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パフォーマンス3倍スイッチの入れ方

はじめまして。サイバーエージェント 主席クリエイター / DXDesign室 室長の鬼石広海と申します。今年で41歳、デザイナー19年目になります。ABEMAをはじめ複数のスマホサービスの立ち上げにデザイナーとして携わり、現在はその知見を活かして日本の大企業のDXをデザインで支援しています。

今後noteを通じて、デザインの知見や事例を発信していきたいと思いますので、よろしければDXDesign室のマガジン登録をお願いします!

今回は自分の能力を引き出すためのパフォーマンス3倍スイッチの入れ方を紹介します。

普段の僕は、いかつい名前と対照的に大人しい性格ですが、プロジェクトを進めるうえで、時折自分でも驚く位のパフォーマンスが引き出され「スイッチが入った」と感じる時があります。

スイッチが入ったときは、目的を達成するために手段を選ばず推進し、ルールを壊すこともいとわない、猛進型になります。(鬼と言われることもありました)

スイッチのイメージ


このスイッチは、パフォーマンスを普段の3倍に引き上げられるといわれるフロー理論に近い現象で、数週間〜数ヶ月のプロジェクト期間中、我を忘れて没頭できるような状態が続きます。

様々なプロジェクトを経験した結果、工夫によってこれらを意図的に再現可能になりました。そして再現性を意識することで、徐々に仕事のサイズが大きくなっていき、成果のサイズも大きくなっていったように思います。

この方法を知ると、自分のパフォーマンスが上がったり、マネジメントの立場でもメンバーの能力や生産性を向上させることも可能になると思います。

今回は自分の実体験を交えつつ、パフォーマンス3倍スイッチの効果や方法を紹介します。


パフォーマンス3倍スイッチ(フロー状態)とは?

フロー状態とは、自分の能力を最大限に発揮して、集中して何かに取り組んでいるときに感じる心理的な状態のことです。
フロー状態になると、時間の感覚がなくなったり、自分がコントロールできていると感じたり、楽しさや充実感を味わったりします。
特に外部からの干渉や気分の浮き沈みが少なくなり、楽しみながら高いパフォーマンスを発揮することができます。

https://seminars.jp/media/966

いいことしかないですよね。
ではどうしたらその状態になるの?というと

パフォーマンス3倍スイッチの入れ方
・具体的な行動を必要とする、明確な目的や目標があること。
・行動した結果のFBKがすぐに得られ、うまくいったかどうか分かること。
・マルチタスクを辞め、ひとつのことに集中すること。
・自分のスキルレベルとその挑戦レベルが、高いレベルで釣り合っていること。

要は自分にとって背伸びした仕事で・何を成し遂げるか明確で・反応が都度得られる仕事に一点集中することです。

(この仕事、今の自分のスキルじゃ身の丈に合ってないかも、、、)

そんな風に不安や憂鬱を感じるレベルの挑戦がスイッチが入る条件になります。

サイバーエージェントは挑戦や抜擢機会に溢れたアグレッシブな文化であり、目標設定を重視し、上司や同僚の率直なフィードバック機会も多いです。さらにtoC向けの事業が多く、ユーザーからの反応を得られる機会も多く、スイッチが入りやすい環境だと感じます。

これはクライアントワークであるDX管轄であっても、クリエイターが最大限パフォーマンスを発揮し、クライアントのビジネス成長を支援できる環境があります。ひとつ事例を紹介したいと思います。

【事例】クライアント経営者との取り組み

僕が現在室長をしているDXデザイン室では、日本の大企業のコアサービス(主にスマホアプリ)のプロダクト開発におけるデザインを取り組んでいます。サイバーエージェントでは珍しいクライアントワークの部署です。

特に注力しているのは、クライアント経営層とデザイナーのデザインディスカッションです。これは僕がABEMAの立ち上げ時に週次で行なっていた藤田社長とのプロダクト制作の進め方を、日本の大企業経営層の方々との取り組みに横展開したものです。ユーザー視点のプロトタイプのスクラップ&ビルドによってクライアントの課題をプロダクトで解決することを目的としています。

ABEMAでのデザインディスカッション


クライアント経営層とのデザインディスカッションはとてもエキサイティングで、成長できる機会であると思います。事実、弊社のトップデザイナー達が高いパフォーマンスを発揮しています。

その理由は、以下のスイッチ条件に合致するためです。

  1. トップと直接対話することで目的と目標が明確になる

  2. トップからもの凄いスピードでフィードバックや意思決定が行われる

  3. 他のタスクを排除し、一定期間常駐してリソースを全集中させる

  4. 経営課題から解決策に落とし込む視座レベルの高さが求められる

最近では、この取り組みからスタートした某大企業のプロダクト改善の取り組みにて、最終的にチームで大きな成果を残しクライアントからメンバーが表彰されました。

最後に

紹介したものはひとつの事例ですが、DXDesign室では所属するデザイナーが高いパフォーマンスを発揮することで、日本のDXをデザインで推進しています。今後も色々な事例や取り組みを発信していきますので、マガジンのフォローといいねよろしくお願いします!

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