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快適な入院生活 会話のメリット5選

けいゆうです。

 今回は、私が入院中に他の患者さんと会話をするようになって良かったと思うこと5つを紹介します。
 快適な入院生活を送る秘訣でもありますので、ご覧ください。

 入院生活を送るうえで、他の患者さんと仲良くなる必要性があるかと言えば・・・、無いです。
 しかし、全く生活感の違う人と(ましてや病人同士)1日24時間、何日も何週間も何か月も一緒に入院生活を送るとなると不自由な事も多く、ストレスも溜まります。
 そういったストレスや“負担"を減らすための一つの方法が、他の患者さんとの会話です。
 会話することでどんなメリットがあるのか、実際にストレスや“負担”が減ることに繋がったメリット5つを紹介していきます。

 具体的な声のかけ方も紹介
 まず、会話できる事が重要です。「突然声をかけるのも悪い」とか「声をかけるタイミングがわからない」という人のために、具体的にどんなタイミングで何と声をかけたら良いかを最後にお伝えします。

 それではいきましょう。

 快適な入院生活 会話のメリット5選

 1、時間(場所)を譲ってもらえる

 “時間を譲ってもらえる"というと時間泥棒は良くないとか言われるかもしれませんが、むしろお互いの都合が良くなり、譲った側もムダな時間を減らせる場合があります。

 (特に大部屋の患者さんは)洗面所、トイレ、また、シャワー室や洗濯機も共同での利用になり、使いたい時間が被ってしまう事があります。
 そもそも、入院生活では時間の制約(施術、検査、点滴、その場所の時間制限)があり、思うように動けない事も少なくないですよね?

 こんな時に、例えば同室の患者さんが自分のスケジュールを(会話していて)なんとなくでも把握してくれていると、可能な範囲で先を譲ってくれたりします。
 “たったそれだけの事"かもしれませんが、会話が無いと譲ることも譲られる事もほとんどありません。お互いが一方的に気を使って消耗するだけです。

 些細な事のようでも、連日の入院生活のストレスの原因は些細な事だったりします。
 普段、会話をしているだけで結果的にお互いの都合が良くなるきっかけができる、そして、win-winで治まるのなら、メリットと言えるのではないでしょうか。

 2、わからないことを教えてもらえる

 金銭的な手続きの事だったり、病棟のルール(看護師さんがわざわざ教えてくれないような事)など、また、その病院の入院患者だからこそ知っているような事も教えてもらえたりします。

 例えば金銭的な事だと、相談室などは病院内にあると思いますが、(申請できる件など)聞かなければ教えてくれない場合が多く、患者さんの経験から聞くとわかりやすかったり、ポイント・コツなども教えてくれます。少なからずムダにはなりません。
 私が記事にしていた病院食の変更も、栄養士さんとの相談ではなく、他の患者さんから聞いて初めて知った事もいくつかありました。

白血病・長期入院〜病院食でできること1|けいゆう

白血病・長期入院〜病院食でできること2|けいゆう

 入院生活が快適になるきっかけになります。間違いなくメリットです。

 3、モチベーションが上がる

 皆様は、何かを始める時、“きっかけ"があるんじゃないでしょうか。

 病気だと思いながら生活していると、ネガティブな感情になりやすく、“行動力"が激減します。
 治療についての理解や取り組みもそうですが、趣味、仕事など、他の患者さんの取り組んでる内容など聞くと、“やる気"が出たり、理解が深まります。
 そして、それが次の行動に繋がったりします。

 入院期間というのは自己啓発→自己研鑽の絶好の機会です。また、普段できない好きな事をやって楽しんだり、リラックスできる良い機会でもあります。
 何かに集中・没頭することでネガティブな感情を無くし、治療に対して、また、退院後に向けて前向きになるきっかけにもなり得ます。

 補足になりますが、“治療についての理解や取り組み”について、例えば薬の副作用などは医師や看護師に知識や経験はありますが、毎回100を説明するわけではありません。
 鵜呑みにするのも良くありませんが、他の患者さんの症状などを耳に入れておく事は、時に自分を守る事もあります。

 4、知見を得る

 患者さんは、“患者・病人"であると同時に、そのほとんどが社会人です。
 “会社社長"がいたり、“その道十数年または数十年のベテラン"がいたり、経歴は様々です。

 “3、モチベーションが上がる"にも繋がりますが、自分にとってプラスになるお話を聞ける可能性がありますし、ビジネスチャンスを掴む事も考えられます。間違いなくメリットの一つのです。

