踊て戻ら

うどぅてぃ むどぅら 組踊 や 琉球舞踊 のことを主に たまに 能 や 狂言 のこ…

踊て戻ら

うどぅてぃ むどぅら 組踊 や 琉球舞踊 のことを主に たまに 能 や 狂言 のことに触れるかもしれませんが(๑˃̵ᴗ˂̵)

最近の記事

琉球舞踊の知名度

琉球舞踊とは? と疑問に感じることが、SNS特にInstagramを見ていて思う🤔 #琉球舞踊 となっている投稿を見ても、どう見ても 琉球舞踊 の画像や動画ではないよなあと思うことが多い。 私が思う琉球舞踊は、地謡によって演奏される琉球古典音楽(雑踊は古典音楽に限られないが)に合わせて踊られ、衣裳や髪型、小物なども考えられ、踊りは型がある踊り という感じ。 ところが、どう見ても エイサー だよなあ とか どう見ても カチャーシー だよなあ と思う画像しかないのに、琉球舞踊

    • 華の碑文 世阿弥元清

      「華の碑文 世阿弥元清」 杉本苑子 著 書店には「風姿花伝」が多く並べられているが、私が知りたかったのは世阿弥の生涯のことだ。 調べたらこの本にたどり着いた。 世阿弥の弟からの視点で書かれた小説。 内容はもちろん書かないが、世阿弥が今の私たちに残してくれたものの大きさは計り知れないと感じた。 そしてこれから先もずっと。 無性に「井筒」が観たくなった

      • 大和の芸能を参考に?

        様々な本などによると組踊は冊封使を歓待するために考え創られたものとの説明が多い。 と言うことは冊封使のための芸能であることは明白。 冊封使にどう楽しんでもらうかを考え抜いて創られたはず。 しかも琉球王国としては、大和との繋がりを隠そうとしていた・・・と言うよりは清との関係の方が大事だった。 それなのに、大和の芸能、具体的には 能 や 狂言 、 浄瑠璃 などを参考にして 組踊 を創ったのだろうか? わざわざ新たに造らずとも 能 を演ずればすむことだ。 甚だ疑問である。 大和らし

        • 朝薫が世阿弥の頃だったら

          現在の 能 は、シテの心情を地謡が謡う(ことが多い)。 これは、組踊 も影響されていると思う。 ところが、世阿弥の頃の 能 は、シテの心情を地謡だけでなく、シテ も ワキ も一緒に謡っていたというお話しを知った。 もし、玉城朝薫が世阿弥の頃に 能 に触れていたとしたら、今と違った様式の 組踊 になっていたかもしれませんね。

        琉球舞踊の知名度

          二歳踊りは、大和向け?

          二歳踊りは大和向けなので、冊封使の前では披露されなかったとの説明をよく目にする。 確かに江戸上りの際の絵巻『舞楽図』には二歳踊りがあるが、冊封側の『中山伝信録』、『冊封全図』、『琉球全図』を見る限りは、見当たらない。(そもそも芸能関係の図がほとんどないが・・・) だがしかし、例えば『万歳敵討』には「口説」、『忠臣身替の巻』には「道行口説」という七五調の口説が組踊中にある。 もちろんこれらの組踊は、冊封使の前で披露されたという記録が『冠船躍方日記』などにある。 とすると、

          二歳踊りは、大和向け?

          組踊が現在まで上演されているのは奇跡に近い

          琉球芸能の本を色々と読むと、組踊が現在に上演されているのは、かなり奇跡に近いと考えられる。以下、誤解をおそれずに綴ることにいたします。 琉球という国がなくなり、最初は珍しいこともあり上演も盛んだったが、次第に飽きられていった。 そのため、大正から昭和の始めにかけては、年に数回あればいい方だったという。 何故数回上演されたかというと、大和から来た研究者などのために上演したという話がある。 つまり、沖縄の方々の要望があった訳ではない。 上演されることも少なくなったので、お稽古も

          組踊が現在まで上演されているのは奇跡に近い

          重要無形文化財

          重要無形文化財である組踊ですが、その事について疑問が湧いてきています。 知識がまだまだ浅いので、様々な本を読めば読むほど?マークも増えます。 法律の読み方にもよるのかな? 何が疑問のひとつかというと、 組踊が重要無形文化財というのは周知の通りですが、その全てが重要無形文化財? 所謂、創作組踊といわれるものも新作組踊といわれるものも重要無形文化財? 地方でのみに上演される組踊も重要無形文化財? もし私が組踊の台本を書き、もしそれが上演されたら重要無形文化財? もちろん、作品

          重要無形文化財

          女方であること

          ここ半年ほど読んだ数冊の本から、組踊の重要無形文化財の指定要件のひとつである「女方であること」となったことの損失は、女性の立方がいなくなっただけではないんだなあと思った。 戦後の琉球芸能を支えたのは男性ばかりではなく大きく女性も支えていたことは、私がいうまでもない。 しかし「女方であること」の指定要件がもうけられたことにより、女性が立方を目指すことも、やる気もそがれたことであろう。 つまりそれまでは、御冠船の流れを組む指導者が女性にも組踊の伝承をしていたということだ。 優れ

