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◆仕事が好きな私が、家庭をマネジメントした結果の話

「女の子が働きつづけるんなら、マネジメントまでしなさい。必ず家庭で活きていくから。」
社会人1年目で出会ったお客様にいただいた言葉。ずっと大切にしてきた言葉。

指名されなければ挙手しようと思っていたし、経験しないうちは絶対に辞めないと決めていた。幸いにも営業職でも人事職でもマネジメントを経験させてもらった。


わたしのマネジメント法

だいたい目の前に課題があったら、なんとなくゴールを想像する。
で、その想像したものに近づけようと進んでいくわけで、ひとりであっても、チームで仕事をしていてもそれは同じ。
しかしながら、部下がそれ通りの形を作ってくるとは限らない。というかほぼ100%そうじゃないケースばかり。
すると、上司はなんとか自分の理想に近づけようとアドバイスするんだけど、だんだんそれも雑になっていき、ときにはイラつきを隠せなくなったり。

「あの人の思う通りにできない、、、」
「自分はダメな人間なんだ、、、」
上司の言動で部下にそう思わせたら、マネジメントは失敗。


ま、わたしの話なんですけど。

営業時代、おなじ失敗を繰り返さないぞ!ということでわたしが編み出したのは「無関心」。正しくは「無関心を装う」。

熱を持って接すると、のめり込んでしまい、己のゴールに誘導しようとしてしまうため、あくまでも「求められれば与える」スタンスを取るようにした。

よく「人に興味ないよね」「冷たいね」と言われるのは、成功しているということかな。

マネジメント法を変えてから、ビジネス上ではそれなりにうまくいっていると思っている。


主人とわたし

主人とは同じ会社で働いたことがある。なので「労働感」は共通している。しかし、仕事の仕方っていくら労働感が似てても、性格によって異なるんだなぁ。彼とわたしは全く違った。

◎わたし
✔︎多少無理しても効率的にやりたい
✔︎見栄えをよくしたい
✔︎めんどくさいことは先に終わらせておきたい

◎主人
✔︎効率的にやりたいが無理はしたくない
✔︎見栄えは気にしない
✔︎めんどくさいことは後回し、やらずに済めば御の字

文字にすると、ほぼ正反対w

ま、こんなふたりがひとつの家庭を運営していくとなると、ある程度想像できると思うのですが、、、

「全部わたしがやりました」www


自分の機嫌を考える

無関心マネジメントの場合、相手が「求め」なければマネジメントもクソもないんですよねwそこに有るのは「無関心」だけww

彼に対して「やってほしい」と思いすぎてしんどい時期もあった。テレパシーが伝わるわけないんで当然「やってほしい」と言葉で伝えるわけで。そうすると彼は、スピード感はさておき、やってくれる。
でも、自分が思うゴールとは違うところに着地するのを見ちゃうと、イラついてしまう。彼もしんどかったと思う。「やれって言われたからやったんですけど?!?!?!」って、、、

そんなときにわたしを心を軽くしたのは、よしもとばななさんの《相手に好かれようとして無理して「頑張る」のではなく、自分ができることを機嫌良くやること。》という言葉。(梶山ひろみ著/しごととわたし、より)

自分の機嫌が悪い環境をわざわざ作り出す必要はない。「機嫌良くできるかどうか」で決めていこう、と誓ったのである。

転職してからは遅くても平日の19時過ぎには家にいるので、その日の夕食と後片付けは必ず。持ち帰る仕事もなし。休日は1週間の買い出しと掃除洗濯、ストックの確認、たまに犬のシャンプー。これらルーチンを全部やってきた。

もともと家事は好き。汚れや煩雑な状態を解消するわけで、自分の家がきれいになるから気持ちいい。それが自分のペースで、自分の満足いくようにできる。誰にも邪魔されない。最高。


わたしの変化

転機となったのは出産。
元気な妊婦だったので、妊娠中は感じなかった身体の変化。ちょっと動くと疲れやすくなっていたし、集中力も続きにくくなっていた。

そして何より、自分のこと以外の「やらなければならないこと」が毎日押し寄せてきた。

やらなければいけないこと。それはウェルカムだ。妊娠中は時間を持て余していて、それがしんどいと感じることも。しかし、「やらなけらばいけないことによって、やりたいことができない」。この状況はつらい。

ドラマの最終話を見逃したくないのに、我が子の目が冴えて寝付けないと泣く。
ご飯の用意をしたいのに寝付きが悪く泣く。

やれるはずなのに、できない。もうこれは拷問である。

そんな中で、
「畳んである洗濯物を片付ける」
「トイレットペーパーを補充する」
家事っていうまでもない些細なこと。秒数にしたら30秒以内。これをささっと、あの人がやってくれていれば、、、そう頭をかすめるのだ。

でもそれは叶わない。なぜか?

「”わたしが”全部やってきた」から。
「“わたしが”彼にやらせなかった」から。


因果応報

主人の立場に立ってみよう。
すべて自分でやる妻。手伝ってみたことがあるが、「水出しすぎ!」「それは右じゃなくて左!」「あーやっておくから置いておいて」そう言われた記憶が今でも頭をかすめる。いらないことして妻の機嫌が悪くなるくらいなら、、、おいておこう。

ーーうん、そう思うよね。これは、わたしがマネジメントした結果なのだ。

「乾いた洗濯物いれておいてくれない?」
「今日はごめん、お風呂洗ってないわ」
そう頼むこともある。
でもなぜか「頼む」ってパワー使う、というか、後ろめたさを感じるんですよね。なぜかしら。これは性格だから、答えはないんだろうけど。だから、最後の切り札、的なイメージ。

ま、ここまで書いてきて、わたしが皆様に思うことは「どうか、よその家庭のことだから賛否とかいらない。ほっといてくれ」なんですけどw

でも「こんなんゴメンだわw」と思う人がいたら、覚えておいてください。【迎える未来は、あなたがマネジメントした結果です】と。


これから

どんな状況になっても、わたしが大切にするのは、ばなな先生から学んだ「自分の機嫌をよくする選択」。

なので最近は、「家事のリミット」を24時間じゃなくて、36時間で考えるようにしている。その日のうち、は無理でも、翌日の午前中には、できる。

あとどこかでまた書こうと思うのだけど、家事の頻度も下げてます。毎日やってたなら2日に1回とか。1週間1度だったなら、隔週とか。

わたしのような「見栄え重視の女」は、「自分をどう許すか」を考えるのが得策。セルフマネジメントの大切さ、なんだよなぁ。この話もまたいつか。

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P.S. 先日いただいた和食。鮮魚を食べること。禁止はされてないのだけれど、妊娠中は、願掛けとして食べることを控えていました。出産祝いは問答無用で寿司をリクエスト。しあわせ〜

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