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ふだん考えてる事とか考えてない事とか音楽のこと

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    ひとことで終わる事を一言から始めるような日記です

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四角い三角形

些細な事は物質的、突き詰めれば小さくなる。 トライアドについては不安定な2音を中和してくれる三番目の因子が結構面白いなと思う。それで、レスポールのボリュームに680pfを乗せた。 ドラムにはまっている。チップが打面に当たる瞬間が面白い。数学が苦手なほうなんでリズムに関しては詳しくわからないけど、帳尻合わせ的なのを延々繰り返してグルーブ。音符には足したら同じ長さになる組み合わせのパターンがいっぱいあって、でもキックとハットが同時に鳴ってるように聞こえるけど実はちょっとズレて

    • 無口な太陽

      インスト多重録音。

      • ミルクティーの香り

        喫茶店。影の無い老人たちが明日のシナリオについて話をしている。 「昨日の置き手紙は、きょうについてなんと書いてあったかね?」 「ああ、電線に雨傘を吊るして陽射しを塗り替えなきゃならんね。」 だいたいそんな会話が一番端の壁から対角線上に伝わってくる。 いま三時間目の世界戦争が見えない空の上で動いているにも関わらず、座席の脇の蝋燭は氷のように固まった焔を燃やしている。時間の感覚を置き去りに。外套を脇に抱えて凍えている中折れ帽子の男が、眼鏡を拭いて電柱を見上げている姿が見えるが

        • 本日日記#3

          知らない音を聞いたことはあるだろうかと、いつも考える。今まで聞いたことが無いという意味じゃない。それならきっと毎日聞ける。図書館でもレコード屋でも何処にでも在る。外からの情報じゃない。いまも、その前からも、ある時からずっと鳴っている音だ。誰の物でもない自分だけの、自分そのもの。 大人はみな自分が誰だか分かっているようで何も分かっていない。気付く前に子供だったのに大人だからだ。生きていれば、色んな事を知る。ありとあらゆる記号。そしてその意味。意味の無い事まで余計に覚えてゆく。

        四角い三角形

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        記事

          薔薇色の紫陽花

          来年の梅雨も、きっと雨が降る。傘の要らない雨が降る。 雨上がりの街に残る雨音の残響が、帰り路の足音を静かに洗う。外では野良猫が誰かと話をしている。眠っている夢の外で、離れられず夢中になっている。毎日、真夜中には活字に化けた昨日のニュースがそれぞれの家々に届けられ、世の悲惨さと滑稽さの境界線が文字になって、言葉の意味を失っていく。 道端の草木は夜風に浮かび、手入れされた植木も野放しの枯れ木も一様に涼しげで、無頓着に空だけを眺めている。気張る事も横着も知らない。金に困る事も、時

          薔薇色の紫陽花

          本日日記#2

          シークエンスされる前の第二音で楽曲の99%は決まるような気がしている。 モノフォニックの十二音階で構成されることを前提とすれば、大まかに言えば12音×オクターブという制限内のXになるわけだけど、それはあくまで譜面上の音符であって、音声の種類までは限定していない。 そう考えると、たった2つの音を並べるだけなのに調整音楽の限定された自由にも既に無限の選択肢ができてしまう。ポリフォニックになったらもっと複雑になって、あー。 音楽を構成する要素は少し考えただけでも無数に存在してい

          本日日記#2

          本日日記#1

          芸術について正直よく分からないし興味も無い。 誰の何時の作品で、芸術的価値が何だとかは、インテリ気取りの評論家やら批評家に任せとけばいい。個人の趣味は否定しないけど。 一応、有名な芸術家の名前くらいは知っているが、同じ人間であり他人だってことは分かる。だから興味があるのはどちらかというと作品や作者より、体験の違いだ。つまり言葉によって伝達出来る範囲の外に在るもの。言葉の壁を越えたとこに在る何かとも言えるかもしれない。 例えば腹が痛いとか頭痛がするとか、痛いという主張は理解

          本日日記#1