コロナで柔道人口は激減するか?しないのか?

柔道に限らず、人と接触するスポーツすべてについてです。
(サッカーやバスケも人と接触する)

仮に、これから1~2年、多数の人が一か所に集まって運動することができない、という状況になったとき、つまり、日本のほぼ全域で、これから1~2年、柔道できなかったらどうなるでしょうか?

状況は刻々と変化するため、あくまで仮の話です。

いま何が起きているのか?
これから何が起きるのか?

一つの推測

子ども達はコロナに感染する可能性が低い運動をはじめる(保護者はそういう運動を選ぶ)。学校も、安全にできるスポーツを、体育や部活に取り入れるようになる。

コロナが終息するのを待っていた既存のスポーツは、コロナが終息したころには、もう競技者がいない。そのとき残っているのは、過去にその競技をやっていた愛着が深い一部の経験者だけ。

そうなってしまわないでしょうか?

この光景、見覚えがあります。

東日本大震災。
多くの人々が自宅を失い、他の地域に避難されました。そして、街が数年後に復興しても多くが戻ってくることはなかった。特に若い人は新しい仕事についているので難しく、街に愛着がある高齢者が戻ることができた。

人と接触するスポーツは、震災から復興したけど、若い人があまりいない、人口が激減した町のようになってしまわないでしょうか?

この推測は、コロナが数か月で終息して、みんなでこれまでどおり柔道できるようになったら、外れます。

どうしたらいいか

では、どうしたらいいのでしょうか。
コロナの終息を待つか、
先を見据えて動くのか。

多くの大学がいま、前期の授業をオンライン講座に切り替えているそうです。小中高はまだ対応できないようですが、一人一台のパソコンの配布も検討されており、いずれ子ども達もオンラインで学ぶことが普通になっていくかもしれません。

未来を切り開くことができるのかは分かりませんが

- 子ども達の心身の健全な発達のため運動は必要であり、いま子ども達は運動不足になっていて
- ビデオ通話などオンラインなら安全に運動指導ができる

ということは明らかです。

では、柔道の先生によるオンラインでのトレーニング指導、その先に何があるのでしょうか?

未知です。
新大陸があるのかないのか、

ただ「走りながら考える」
走っている人だけが見えてくる世界があるでしょう。

いま何が起きているか?

おそらく

- 柔道はこれからどうしたらいいのか?

ではなく

コロナで激変した「教育」や「社会」について、
- 柔道はどのように子どもの「教育」に貢献するのか?
- 柔道はどのように「社会」に貢献するのか?

という問いに直面しているかもしれません。

数か月後にコロナが終息して、みんなで楽しく柔道をしている未来が訪れることを期待しながらも、

- この状況は長く続く、1、2年では終わらないかも
- 第二次大戦を引き起こした世界恐慌に匹敵する大不況がこれから起きるかもしれない、
- 社会が大きく変わる、
- しかしどのように変わるかは私たちの選択に委ねられている

という状況を見据えて、
いま何をしたらいいのか、を考え、実践していきませんか。


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