そこはかとない、こと。
足の爪先がしゅわしゅわと冷たい。
冬用の厚めの靴下を引っ張り出し、
履く前に手指を使って爪先を揉んだり、摩ったり。
先週の内に衣替えをしておいてよかった。
吐く息はまだ白くはないけれど、直にそうなりそうだなぁ。
白くなったら、オイルヒーターを出さなきゃなぁ。
(白くなるまでは、工夫で耐えしのぶのがマイルール)
…なんかついこの間、掃除して収納したような気がする。
時の流れは年々、早く。
天井を見上げる。
我が身よに振る、ながめせしまに、だ。
*
新しく、マグカップが欲しいな、と思っていて。
たっぷり入るもので、できたら淡いピンク色のものがいい。
私の持ち物はアイビー、紺色、群青といった暗めの青系のものがほとんどだ。小さい頃から、この系統の色味が好きで、断然落ち着くのだ。
なので似たような色の服ばかり、揃ってしまっている。
そんな群青人間なのに、ピンク色のもの、それもだいぶ具体的な色味のイメージが湧いているのが不思議でならない。
珍しいことも、あるものだ。
こうなったら、コレー!!!!ってのが見つかるまでは、妥協せずにいてやろうと、ちょっと意固地な気持ちで、ささやかに息巻いている。
それで熱いコーヒーが飲めたら、ふふふ。
想像するだけで嬉しくなる。
*
七十二節季の暦のあれこれを書いた(描いた)本を頂いた。
「(わー!!)」と感動して、声を発するのを忘れていたら、
「あ、ごめん……持ってた?」と相手をおろおろさせてしまった。
Instagramで七十二節季の解説をしてくれるサイトをいくつかフォローしている。それくらいに、日々、興味がある事柄だ。
以来、朝起きて今時期の節季の部分をさらさら読んだり、寝起きの声で小さく音読してみたりしている。
なんだか丁寧に暮らすおばあちゃんみたいだ。
自分で笑ってしまう。
もっと、グッと寒さが強くなったら、掛け布団に潜ったまま読むに違いない。そのまま二度寝しないように本当に気をつけなければ。
今は霜降。
そうこうしているうちに、霜降。
ぷーくす。
心底自分にゾッとした朝。
*
以前記事にした、
今はシンガポールで専業セレブ主夫をしているセキさんが、よく賄いで作ってくれた「温玉入りのおみそ汁」が恋しくて仕方ない。
真似をして作るには作るのだが。
それはそれで美味しいのだが、うーん、と切なさが残る。
やはり、作ってもらったご飯はありがたいのだ。
みそ汁味のため息をこぼすと、LINEが鳴る。
まさかのセキさんからで、目を見開いた。
即、既読がつく恥ずかしさなんてそっちのけてLINEを開くと
「日本シリーズ観てる?」と。
シンガポールは東京ですか?という位日本のアレコレが手に入るようで、LINE内では全然距離なんてないのになぁ。
テレビのチャンネルを日本シリーズの中継に変える。
合間に「温玉のおみそ汁が飲みたいです」と送った。
「シンガポールに来れば、いくらでも」と返ってきた。
9回ウラで同点スリーランが打たれた。
「!!!」と高まったが、LINEは打たずに待つ。
2分後くらいに「9ウラでスリーランは痺れる!!!」と返ってきた。
「泣ける」とも。
流石に東京ではないから、中継の衛星時差がある。
先に言っちゃうのは野暮だものね。
ちゃんと気を遣ってるんですよ、私。
と、自己満足にひたる。
「見応えありますなぁ」と送った。
*
本日もここのところの、ことを記す。
寒いけれど、近くのスーパーまで夜さんぽに行こうかな。
-20221025-
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