できないことをできるに変える、クリーニング
こんにちは!弘前大学人文社会科学部3年の原田です。
2月からone moreでインターンシップをしています。^^
【職人インタビュー企画第二弾!】
最近では、環境汚染に対する対策が世界中で強化されていますね・・・。
企業でCO2排出量が制限されるなどの対策は以前からされていますが、
水洗いクリーニング(one more)では、未来のためになにができるでしょうか?
私はインターンを始めてから、one moreが未来へ及ぼす良い影響は、「環境に良い」くらいかな?と考えていました。
でも、今回、工場長の門さんへインタビューして、時代が進む中で「受け継がれるもの」について考えさせられました。ぜひ読んでみていただければと思います。
クリーニングの必要性
私「門さんこんにちは!」
門さん「いつもありがとうね。よろしくね。」
私「門さんは、20代とか、大学生にはどんなことを伝えておきたいですか?」
門さん「ん~、若い人たちはあまりクリーニングを使わないよね。でも、お気に入りのものとか高級なものはせっかくだから良いクリーニングで洗ってほしいなと思うね。
コインランドリー、家庭用の洗濯機だと仕上げの工程はほとんど無いから、様々な温度でしっかりと仕上げられるクリーニングとはやっぱり差がつく。
大切なものほど、しっかりきれいに使ってほしいなとは思っているよ。」
私「なるほど、普段着なら機械で洗濯を終えてしまった方が楽ですが、ずっと大切にしたいものはクリーニングに出してみたいなと思います。
最近は2万円ほどの革靴とか、高めのトレンチコートとかも流行ってましたし。
余談ですが、最近ミニマリストといって服やものを持たない生活をする人が増えていると感じるので、そのような人に向けてone moreはすごく重宝するかもしれませんね。」
流行ファッションについて
私「ちなみに、最近の流行サイクルの速さに関してはどう考えていますか?」
門さん「そうだね、流行サイクルは自然なもので、安くトレンドを取り入れたりするのもファッションの醍醐味だと思うよ。でもそれと同時に、長く着る文化が廃れてきているから、なにか一つでも、長く使っていこうという意識は大切だと思うね。」
私「たしかに流行を追うことは楽しいです。安く流行を取り入れ、入れ替えていく楽しみと、一着を長く着る意識を両方持てると良いかもしれませんね。」
仕事をするときのこだわり
私「門さんは工場長という責任の重い立場でいらっしゃいますが、仕事をするとき、例えば仕上げの工程をしているときはどんなことを大切にしているんですか?」
門さん「最大限きれいにする、ってことかな。素材や傷み方によって洗剤や洗い方は違うから、そこを自分の目で見極めてなるべく新品に近づけるように洗っているよ。
なにより、せっかくone moreに出してくれた服を仕上げて返したときにお客様をがっかりさせたくないからね。」
私「そうなんですね。長年クリーニングに携わって研究されてる門さんの目で見極めてくださるなら、そりゃあ信用できますね!(笑)
そんな門さんがおすすめする、長持ちしやすいメーカーとかブランドはありますか?」
門さん「アウトドア系とかかな。あと、バーバリーは長持ちする印象があるよ。特にバーバリーみたいな日本で縫製されている服はよく持つよ。
逆に長持ちしにくいのは、ゴム成分のポリウレタンが配合されている服かな。劣化しやすいんだよね。
長持ちするアウターを買うのなら、ダウンとかウール製のものをおすすめするよ。」
私「やはり、クリーニングの職人さんから見ておすすめの素材やメーカーは少なからずあるのですね!おもしろいです。」
未来へおくりたいもの
私「では、門さんの「未来の世代におくりたいもの」はなんですか?」
(one moreのコンセプトの1つが「クリーニングは未来へのおくりもの」なので、それにちなんで聞いてみました!)
門さん「技術だね。自分の前の工場長から受け継いだものは残したいと考えているよ。例えば、初代が始めた洋風のシルエット専用のプレス機械と技法は、うちの会社だけのもの。それのおかげで今も立体的な仕上げができたりするんだよ。
スーツのスカートを立体プレス機で仕上げる様子。
下から上記を当て、セーターをふんわりと仕上げる機械。
袖も抜かりなく、立体的に仕上げられる。
私(そろそろ、あの疑問を聞いてみよう・・!)
「門さん!クリーニング(one more)が未来のためにできることって何だと思いますか?」
門さん「そうだね、いろいろあるね。
・変わらない物を維持することープロの技術や、美しい環境を守る
・できなかったことをできるようにするー水で、より優しく、高度な洗濯
・良い物を長く使う文化を広めるー「もう一度」、着るために
これから新しいことを始めていくことはすごく素敵なことだけど、まずはいまあるものを大切に、大事にすることが、未来のためになると考えているかなあ。」
私「なるほど。この質問は中野さん(検品担当)にもお聞きしましたが、門さんの回答には門さんの個性が出ていて素敵だなと思いました。
インタビューに答えていただき、ありがとうございました!!」
このような形で、インタビューを終え、私は色々なことに気づきました。
特に感じたのは、革新が進む中で、何かを維持していくという意識はすごく大切なのだと感じました。
この記事を読んでいる方は、何か維持したいモノ・コトはありますか?
その中に、思い出の服や靴などがありましたら、ぜひone moreに「きれい」の維持を依頼してみてください!
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