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【面接経験8,000人】WEB面接・オンライン面接の極意③ 〜立居振舞編〜

とある企業の新卒採用担当として、今まで約8,000人の学生を面接してきました。


面接を受ける人に最低限クリアして欲しいポイント面接官の目線を書いてみます。


自己PRなど話す内容についてというよりは、基本的なオンライン面接の戦い方についてお伝えします。


23卒、24卒、25卒はもちろん、転職対策としても役に立てていただければと思います。


今回はオンライン面接における、立居振舞についてです。

■ 身だしなみ


「おしゃれ」は自分のため、
「身だしなみ」は相手のためのものだと言われます。
面接の場では、相手のことを考えた「身だしなみ」で自分をアピールしましょう。


基本的には対面での面接と相違ありません。
受ける業界や企業に合わせて多少コーディネートやメイクを変えると思いますが、いずれにせよ清潔感を大切にしましょう。

① 上下ともスーツを着用


上半身だけスーツ、下半身は部屋着…絶対にやめましょう。
どんなに優秀な学生でも一瞬で信頼や期待が崩れ去ります。

実際に、接続不良で対応を依頼した際、スーツ+ジーンズの服装が発覚しました。

面接をしている側からしたら失望しますし、
ただの練習面接なのかな?とショックを受けました。

② 男性


オンライン面接ですので、胸から上の身だしなみについてです。

  • ネクタイ

    ネクタイはしっかり締めます。
    苦手な方もいると思いますが、良い機会ですので覚えましょう。
    オンラインは上半身しか見えませんので、ネクタイは注目されます。

    ネクタイの緩みはだらしなく見えます。
    絞めたら、曲がらないようにまっすぐ下ろしましょう。

    柄は無地、ドット、ストライプ、チェックが無難です。
    色は落ち着いたものが好ましいと言われますが、自分をどう見せたいかによって戦略的に選びましょう。

    青…落ち着いた印象
    赤…活動的な印象
    黄…明るい、優しい印象
    など。

  • シャツ

    シャツは真っ白(無地)がベター。
    首元が空いていたり緩んでいる(サイズが合っていない)とやはりだらしなく見えます。

    ボタンダウンはネクタイを締めずに着るシャツなのでカジュアルな印象になってしまいます。

    カラーはレギュラーカラーが無難です。
    最近はワイドカラーも一般的なので、控え目であれば悪くはありません。

    襟羽が180度くらい開いているホリゾンタルカラーはおしゃれな印象。受ける業界によってはNGです。

  • 髪型

    おでこを出した方が爽やかで清潔に見えます。

    おしゃれな重たい前髪が流行っていますが、業界によってはマイナスな印象を与えてしまうことがあります。
    前髪が目にかかるのは避けましょう。

    耳に髪がかからないように、襟足が襟にかからないように。

    整髪料で整え、寝癖は直しておきましょう。

③ 女性

  • ブラウス

    色は白が無難です。
    フリルなどの華美な装飾は避けましょう。

    襟はレギュラーカラー、スキッパーカラーいずれも受ける企業がどのような人材を求めているか、自分をどう見せたいかで選択しましょう。

    レギュラーカラーは落ち着きがあり、上品で真面目な印象。
    スキッパーカラーは活動的で明るい印象を与えます。

  • 髪型

    黒髪が無難です。

    前髪は流したりまとめたりして、眉毛が見えるようにしましょう。

    ・斜めに流す…清楚な印象
    ・センターで分ける…真面目な印象
    ・オールバック…活発な印象

    お辞儀をしたときに、前髪が落ちてこないように留めましょう。

    髪の長さは指摘されることは少ないですが、

    ・ショート…知的、活動的な印象
    ・ロング…女性らしさ

    ロングの場合は、ポニーテールでまとめましょう。

    長さだけではなく、スタイリングでも大きく印象は異なりますので、業界に合うもの、自分に似合うものかつ身だしなみとして適切なものを選びましょう。

  • メイク

    基本はナチュラルメイクです。
    メイクが濃すぎるのは良くないですが、薄すぎるのも良くありません。

    つけまつげ、カラーコンタクト、濃すぎるチーク、リップあたりは、男性面接官が相手であったとしてもチェックされる可能性があります。

    肌は健康的な色になるよう工夫してください。
    全体的に青白かったり、目のくまなどは不健康な印象を与え、入社後頑張れるのかどうかに疑問を抱かれる可能性があります。

