酒井重義

NPO法人judo3.0代表/柔道から新しい公教育を創造する/脳を鍛えるには運動しかな…

酒井重義

NPO法人judo3.0代表/柔道から新しい公教育を創造する/脳を鍛えるには運動しかない/http://judo3.org/

最近の記事

2020年8月の読書から

最近読んだ本の感想を一言で。 活動しながら、事業や社会についての認識を深化させて、事業を発展させていく様子に元気をもらった。 「アフォーダンス」、ネット上の記事では分からないことが多く、全体像が分かる本を、と思って読んでみたら、分かりやすい本でした。光に様々な情報が含まれている。 皮膚は、触覚だけでなく、視覚も聴覚もあるという。人間だけが体毛をなくし皮膚を外界にさらしたが、皮膚という優れた感覚器から大量の情報収集をしたことがホモ・サピエンス躍進のポイントかもしれない。

    • 発達障害を「身体・ストレス」から捉えた本 "Autism and the Stress Effect"を読んで。

      本の概要発達障害は、こだわりが強いとか、衝動的とか、行動面に注目して、その行動そのものをどうやって改善しようか、と捉えるのが一般的ななかで、 多くの子供たちが、便秘、高血圧、糖尿病、肥満、睡眠障害、不安、うつなど、健康面に問題を抱えていること、そして、ここから発達障害と表される行動が現れていることに注目、 体調や健康面の問題、いわゆる「ストレス」という視点から、発達障害にアプローチすると(主として、食事と運動を見直すと)、子供たちが改善していくということを示した、 アメ

      • 書籍「発達が気になる子が輝く柔道&スポーツの指導法」の出版

        2か月以上前ですが、共著で「発達が気になる子が輝く柔道&スポーツの指導法」を出版させていただきました。 本の詳細は以下のプレスリリースを。 新聞やラジオ等でも取り上げていただき、 読んでくださった皆さまから素敵なご感想をいただき、 オンライン出版記念パーティ(2020年6月28日)でも、ご参加者から素敵な感想をいただき、 また、愛媛県柔道協会さまが本書を推薦図書にしてくださいました。 アマゾンや団体のネットショップでの販売が主ですが、 島根県や鳥取県に多数の店舗

        • オタク経済圏創世記をちょっと要約して柔道のこれからを考えた。今の時代のコミュニティの作り方。

          2020年3月のコロナ以降、毎週金曜日の夜、オンライン上の勉強会&交流会を開催しているのですが、昨日7月17日(金)、自分のほうから、中山淳雄氏の「オタク経済圏創世記-GAFAの次は2.5次元コミュニティが世界の主役になる件-」を紹介させていただき、柔道のこれからを考える、というテーマで勉強会を開催しました。 「オタク経済圏創世記」を少しまとめたので、せっかくなのでここで共有できたらと思います。 なお、本は具体的で細部まで描かれ、分かりやすいのですが、ここでは必要な範囲だ

        2020年8月の読書から

        • 発達障害を「身体・ストレス」から捉えた本 "Autism and the Stress Effect"を読んで。

        • 書籍「発達が気になる子が輝く柔道&スポーツの指導法」の出版

        • オタク経済圏創世記をちょっと要約して柔道のこれからを考えた。今の時代のコミュニティの作り方。

          コロナで柔道人口は激減するか?しないのか?

          柔道に限らず、人と接触するスポーツすべてについてです。 (サッカーやバスケも人と接触する) 仮に、これから1~2年、多数の人が一か所に集まって運動することができない、という状況になったとき、つまり、日本のほぼ全域で、これから1~2年、柔道できなかったらどうなるでしょうか? 状況は刻々と変化するため、あくまで仮の話です。 いま何が起きているのか? これから何が起きるのか? 一つの推測子ども達はコロナに感染する可能性が低い運動をはじめる(保護者はそういう運動を選ぶ)。学校

          コロナで柔道人口は激減するか?しないのか?

          発達が気になる子が輝く柔道&スポーツの指導法

          2019年度、NPO法人judo3.0は、「発達が気になる子が輝く柔道&スポーツの指導法」というワークショップを、全国9か所、新潟、石川、広島、兵庫、東京、愛媛、鹿児島、北海道、三重で開催させていただきました。 写真は北海道での様子。今回は、どんなワークショップなのか、ポイントをお伝えできたらと思います。 第1講 発達障害の基礎知識自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠陥多動症(ADHD)、限局性学習症(LD)、発達性協調運動症(DCD)の概要、一般的にどのように診断され

          発達が気になる子が輝く柔道&スポーツの指導法

          ネパールの孤児院の柔道教室をもし日本の高校生が訪れたら、、と思った話

          2020年2月9日、東京で、古屋祐輔先生に「柔道は人を救う!私がネパールの孤児院の柔道教室を支える理由」というテーマでお話をいただいた。 ネパールの孤児院の多くに柔道のクラスがあるそうだが、それはなぜか? ストリートチルドレンといわれる子どもたちは、ストリートで乞食をしたらそれなりに稼げるし、ガミガミいう大人もいない自由な生活をしている。したがって、基本的に孤児院に行きたくない。 では、どうやったら孤児院に来てもらえるか? ということで白羽の矢が立ったのが柔道なんだそう

          ネパールの孤児院の柔道教室をもし日本の高校生が訪れたら、、と思った話

          柔道クラブがいい教育をつくる視点~「なぜ学校と地域の協働が必要か?」から~

          先日、宮城県石巻市の石巻専修大学で開催された「石巻教育カンファレンス2019」に参加し、大正大学の浦崎太郎先生の講義を拝聴したのですが、とても参考になりました。 1.浦崎太郎先生の講義以下、自分なりに簡略化したメモです。 -これから求められる能力(AIにできないこと)とは自分で問いを立てる力。自分で立てた問いに夢中になってやる(努力するのではない。夢中は努力に勝る)。しかし、問いは「現場」にいかないと生まれない。つまり、これから求められる力は、学校の中だけで育むことができ

          柔道クラブがいい教育をつくる視点~「なぜ学校と地域の協働が必要か?」から~