自己理解と自己成長に必要な人間関係とは??
人から悩み相談をされると、問題も取れる選択肢も明白で、こうしたらいいのにとある程度道筋が立つ。
なのに、自分のことと来たら全然ダメだ。
なんてことあるんじゃないでしょうか。
人は自分のことを意外とよくわかっていないというのは、さまざまな研究によっても明らかになっています。
こうした人の心理のバグは、行動経済学では 「バイアス」 と呼ばれます。
直訳すれば 「偏ったものの見方」 のことで、 「人間はつねに一定の決まったパターンでミスを犯す」 という現象を表した言葉です。
確証バイアス、フォーカシング効果、アンカリング効果、サンクコストの誤謬など、170件以上が見つかっているそうです。
<最近できた友人の方が自分の未来を見抜く>
バイアスのことを加味すると、自分1人で自己分析やキャリア選びを考えるのは難しそうです。
そんな時に鍵になってくるのが、友人の存在です。
心理学者のジョシュア・ジャクソンは、600人の男女が1930年代に受けた性格テストのデータを再分析し、この事実を明らかにしました。
このデータには被験者の親友5人ずつに行われたインタビューの記録がふくまれ、 「被験者の自己申告による性格」 と「友人から見た被験者の性格」 の2つを比べることができたからです。
分析の結果わかったのは、次の事実でした。
◉本人の自己申告よりも、 友人に尋ねた性格判断のほうが格段に正しかった
◉被験者の 《寿命》 についても、 友人の判断のほうが正確だった
本人のパーソナリティはおろか 「何歳ぐらいで死にそうか?」 という予想に関しても、 友人の判断のほうが精度が高かったわけです。
組織行動論の研究でも似たような結果が出ており、150人の軍人に上官の有能さを評価させたところ、やはり本人よりも部下の方が上司のリーダーシップを正確に予想することができていました。
では、親や親族、幼なじみに相談すればよいのでしょうか?
米国ロミンガー社の研究によると、どうもそんなことはなさそうです。
◉「知り合ってから1〜3年の相手」に相談するのがもっとも正確さが高い
◉「知り合ってから1年以内の相手」は2番目
◉「知り合ってから3〜 5年の相手」だと正確さが低い
親身になってくれて、率直にフィードバックをくれる第3者複数人に相談をするのがより適した職を見つけるのにはよさそうです。
<メンターがいる価値>
仕事選びはここまでの話で良いとして、今度は早く成長するための方法です。
自分はこれをやるんだということが見つかったとして、どうすれば理想の状態へ向かってスイスイ進んでいけるのか?
『徒然草』で兼好法師も述べている通り、「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」。
自分のモデルケースと言える状態にある良きメンターの存在があると、成長は圧倒的になります。
大卒か高卒かの生涯収入の違いは1.2倍ほどと言われているので、それよりも大きな影響があります。
<まとめ>
よきキャリア選びのためには、付き合いが1、2年程度の友人を含めた多様な人たちとメンターが必要!
<面白ベースのメンター>
最後に、少しだけ宣伝を。
面白ベースには、自己理解を支援するメンターとキャリア選びやマネタイズをサポートするメンターがいます。
メインのメンターは以下の2人ですが、会員同士で相談しあったり、それぞれの会員のモデルケースとなりそうな大人を探して呼んだりもしています。
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