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【映画感想文】ゴールデンカムイ

2024/1/19に封切となったゴールデンカムイ

今、会社で目に座っている後輩が映画好きで更にゴールデンカムイの大ファンという方だ。その後輩が絶賛していたので、公開された次の週末に見に行った。

多くの人が、絶賛していて読んでいて面白い記事があるので私は印象に残った部分について書いていこうと思う。多少のネタバレを含んでいるので承知頂きたい。

映画「ゴールデンカムイ」で印象に残ったのは”目”で訴えていることだと思う。

映画や原作を読んだ人は方々は知っているが、ゴールデンカムイには戦争で疲弊した兵士が人との出会いによって回復する一面がある。

場面は、囚人を捕まえて刺青を書き写しているところに尾形が狙撃してくる。
煙幕を焚き、身を隠しながら反撃するタイミングを覗う。
尾形と杉本の戦いが始まり、敗走した尾形に対して杉本が追撃を食らわせる。
戦争帰りの杉本は躊躇がなく「殺されるくらいなら躊躇せず殺す」という。
その時の、杉本の目は黒くよどんでいた。

このシーンの対比となるのが、杉本がアシリパから離れるときだと思う。
ストーリーは進み、杉本とアシリパがアイヌの村「コタン」で少しだけ生活する。
そこでは、アイヌの文化に触れアシリパがどれだけ村の人から愛されているかを杉本は知った。
ある日の夜、アシリパの祖母が杉本に声を掛けた。アイヌ語のわからない杉本は言葉を理解することは難しかったが、感じることは出来た。
杉本は、アシリパを村に置いていくことを決意した。
その時の、杉本の目には黒い瞳の中にオレンジ色の温かみのある色が小さく映っていた。

杉本の目が黒くよどんでいた場面は原作通りに再現され、杉本の目に光がともった場面はマンガでは難しい実写だからこそできる表現だったと思う。

映画や本、絵とかもそうだがそれぞれのバックグラウンドで印象に残る場面が違う。
多くのnoterの人が様々な角度から映画「ゴールデンカムイ」について解説しているので面白いし勉強になる。

最後に、映画としても面白いので是非見てほしい。


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