    あまりかたくない接客業などであれば、多少華やかなメイクにすることで、アピールに繋がります。
    業界や業種によって使い分けましょう。

■ カメラからの距離


胸から上が写るように心がけましょう。


カメラと自分の距離が近すぎて、身体や頭が見切れるのは避けましょう。
逆に遠すぎて、面接官から自分の顔がよく見えないということも好ましくありません。

■ 目線


対面では相手の目をしっかり見て受け答えに臨みます。
目を合わせると緊張してしまうので、相手の鼻やネクタイの結び目を見ると良い…ということも聞きますが、
ネクタイの結び目を見ると目線は多少下がり、自信がなさそうに見えますので、鼻を見るようにした方が良いです。


オンラインにおいてのベストは、自分を写しているカメラを見ることです。
しかしカメラばかりを見ていると面接官や他の学生の表情が見えませんので、ずっとカメラを見ている必要は無いと思います。

私が面接をするときは、目線を外して良い旨伝えています。
私は無理にカメラを注視する必要はないと思っていて、他の面接官もそれはわかっていると思います。


自分がアピールをしたいときや、面接官が特に熱意を持って話してくれている時にカメラを見れば良い
と思います。

とはいえ、視線が動きすぎると落ち着きがなく見えますし、視線が下すぎると自信がなさそうに見えます。

■ 発声


元気に明るく、いつもよりワントーン上げて話しましょう。

おすすめは語尾に「♪」や「!」を付け、
山なりにボールを投げるようなイメージ。
自分の言葉がアーチを描いて相手に届くような発声を心がけることです。

口をしっかり開けて、一言一言意識してはっきり発声しましょう。

語尾や句点の直前のみに力が入ると、幼く聞こえますので注意してください。
(小学生低学年の「ありがとうございます!!」のようにならないようにしましょう)

上級編ですが、自分の言葉の癖を知っておくと良いです。
「えー」「あー」などの言葉のひげは無い方がいいですし、やたらと繰り返し使ってしまう言葉があるかもしれません。
漢字の読み違いや敬語の使い方も注意してください。

自分の自己PRなどを録音し、一言一句書き起こしてみたり、
友人や家族に聞いてもらって、修正しておきましょう。

■ 表情


元気に明るく堂々と!

面接は第一印象が大切です。

最初の15秒で勝負は決まると思ってください。

口角を上げて、笑顔で臨みましょう。

相手の話にはしっかりと頷きましょう。

オンラインは空気感が伝わりにくいので、大げさなくらい頷いてOKです。


面接官が面白い話をしたら笑っていいですからね。

逆質問や面接官が何か語ってくれる場面ではメモを取っても良いと思います。
言えそうであれば、一言メモを取りたい旨伝えてください。
ちなみに何も言わずにメモを取っていてもマイナス評価にはなりません。

グループ面接時、他の学生の話に拍手をしたり、「へー」「すごい!」など相槌を打つ人がいます。
面接官によって評価は変わると思いますが、私が面接官の時は正直、嫌です…。
この学生を評価するときは、「思いやりがある、チームを盛り上げることができる」ではなく、「独特。空気が読めない。職場で浮いてしまうかも。」となる可能性があります。
他の学生の話には笑顔で頷く程度が無難です。

■ 退室


退室の際は、面接官の指示に従うようにしてください。
促されたら速やかに退室してください。
面接官が先に退室することもありますが、面接官が出て行ったら、すぐ退室するようにしましょう。
同じルームを次の面接で使用するかもしれません。



■ おまけ メラビアンの法則


メラビアンの法則とは、コミュニケーションにおいて相手に影響を与えるのは、視覚と聴覚が大きいという心理法則です。

視覚 55%
聴覚 38%
言語 7%

と言われております。
つまりコミュニケーションの93%は視覚&聴覚で決まるということ。

話の内容以上に見た目や声のトーンが重要です。
第一印象は誰でも整えられる部分です。
ここでマイナス評価をされないようにしっかり準備して臨みましょう。




身だしなみについていくつか書きましたが、自分が最大限のパフォーマンスを発揮できるようにしたいですね。

例えば、前髪を流している自分が嫌いであれば、前髪を下ろしてもいいと思います。
面接官によっては多少マイナス評価になったとしても、逆転できるくらい気持ちが上を向いていて、自信を持って面接に臨めるならその方がいい場合もあります。

あくまで業界や業種、企業によっても異なりますが、自分がより魅力的に見える戦い方をするべきです。

長くなりましたが、上記のことを意識しつつ、
運命の企業の内定を勝ち取れるように頑張りましょう✊

▼オンライン面接における戦い方

①ツール編



②セッティング編


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