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星野源はズルい
妻に「星野源のエッセイが面白い」と聞いたので、「いのちの車窓から」というエッセイを読む。
面白い。
星野源さんの体験、視点が心地よいので、文章がすっと入ってくる。
その中にあった「恋」「友人」「人間」「人見知り」などは特に良い。
ただ、ズルい。
【新垣結衣という人】という作品がある。
書いた時期は逃げ恥の収録期間中。
「彼女は褒められるのが苦手だ(中略)だからここにエッセイとして書こうと思う。どうか彼女が、クランクアップまでこの文章を読まないことを祈る」
「あなたは本当に素敵な、普通の女の子である」
源さん、これはズルいよ。
かっこよすぎる。こんなことしてみたい。
もし、もし私に音楽を愛する心があって、その才能があって、歌が上手くて、声も良くて、演技の才能もあって、コントも出来る芸の広さもあって、文章の才能もあって、ラジオで面白いおしゃべりもできてスポットライトの当たる仕事なのに孤独と向きあえて、病にも打ち勝って、愛嬌ある笑顔ができて、人を褒める心と才能もあって、ガッキーと共演できていたのなら、こんなエッセイが書きたかった。
書いてみてわかりましたが、ハードルが高すぎる。
現世では無理。
とりあえずエッセイ、とても面白かったです。おススメ。
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