には
“社会保障の全面廃止”というのが
セットになっています。

つまり「毎月〇〇万円受け取れているのだから、
あとは自分でなんとかしなさいよ!」って
感じのイメージですね。

私自身はこの論説に賛同する人を見る度に、
「この人は健康な生活を送ってきたんだなぁ」
と感慨深くなります。

別記事にあげているように、
私自身は健康体とは若干遠く、
コレまでに5回ほど入院をしております。
その度に医療制度に救われてきた経験があるので、
軽々にベーシックインカムへは賛同しかねる、
というのが正直なところです。

もはやコレは価値観の問題です。

(色々と不満はあるとは言っても)
コレでも日本は互助の制度が充実しています。
負担の割に受益の方が多いのはほぼ間違いありません。

また日本人は他の国に比べて
“貯蓄性向が高い国民性である”
というのも広く知られていることです。
いわゆる“タンス預金”が投資に回されず塩漬けに、
というのは割と珍しいことなのです。

もしベーシックインカムを日本で導入すれば、
それこそ貯蓄性向が大きく働き、
消費に回る資金が落ち込むのではないか、
というのが私の予想です。

私は政治家ではないので意見はありますが、
それを表明するのは選挙でしか出来ません。
なので、選挙には必ず行きましょう。
特に若い方。
これすごく大事。


こういう話題については今後も取り上げていければと思います。


おにぎり紳士


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