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中山かず葉
2024年4月13日 18:40
つんざくような桜流しにいっそ打たれてしまえばよかった花弁に絡みつくきみの香りがいっときの喧騒を足早にぼくのからだをすり抜け指先をかすめることもなく知らない誰かの元へと散り散りに舞い落ちてゆく寒空の下で開いた心だけを置き去りにして細い枝葉は苛烈な雨風に揺らぎ青灰の春を迎えました