誰かの“消費“は、誰かの“所得”になる
65日目。
今日は“経済”のお話。
GDPの三面等価原則
マクロ経済学の指標として“GDP(国内総生産)”
があります。
勘違いされがちですが、GDPという統計は
ありません!
GDPは個別の経済指標(雇用統計や生産統計 等)
を組み合わせて作成される指標です。
なので、発表が1.5〜2ヶ月ほど遅れてしまう
のです。
某国のように、GDPだけが先に発表され、
個別指標が追っかけで発表されるなど、
普通はありません。
普通は。
このGDPには“三面等価原則”という
原則があります。
“三面“とは、以下の3つです。
①消費(GDE)
②投資(GDI)
③生産(GDP)
"三面等価原則"とは、“GPE = GDI = GDP”が
成立する、という原則のことを指します。
つまり、消費・投資・生産は一連で
つながっているもの
という考えがベースにあるのです。
お金は“循環する”もの
「そんなこと今更言われなくてもわかってるよ!」
という方はスルーしてくださいな。
理屈で分かっていても、
意外と忘れがちなものです。
経済学的に考えると、“お金の使用先“としては
大きく3つに分けられます。
①消費
②投資
③貯蓄
経済学ではそれぞれの傾向を“性向”と称し、
判断指標としています(消費性向 等)。
考え方としては、以下のような感じ。
∴可処分所得=消費+投資+貯蓄
∴可処分所得ー(消費+投資)=貯蓄
“使えるお金のうち、必要なものに使って、
余った分が貯蓄される“
っていうのが経済学の基本的な考え方になります。
家計簿をベースに考えると、
“使えるお金のうち、先に貯金額を決めて、
余った分で消費・投資を賄う“
という方が一般的かと思いますので、
若干のズレはありますね。
本当の“応援“とは?
上述のとおり、消費・投資・生産は
一連でつながっています。
なかでも消費・生産は直接的なイメージが
沸きやすいと思います。
お店でお金を使えば、
そのお店は財・サービスを生み出す原資として
直接的に活用できます。
現在のような不測の事態が蔓延するなかでは、
もちろん給付金や無利子融資、税制優遇 等の
財政処置が有効に働きます。
しかしながら最も有効なのは、
確実にキャッシュフローインが発生すること
なのです。
しかも”わかりやすい形”で。
キャッシュレスがダメというわけではありません。
でも現金払いはわかりやすく原資になりえます。
カード・キャッシュレス決済は多少現金化するのに
期間を要し、小規模店舗の場合、
それが致命傷になるケースもあります。
もし、あなたが応援している・支えたいお店が
あるのであれば、無理のない範囲で
消費をしてください。
できれば現金だとすごく助かると思います。
誰かの”消費”は、誰かの”所得”になる
ひどく単純ですが、
これだけでも頭に入っているだけで、
誰かの助けになるはずです。
困った時はお互いさまなので。。。
おにぎり紳士🍙
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