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ドイツの勤務先からクビになった

こちらのツイートで報告しましたが、iOS 開発者として2.5年以上働いていたベルリンの会社からクビ宣告をされ、無職になりました。

技術的なことは避け、一般的な体験談として書いていきます。

過去2.5年間であったこと

ドイツの大学を卒業してすぐ25人規模のスタートアップにエンジニアとして入りました。当時のCTOとなぜかLinkedInと繋がっており、求人の情報を見て彼に連絡したところ、面接がスイスイ進み、採用が決まったことがきっかけです。今思えば、裏ではバイアウトの話が進んでいて、人材アセットの一部で採用されたんだろうなと思います。

働き始めて7ヶ月が経った頃、急にチーム全員が急遽予定されたリモートミーティングに招待され、勤務先スタートアップが、ドイツで上場している会社に買収されることが発表されました。ビジネスである以上、価値を見出してもらっている会社に自分の会社を売るということはよくありますし、それを目標として起業する起業家も多くいます。ただCo-founderたちはそのmtgで簡単に「こういうことになった、頑張って」ってくらい簡単なメッセージをビデオカメラオフのまま話し、その直後音信不通になります。

もちろん売買契約上のNDAで従業員とこれ以上関わってはいけないと言った条項が含まれている可能性がありますが、25人程度のチームで毎週2回は顔を合わせて働いていた中、ここまでサッパリしたものになることには衝撃を受けました。起業している友人含めいろんな人とこの話をしましたが、この対応は流石に批判されるべきもの、という意見が多かったです(そういう人もいるというだけどのこと)

買収された時に知っておきたかったことはこちらにまとめました。

とはいえ買収で買われた上場会社に所属を移し働き始めます。ただ、買収先の会社は新規事業の開拓という形で買収を行なっており、これまで全体のマネージメントを行なっていた2人のCo-Founderは買収発表直後に逃げたことで(どこまで引き継ぎをしてるのかわからない)、社内で宙ぶらりんの状態が続きます。

この頃はコロナの終盤で、デジタルから現実に人が戻ってきており、デジタルを主戦場としていた買収先企業は先行きの怪しさとインフレを察し、買収の3ヶ月後に第1回目のレイオフを行います。もちろん自分のチームも影響を受けました。買収直後で宙ぶらりんになっている中、親会社内部でもレイオフが起きたので、社内は混乱しまくり、会社としてのゴールにどう貢献していくかを模索する時間が長くありました。

混乱を受けつつ、新しくPMやエンジニアリングマネージャーを採用し、少しづつプロジェクトを進めていましたが、第一回のレイオフから10ヶ月後、インフレやロシアウクライナ情勢の悪化による経済状況の不安定を理由に第2回のレイオフが発生します。これによりスタートアップ時代のチームからは僕ともう一人以外の人が会社を離れることになりました。せっかく少しづつ会社の中での立ち位置や貢献をチームとして見つけてきた時期だっただけに一気に崩れたのはショックでしたし、この時に転職を強く意識し始めました。

しかし、無期限滞在許可までもう少しだったこともあり、もう少し残ることにします。再度落ち着いて、新しい人たちを採用し仕事をしてきましたが、この度、一向に業績が上がらない会社自体でのリブランディングが決定し、組織の再編成に影響を受け、2024年7月末にクビ宣告を受けて今に至ります。

クビになった時にやるべきことはこちらにまとめました。


2年間で学んだこと

いわゆる新卒で初めての会社でしたが、普通では体験できないことをたくさん経験させてもらいました。(エンジニアとして少し恥ずかしい気持ちもありますが)技術的なことよりも大きな組織で働くこと、ビジネスや、社内政治的な観点でのものの見方を多く学べました。

エンジニアとしてのキャリア初期がこれで良いのか?という葛藤は常にありましたが、こういう形で終わり、色々と整理をつける時間があるということ、次へのステップに繋げようとモチベーションが上がっています。

今後の予定

記事を全部読んでくれた方は分かる通り、10/31まではクビになった企業に紙面状は所属し、給与もこれまで通り支払われます。

幸いなことに、すでに無期限滞在許可は取得しているため、滞在のために急いで仕事を見つけなければいけないというプレッシャーもありません。

8月は趣味であるクライミングに集中しながら、過去2.5年間の整理や次への準備(履歴書を整えたり、いろいろな人に会って繋がりを広げる)の期間に当てたいと思っています。と同時に少し挑戦してみたいことがあるので、それに時間を割きたい考えています。成果が出たら発表したいですね。

そして9月から徐々に就職モードで仕事を見つけていきます。
残念ながら、コロナ後テック企業の状況はあまり芳しくないとこも多く、市場には多くの失業者がいます。その時の手応えを見て、すぐには決まらなさそう…と感じたら、フリーや個人プロジェクトへの取り組みに手を出しながら、最終的には就職先を見つけようと考えています。

自分にあった場所があるはずだと信じているので、変に妥協はせず、取り組んでいきます。

またアップデートできることがあれば記事にします。


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