 5、グレーな事ができる

 これは病院側としては嬉しくない内容かもしれませんが、簡単に言うと“ちょっとしたズル"ができます。
 あまり大きな声で言える内容ではありませんが、“シャワー時間"と“病室の使い方"を例にして紹介します。どちらも実体験です。

 シャワー時間は病院毎に時間(枠)が決まっていると思います。
 同室や顔見知りの人と、続きの時間(枠)を確保している場合、先の人が短時間で済む人だと、
『終わったから入っていいよ』
と、声をかけてもらえて、長く入れたりします。

 病室では基本的にテレビ、パソコンなどはイヤホン使用(音出し厳禁)ですが、合意のもと、音出しOKにしたり、消灯後に電気をつけてもいいかどうか、また、病室での“電話"もOKにできたりします。

 病室について、大部屋で何も言わずテレビの音を出したり、消灯後も電気つけてたり、病室で電話したりするとトラブルにもなりかねません。
 仮に、明確な合意が無くても、会話する仲だと、そもそもそのぐらいの事に目くじらを立てなくなったりするので、“普段から会話をする"という事にはトラブル回避のメリットもあります。
 もちろん、決まり(ルール)は守るに越したことはありませんが・・・。

 ここまで、会話のメリット5つを紹介しました。

 次に、具体的にどういった場面だと声をかけやすいか、何て声をかけたらいいかを紹介します。

 具体的な声のかけ方

 タイミング

 極論を言うと、自分が声をかけられても良いタイミングです。
 実際に、自分が具合い悪い時(薬、抗がん剤の副作用のピーク)や、作業に集中している時に声をかけられても快い返事を返せないものです。
 しかし、これは実際に入院し日数が経過しないとわからない事。

 そこで、当たり障りのないタイミングも紹介します。
 ・起床後、最初にすれ違うとき
 ・食事の直後
 ・バイタルチェック(検温)中

 この3つです。

 ・起床後、最初にすれ違うとき
 →単純に『おはようございます』の挨拶に繋げて、『昨日は体調悪そうでしたが、大丈夫ですか?』とか、『今日は何か検査ありますか?』など、ついでに体調やスケジュールを聞いておけます。

 ・食事の直後
 →作業していても中断している場合が大半ですので隙きがあります。特にお膳を下げる時などは声をかけやすいです。
 余談ですが、人は何かを悪者にすると団結するものです。病院食を少し批判しながら(極端な悪口ではなく、量が足りないとか)お話するのもアリです。

 ・バイタルチェック(検温)中
 →ここでも、作業は中断し意識も会話に向くので、話しやすくなります。
 看護師さんも巻き込んで別の患者さんと会話できるようだと別の場面でも会話しやすいです。
 ただし、別の患者さんのバイタルチェック(検温)をお邪魔し過ぎるのは、いろんな意味で控えたほうがいいかもしれません・・・。

 会話の内容

 タイミングの部分でもいくつか例を挙げましたが、他に会話が広がりやすい内容を出すと
 ・病状(病名)
 ・職業
 ・出身地(住んでいる地域)

 です。
 経験談になりますが、この3つは快く答えてくれる事が多く、会話が広がりやすいです。

 ・病状(病名)
 →自分と同じでも違くても、病状や治療方針だけで充分会話になりますし、把握する事で気がまわりますし、別のタイミングで会話しやすくなります。

 ・職業
 →社会人としての普通の会話になりますが・・・。自然に聞けば、当たり障りないと思います。
 ここがビジネスに繋がる可能性だったりもします。

 ・出身地(住んでいる地域)
 →特に自分と同じ地域、知っている地域だと、それだけでも仲間意識ができたりします。

 以上で、快適な入院生活 会話のメリット5選具体的な声のかけ方の解説を終わります。

 一見すると面倒なようですが、今回の記事の内容を自然にできるようだと、本来、不自由である入院生活を少しでも快適に送れるきっかけになります。

 私は最初の入院の半年は、全く会話をせず、気を張り詰めたまま、今回紹介したメリットなど全く無く過ごしました。
 しかし、再発後、きっかけがあり会話をするようになったことで今回紹介したメリットを体感し、入院生活のストレスや“負担"が確実に減り、“快適"とも感じています。
 今回の記事が、現在、またはこれから入院生活を送る皆様にとって、快適な入院生活を送れるきっかけになれば幸いです。

 さらに快適な入院生活にできる便利なアイテムを紹介。

入院生活を快適にする 必需品 ベスト5 入院グッズ全般も紹介|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n09f92487915b

 患者さんに言ってはいけない言葉。

病人・患者に、お見舞いなどで言ってはいけない言葉5選|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n4291af6ba784

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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