【乳酸菌おもしろ解説】第6回：ビフィズス菌BB536（森永乳業）
第6回目は、またしてもビフィズス菌ですみません！BB536のご紹介です。
1969年に発見され、日本で最も有名なビフィズス菌です。
チルミルという粉ミルクにも入っているビフィズス菌です。
菌の基本情報
通称：BB536
菌株名： Bifidobacterium longum bb536
生死：生菌
有効菌数：20億個～500億個
主な効果：整腸作用、O157感染防御作用、インフルエンザ発症予防作用、抗アレルギー作用
BB536は日本で幅広く使われているビフィズス菌で、それ単体でも十分に効果はありますが、乳酸菌との組み合わせも相性抜群です。
BB536の特徴的なところとして、商用化されている商品で、20億個～500億個と幅があることです。
有効菌数がここまで振れ幅があるのは珍しいです。
ちなみに、500億個は医療機関向けです。
大腸の腸内環境の改善
腸内環境の改善については、、言うまでもないですね。ビフィズス菌は善玉菌ですので、腸内環境改善には一定寄与するでしょう！
便秘気味の方の便通改善
機能性表示の一つとして、「便秘気味の方の便通改善」という表示を取られています。
よくよく文言を見ると、便秘気味の方の便通改善って、、わざわざ機能性表示にする意味あるのか・・・？と思う内容ではありますが、パッケージ上では「なんかすごそう！効きそう！」という見え方しているので、マーケティングが上手ですね。
花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する
これも機能性表示の一つです。最近はこの表示をする会社が増えてきました。
長ったらしい言い回しですが、「アレルギーに効く」と言いたかったんですが、その表示は認められないので、「花粉症に効く」と言いたくて、それも認められなくて、やむなく、このわかりにくい表現に落ち着いたのでしょう。
新たな機能性表示を企業が模索して、頑張って見出した表示ですね。機能性表示を企業が活用することは良いことと思います。
医療現場の活用
一般には知られておりませんが、クリニコさん（森永乳業グループ）から医療・介護現場用のBB536が販売されています。
介護に関わったことがある人は良くわかると思いますが、年を取ればとるほど排便が難しくなって、便秘になりがちです。
その便秘を解消するためにBB536が使われています。
なんとその量、500億個！！ビフィズス菌でこの量は多いですね。逆に言えば、500億個摂取すれば、頑固な便秘も解消する可能性がありそうですね。
もし便秘でお困りの方は、量を増やしてみるというのもアリだと思います。ビヒダスヨーグルト換算では1日25個食べる必要がありますが(笑)
論文評価
論文数 ：79報（森永乳業サイトには、150報以上と記載有） *
主な効果：整腸作用、O157感染防御作用、インフルエンザ発症予防作用、抗アレルギー作用
代替性 ：有り
総合評価：★★★★☆
*PubMedにて「BB536」等を含む検索に基づく（おなかラクト調べ、検索日：2022年10月22日）
論文数は、私が調べる限り79報でしたが、森永さんのホームページには150報以上と記載があったため、もしかしたら確認できていない論文があるのかもしれません。
わかる方いたら教えてください(^^)
効果としては、目新しいものはありませんが、胃酸にも強く、整腸作用も免疫予防もある総合的に強いビフィズス菌です。
日本のビフィズス菌の中では間違いなくNo.1だと思います。世界ではBB-12というビフィズス菌があるので、時間があるときにしっかりと比較してみたいと思います。
ビヒダスヨーグルト便通改善を食べてみました
今回は、森永乳業さんの「ビヒダスヨーグルト便通改善」を食べてみました。まずは商品のスペックから。
商品概要
種類別名称：発酵乳
内容量：100g
無脂乳固形分：8.5％
乳脂肪分：0.1％
植物性脂肪分：0.8%
原材料名： 乳製品（国内製造又はフランス製造又はその他）、ミルクオリゴ糖（ラクチュロース）、砂糖、乳たんぱく質、ココナッツオイル、ゼラチン／甘味料（スクラロース）
保存方法要：冷蔵（10℃以下）
アレルギー物質：乳成分・ゼラチン
賞味期限：（メーカーの製造日より）17日間
小売り希望価格：ー
配合菌数
20億個
健康機能表示
機能性表示食品（届出番号：E169）
本品にはビフィズス菌BB536が含まれます。ビフィズス菌BB536には、大腸の腸内環境を改善し、便秘気味の方の便通を改善する機能が報告されています。
栄養成分表示1個（110g）あたり
エネルギー：71kcal
たんぱく質：4.2g
脂質 ：0.9g
炭水化物 ：13.5g
食塩相当量：0.13g
カルシウム：88mg
味わい・食べやすさ（主観）
総合評価：★★★★☆
甘み ：★★★☆☆
酸味 ：★☆☆☆☆
甘味料感：★★☆☆☆
堅さ ：★★☆☆☆
量 ：★★★☆☆
続け易さ：★★★☆☆
食べてみての感想
ゼラチンが入っているのに、全然固くない！今流行りの固くしないタイプのヨーグルトでした。
砂糖とスクラロースが入っているのにもかかわらず、味わいは甘ったるくなく、さっぱりとした甘みでした。今風のさっぱり感って感じです。原材料表示から想像していた味と違いました(笑)味もちゃんと、おいしいですよ！
スーパーで128円（税別）でした。
まとめ
ビフィズス菌と言えば、森永乳業さん！日本でビフィズス菌と言えば、BB536！だと思いますので、最大の研究とマーケティングがしっかり考えられていると思いました。長い歴史があるだけあって、研究とマーケティングのバランスが良いと思います。
研究が最高でも売れなければ意味がないですし、売れても研究がしっかりしていなければいつか叩かれますので、そういう意味では最も成功している事例の一つかもしれません。
森永乳業さんには、BB536以外にも、実は知られていない良いビフィズス菌がありますので、どこかのタイミングでご紹介させていただきます！
おなかラクトの記事では、日々皆さんに有益な情報を、腸活・菌活の観点から発信していきます。
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