#7 なぜお金にならない通いの場支援のまちづくりを実装しようとしているのか
こんにちは。
論文を雑誌に投稿する際は、ある程度の敷居の雑誌であれば”査読”というチェックが必要なのですが、これがまた厳しく、研究者にとっては「自分の研究の何がわかるんだ!偉そうに!」と少し苛立つ場合もあるのですが、自分が投稿し査読中の雑誌は査読者は無料で査読を行なっていると聞いた時今までの非礼を土下座で詫びました、カワハラです。
さて、今日は少し本業の現状とビジョンについてのお話。
弊社は現在通いの場や自主グループという、高齢者が健康や社会的なつながりを保つために活動している場へ、非営利で支援して回っています。これは健康に関する専門職種としてできることが多くあるからです。
ただ、これは非営利の活動です。弊社はNPOではありません。合同会社です。営利を出していかないと会社が立ち行かなくなります。
ではなぜワンブリッジはこんなお金にならない活動を続けるのか?この理由、仕掛けについて一部お伝えしたいなと思います。
私が人生の聖書として読み込んでいる漫画「ONEPIECE」にこんなセリフが出てきます。
「影響力ってのは、欲しても得難い力だ・・・」(緑牛)
これ、現代では半分正解で半分間違っているかなと感じています。
今回のお話をするには”影響力”についてのお話が不可欠となります。
何はともあれ、影響力ってのは超強い武器
影響力を持っていると何ができるのか。
これに関して、ことビジネスの視点から検討するとしたら、
①自分の売りたいものが売れる
②自分が作りたいものが作れる
③自由に働ける
の3つが大きな価値かなと思います。
影響力を持つということは、自分の意見に対して賛同してくれる人の数が増えるということです。
ということは、自分が”良い”といった商品、自分が発信している商品は「売れやすい」ということです。これは非常に一般的で、世間的に印象の良いタレントさんが企業のCMに起用される仕組みと同じですね。
同じ原理で、自分が作りたいと思ったものを作るにはお金と人が必要なのですが、賛同してくれる人が多いということはそれも集めやすいということになります。
そして、以上のことができるということは、「自由な働き方」につながります。自分が好きなものを作れて、それが売れるわけですから、やりたいことをやってお金をもらえるということです。
非常に羨ましい限りです。
影響力は作れる
誰しもが欲しい影響力ですが、冒頭にも紹介した名言のように果たして欲しても”得難い”ものなのか?ということについて考えたいと思います。
これに関しては、影響力っていうのは欲して得られる力であると感じています。
現在はインターネットで簡単に自分の主張を発信できるのです。
そして、社会的にもモノが溢れ、人々はモノよりもコトを必要とする。つまり「意味」が必要とされている時代です。
「発信」に「意味」をのせて多くの人に届けることで”共感”が生まれます。
そしてその共感は仲間を作り、その仲間内では主導である自分の「影響力」というのはすごいものになります。
言わずもがな、仲間を増やすことで、その影響力はどんどん大きくなるといった具合です。
高齢者に対しての影響力
さて、この影響力が得られるという話。
非常に簡単な原理ではありますが、実際問題インターネットの海の中に小さなアリが飛び込んでも、数多ある情報に埋もれ、多くの共感を作るということは難解なことなのです。
特に我々は「選択肢を減らさないまちづくり」をビジョンに掲げ、現在は特に高齢者を対象に事業を進めています。つまり高齢者の共感、高齢者への影響力を欲しているわけです。
となると若者に比べてインターネット弱者に当たる高齢者に対してネット上のみで影響力を得ることはより難しいお話になります。
そこで我々は、いったん時代を遡ることにしました。笑
ネットは使用せずに高齢者の方々が集まれるコミュニティを作ろうと考えたのです。
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