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荒ぶる脳内の交通整理おじさんに愛を教えられる

最近年のせいなのか日常生活の中でしょうもないミスが目立つ。
電気ケトルでお湯を沸かそうと思い水を入れて台にセットするが
スイッチを押していないなどは日常茶飯事で、
挙句の果てには水すら入れていないのに入れたつもりで沸かないな~とか思っていて自分でもちょっと引いてしまった。

それ以外にもやたらドアに肩が当たる、
やたらと舌を噛んでしまうなどしょうもないミスが多いので
自分の脳からのシグナルをきちっと伝えてくれているのか?
職務怠慢なんじゃないか?と脳内の交通整理おじさんに不満を持っている。

そんな不満を抱えながら日々を過ごしていたが、
その不満が爆発する事態がついに起こってしまった。

先日の夕食前にテーブルにご飯が並べられている時に
我が家の犬がイスとイスの間から顔をちょこんと出して匂いをかごうとしていた。
その姿があまりにも可愛すぎて満面の笑みで眺めていたら
何か物凄い違和感を感じた。
何故か涙が出そうになっているのである。
非常に困惑した。
今までの人生で何かをかわいいと思って涙腺が緩んだことなんてなかったからだ。

俺は脳内の交通整理おじさんを責めた。
今まで目を瞑ってきたけどいくらなんでも荒ぶりすぎだよね?
しっかり仕事してくれないと困るんだよと。
完全に脳からのシグナルを違う所に誘導しているよね?
何年この仕事やってんの?と相当な圧をかけた。

だけどいまこの記事を書いていて思った。
自分が経験してこなかっただけで、
何かを愛しいと思うあまり涙腺が緩むということは人間として自然な事なのではないか?
悪いのは脳内の交通整理おじさんではなく
愛を知らぬ自分自身なのではないか?

脳内の交通整理おじさん、本当に申し訳ない。
昭和生まれお得意のパワハラを発動させてあなたを傷つけてしまった。
あなたに愛を教えられたよ。
もしよかったらこれからも脳内の交通整理をお願いできないかな?
いい返事を待っています。

P.S. でも日常のちょっとしたミスは減らしてくれるとありがたいです☆

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