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かもめ食堂 読了

今の私に何よりも大切な事は回復。
その為に時間はたっぷりあるので、以前より本を読む時間が増えました。
今は積読の山から発掘した本を読むのが楽しみ。今回開いた「かもめ食堂(文庫)」は、読み始めたら、途中までは以前に読んだ事があったようで、読み始めてまもなくのガッチャマンの歌あたりで既視感ある…と思い出しました。
その後は新鮮に読み進められたので、最初の方だけしか読んでいなかったようです。

ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」。
日本人女性のサチエが店主をつとめるその食堂の看板メニューは、彼女が心を込めて握る「おにぎり」。けれどもお客といえば、日本おたくの青年トンミひとり。ある日そこへ、訳あり気な日本女性、ミドリとマサコがやってきて、店を手伝うことになり…。
普通だけどおかしな人々が織りなす、幸福な物語。

文庫 かもめ食堂 背表紙より

きっと本屋さんで帯の「普通でまじめで  どこかおかしな人たちの  温かな物語。」を見た時に心惹かれて購入したのだろう。この感じが、今の私にはジャストフィットだったようで、6つ先の駅にある鍼灸院に向かう電車移動があっという間に感じられるほど入り込んで読めました。(あやうく乗り過ごしてしまいそうな日もあった )

穏やかに進む物語のなかに、夢や希望を叶える為のエッセンスや、異文化を理解する難しさや、その難しさを受け止めるおおらかさや、他者におもねらない芯の強さなど色々な事が散りばめられていて、じんわり力が湧いて来る。以前途中で放り出してしまったとは思えないくらい好きな感じ。
きっと以前は心の余裕がなさ過ぎて、もっと刺激の強いものを欲していたのかもしれない。
穏やかに進む物語を楽しいと思える自分を取り戻せて良かった。私にとっては心の状態の良さを知る事が出来て、くすっと笑える本でした。

2006年に刊行されたお話しなので懐かしい雰囲気があるのも良く、フィンランドで出会ったサチエとミドリとマサコの三人は18年経った今も、フィンランドでおにぎり屋さんをしているような気がしてる。日本が大好きなトンミ君は結婚して子供が居るかな?
想像がどんどん膨らむ。

時代が変わって、今の還暦が近くなって来た彼女達の続編を読んでみたい。


かもめ食堂 は移動用
雨は五分後にやんで は寝る前用
どちらも読み終わりました
雨は…は、浅生鴨さんが作ったハードカバーの
同人誌サイン入りです


今日の朝ご飯 2024.08.09

オイスターソース味のビーフハンバーグ
キュウリの酢の物
大根煮、スイカ、コーンスープ
ニンジンスムージー

スイカがとっても甘くて美味しい
他は相変わらず超薄味
家での食事なら味覚異常を気にしなくていいくらい、不都合にも慣れてきた
それでも治す事を考えてーと、友人は言うだろうなと苦笑い

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