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学術担当の乳酸菌のひみつコーナー 第二回:乳酸菌の選び方のコツ

乳酸菌のひみつ

こんにちは、おなかラクト学術担当です!

学術担当のコーナーでは「乳酸菌って体にいいって聞くけど、何が良いの?どんな種類があるの?」

そんな疑問に、乳酸菌の研究者でもあり、乳酸菌に向き合ってきたおなかラクトの学術担当が持てる知識を総動員してお答えできる情報を発信していきたいと思います。

この情報発信が皆様の健康や美容のために少しでもお役立ちできれば幸いです。

乳酸菌の選び方

第一回では乳酸菌が多彩な機能を持つことをご紹介しました。

この多彩な機能をぜひ皆様の生活に取り入れていただきたいと願っています。

そこで、第二回は「乳酸菌の選び方」についてご紹介したいと思います。

皆様は乳酸菌を選ぶときどのように選んでいますか?

選ぶときに、よく「Rー1乳酸菌」「乳酸菌シロタ株」とかいう名前を聞いたことがあるかもしれません。

これらは販売する企業が商品を販売するために独自に名付けた「商標」です。

学術の世界では別の名前がついていて、例えばシロタ株は「 Lactobacillus casei strain shirota(又はLactobacillus casei YIT 9029) 」です。

これらの名前には規則性があり、"Lactobaccilus" "casei" "strain shirota"の3つに分解して考えることができます。

それぞれ先に出てきたものから大きな分類を示しており、種名(Lactobacillus)、属名(casei)、株名(strain shirota)と呼ばれています。

ホモサピエンス(種名)の黄色人種(属名)の代田さん(株名)、といったイメージです。(笑)

乳酸菌の機能性は株レベルで異なる

さて、乳酸菌を選ぶときにはどこに着目すればよいでしょうか?

みなさんテレビなどで乳酸菌が〇〇に効くと耳にしたとき、必ず先ほどご紹介した株名まで注目してください!

第一回でご紹介した、肌や睡眠など様々な機能性は、株が違えば効き目が異なることが知られています。

乳酸菌シロタ株で機能が発見されたからと言って、同じLactobacillus casei属である菌を摂取しても同じ効果が得られるわけではないのです。

なので、必ず、株レベルできちんと機能性が証明されている乳酸菌を選ぶようにしてください。

いかがでしたでしょうか?よく乳酸菌ならどれも一緒なの?と聞かれることもありますが、一番細かい分類単位の株ごとに機能が違うんです。

ここが乳酸菌の難しいところでもあり、面白いところでもあるなあと感じながら日々向き合っています。


今後も乳酸菌を皆様の健康や美容に役立てていただけるよう、「腸活」「菌活」の観点から情報発信をしていきたいと思っています。



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