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変革に必要な「一歩踏み出すためのリーダーシップ」を実現するために

One Panasonic幹事で入社4年目の桒野(くわの)、重松です。
私たちは2020年4月、新型コロナウイルスが猛威を振るう中、社会人生活をスタートしました。創業から100年以上の歴史を刻むパナソニック史上初の完全オンラインによる新入社員研修。イメージとかけ離れた社会人デビューとのギャップ、先の見えない社会情勢に混乱や戸惑い…。私たちがOne Panasonicと出会ったのは、そんな社会人生活の真っただ中でした。

当時One Panasonic が主催したオンライン新入社員歓迎イベントに参加し、不安でいっぱいな私たちの未来に、希望の光を差してくれる温かい先輩に出会うことができました。そこから3年が経った2023年3月。今度は私たち若手メンバーが中心となって、設立10周年を迎えるOne Panasonicの集大成イベントのPMO(事務局)を務めることに。

改めて、これから会社はどう変わっていくべきか、そして現場を預かる社員1人ひとりがどんな行動をすべきかを何度もPMOで話し合う中で見えてきた「一歩踏み出すためのリーダーシップ」について、紹介したいと思います。

イベント当日は現地参加120名、オンライン参加80名と大盛況でした!

一歩踏み出すためのリーダーシップとは

このコンセプトのきっかけは、夏に行った運営メンバーでの合宿に遡ります。記念となる結成10周年の節目に私たちが訴えたいことは何か。1泊2日の合宿で熱い議論を交わす中、ある入社3年目の幹事の実体験からくる悩みに注目が集まりました。

「事業部でDEI * 推進リーダーをしているが、この規模でリーダーをする経験は初めてで自分のリーダーシップは合っているのかがわからない。自分以外にも身の回りでプロジェクトリーダーの役割を持つ人が増えているけど、悩みを共有したり学んだりする機会がないよね」というものでした。

入社当初、リーダーとは管理職や経営者を指すものでまだまだ先のもの、と感じていました。しかし入社から3年経ち、徐々にプロジェクト単位でリーダーシップを執る機会が生まれる中で、成功事例や失敗体験を話す機会が無い…。この現象は社内であらゆる事象となって起きている課題なのでは?と感じました。

注釈* DEI: 「ダイバーシティ(多様性)」「エクイティ(公平性)」「インクルージョン(包括性)」の頭文字からなる略称 。企業経営において、従業員それぞれが持つ多様な個性を最大限に活かすことが、企業にとってより高い価値創出につながる、という考え方。

リーダーシップについての悩み、葛藤は現場では多いと感じます(イベントスライドより抜粋)

加えてリーダーシップとは立場や年齢を問わず、管理職や経営者だけが執るものではない。「会社が変えてくれない。周りが変えてくれない。」と嘆いたり会社を批評したりするのではなく、社員の一人ひとりがリーダーシップというものに今一度向き合う必要があるのではないかと話が進みました

深夜までおよぶ熱い議論を経て、10周年のテーマは「一歩踏み出すためのリーダーシップ」に決まりました!

経営幹部との対話で気づいたリーダーシップのヒント

そうして迎えた10周年イベント当日。経営幹部によるスピーチやパネルセッション、参加者によるワークショップなどを通して丸1日、リーダーシップについて考え、対話をしました。

当日のタイムテーブル。6時間にわたる濃密なスケジュールでした!

グループCEOの楠見さんのスピーチでは、経営基本方針に基づいたリーダーシップの在り方について紹介し、自主責任経営の根幹となる一人ひとりの自主責任感について「任務を遂行する人自身が、自己の全能力を傾け、より良き方法・手段を生み出し、それを積極果敢に実行して、より大きな成果を上げることを使命とする責任感」「一人ひとりに任された仕事には責任感を持って仕事に臨んでほしい」というメッセージがありました。

その後の質疑応答では、現場でリーダーシップを取りづらい理由として「心理的安全性が不十分で声を上げづらい」「ミドルマネジメントが忙しすぎて余裕がない」といった率直な声が上がり、楠見さんと双方向で対話を行いました。現状とあるべき姿を行ったり来たりしながら、自主責任経営について考える機会になりました。

続いて、グループCIOの玉置さんとパナソニックコネクトCEOの樋口さんによるセッションを開催。外資系企業の経営など、社外での経験が豊富な2人から見たリーダーシップの在り方に注目が集まりました。冒頭、玉置さんはリーダーの定義を「人の心に灯をともし、回りを動かす人材」であるとし、「あらゆる人がポジションに関係なくビジョンを語って行動すれば、周りをエンゲージできる」とメッセージがありました。

樋口さんはリーダーシップを発揮しづらい理由の1つとして、職場の閉塞感、特に社内に古くから存在するルールや作法に社員が縛られてしまう課題について言及し、「変えられないルールなんて無い。正しいと思うことを社員一人ひとりが実行できるよう、まずリーダーが飛び込んで慣習を変えることで、社員に主体的に行動してもらえるように心掛けている」とし、リーダーシップを行動で表すことが大切だと語りました。

経営幹部とのパネルセッションの様子

このようなメッセージを通して私たちが印象に残ったのは、どんな大企業でも「変えられないことは無い」そして変えるためには「1人1人がDriverになることが大事だ」またそんな行動を継続し、力を強めるためには同じように志を持つ仲間と共に進んでいくことが重要だと改めて感じました。

自分自身が感じる課題を解決する意志があるのであれば、役職や年齢問わず、それぞれがリーダーシップを発揮し、行動する重要性を痛感した1日になりました。

大企業でも、若手でも、直接会社の課題解決に貢献できると気付いたことが自信につながった


期せずして8か月にわたる長期プロジェクトとなった10周年イベントですが、終わった今振り返ると、自主責任感を持った「社員稼業」の実践に、年齢は関係なく”志"があり、同じ想いを持った仲間で協力する(衆知を集める)ことで、24万人の大企業の課題に真正面から取り組むことができ、会社を変革する一歩を刻むことができると感じました。

会社の課題はスケールが大きく、自分事化するのが難しいこともありますが、今回のイベントを経て一人一人の社員が抱える課題と繋げられるところもあり、これはそういうものだと決めつけず、自分の環境や心境に向き合い、自発的に改善を検討する姿勢の重要性を学ぶことができました

またパナソニックは自分が動いた分だけ、成長のチャンスをつかめる最高の会社であると、改めて確信しもっとパナソニックのことが好きになりました
「若手が頑張れば、組織が元気になる、明るくなる!」と信じて、若手のうちに、自分たちの出せるバリューを最大限に出していきたいと思います。

変革は、経営者だけでも現場だけでも起こせません。一緒に手を取り合って、会社や組織を変革するきっかけをつくることができるよう、引き続き有志のフィールドから挑戦を続けていきたいと思います!

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