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頭のよさは国語力で決まる

齋藤孝 2021年

・概要
社会で生きる上で、必要な最低限の知識「言葉」。最近の人たちによく見られる、間違った日本語や、人同士の意思疎通がうまくできなかったことから起こる、間違いやトラブル。昔よりもメンタルが弱い人が多くなった現代は、国語力が原因だった。それらを改善するのに効果的であろう、読了後すぐに実践することが出来ることを紹介しながら、生きる上での国語力の重要性を綴った本。

・感想
誰しもが、学校の先生や親からこういわれてきたかと思います。

「本を読みなさい。」

私もその一人です。その理由が本当にわかる本でした。

国語力がないことは、日常会話をすることだったり、何かを書いたり、学生の方なら、勉強して成績をとるうえで、本当に不利になってしまうということ、そして、ちゃんとした会話が成り立たないので、間違った言葉を使ったり、聞き漏らしたり、無意識のうちに、立場が上の人に対して失礼な態度をとったりしてしまうことがあり、人格まで疑われてしまうということが分かりました。

昔から、「本を読みなさい。」といろいろな人に言われてきた私ですが、今思い返せば、「もっと早い段階から本を読んでおくべきだったな」と、とても思います。学生のうちの読書は、大人になってから始めるよりも頭に入りやすく、文章力や読解力が上がると誰かから聞きました。読書アカウントを始めたきっかけも、読解力が無かったり、人としての教養が、まだまだ不十分だったことに焦りを感じたこと、そして、書くことに、全然慣れていなかったことがきっかけでした。読書垢を始めてから、1年以上が経った今、本当にあの時始めておいてよかったと、日に日に思うことも増えています。今の自分の文章力も正直、まだまだだと思いますが、これからも続けていかなければならない習慣だと感じました。

そして、筆者も最後に述べているように、学校での基礎学力の勉強は、決しておろそかにしてはいけないものだと、感じました。人として生きる上で、基本となる事で、その上で、自分の生き方と言うものがはじめて出来上がるものだと思うので、絶対におろそかにしてはいけないと感じました。そのために、今は目の前のことに集中することが大切だと感じました。

活字に触れる機会が少なくなっている人たちに、せめてこれだけは、読んでもらいたいと思う一冊でした。

・書籍情報
第一刷発行:2021年12月15日
発行元:大和書房
定価:本体800円+税



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