          女方であること

          組踊の台本

          いつもはあらすじを知るためにざっくりと読むだけの台本をじっくりと読んでみようと思い付き、1作品につき2~3時間位かけて対訳と一緒に読んだ。 『執心鐘入』と『手水の縁』は、万葉集の相聞歌を読んでいる気分になった。 台詞の一行一行が和歌のよう。 文学のことをよくわかっていない私だが、素人がそう感じるということは、非常に文学的にレベルが高いという証なのだろう。 特に『執心鐘入』は、どろどろの愛憎劇のように紹介されることが多いが、一行一行読むと、淡い恋心を詩にしたためているようにも

          組踊の台本

          文楽を鑑賞して、気づいたこと

          そういえば、文楽「仮名手本忠臣蔵」を観た後に、あれこれと頭の中で反芻をしていないなと思い、何故か考えてみた。 文楽は組踊と違い、何もかも揃っているからだろうと思う。 大きな違いは、以下のみっつかな。 先ず、文楽は背景が場面毎に変化する。 視覚的に何をしているかわかりやすい。 何を言っているか、字幕がなかったとしても多分理解できる。 つまり、文楽は組踊と違い、人形の表情なども含めてリアルさを追及し、人形に魂を込め、万人が楽しめる芸能といえる。 組踊は想像力も楽しむことが

          文楽を鑑賞して、気づいたこと

          新垣松含

          本などで昭和11年5月の琉球芸能大会に関するところを読むと、気になったのが執心鐘入の演出のこと。 「新垣松含の型」があることを知り、新垣松含という人物にとても興味がわきました。 詳しいことは本などに譲りますが、琉球舞踊にとても情熱を注がれた方だったのですね。 森川の子の写真を拝見し、素人目にも役に溶け込んでいると感じました。 その写真を渡邉英徳さんにカラー化していただいたら、どのように感じ方が変わるのでしょうね。

          日本博

          組踊上演300周年 記念事業開幕式典 の際に、文化庁の「日本博」の話題もありました。 その時は、「ふーん、そんなことやっているんだね」程度だったのですが、昨日の7/2に 組踊 と 琉球舞踊 が、日本博の事業に採択されたそうですね。 内容は、以下のふたつ。 組踊上演300周年記念事業実行委員会による「琉球芸能の美と心-組踊『執心鐘入』との交感 ちがうぞ 色彩、所作、旋律」 公益財団法人国立劇場おきなわ運営財団による「琉球王朝の美~組踊と琉球舞踊、その継承と発信~(仮称)」

          戦後創作組踊集(仮)

          6/26の琉球新報にAPCN沖縄(アジア・太平洋文化交流ネットワークin沖縄)の記事が載っていました。 「戦後創作組踊集(仮)」の出版をする予定だそうですよ。 国立劇場おきなわができてからの新作組踊は、劇場が保存をしているそうですが、劇場ができる前の新作組踊の台本は散逸しているから、今のうちにまとめましょうという趣旨とのことです。 素晴らしい事業ですね。 もちろん今までと同じく「クロストーク」も行われますよ。 今年度は夕方から開始されますので、学校や仕事が終わってからでも

          戦後創作組踊集(仮)

          驚くべき、眞境名正憲先生の言葉

          5/29の琉球新報に驚くべき記事が載っていた。 組踊上演300年の座談会の記事で、伝統組踊保存会会長の眞境名正憲先生のお言葉に、「(保存会は)事務作業の専属の人も雇えず、保持者が担っている状況だ」という一文。 確かに前々から国立劇場おきなわをはじめ琉球芸能関係のチケット代は安いと思っていました。 能 や 狂言 の公演を1回我慢すれば、2、3回、組踊を聴くことができてしまうほどの値段。 じゃあ値上げすればいいかというと、そんなに簡単ではないようである。 聞いた話で調べた訳で

          驚くべき、眞境名正憲先生の言葉

          月刊文化財

          先日のAPCN(「アジア・太平洋文化交流ネットワークin沖縄」Asia Pacific Culture Network in Okinawa)の時に話題になった「月刊 文化財」をやっと手にいれた。 某有名な通販サイトのどこを探しても販売しておらず、入手までに時間がかかってしまった。 商売っ毛が全くないんだと思ったら、監修が文化庁でした。そりゃ仕方がない。 なのでAPCNに参加していなければ絶対にこの雑誌の存在を知ることはできずにいました。 まだ中身を読んでいませんが、目

          月刊文化財

          組踊の番組名

          3月の「大川敵討」と先日の「忠臣身替の巻」の際に伝統組踊保存会の眞境名正憲会長が、大川敵討を「うふかーてぃちうち」(多分こんな感じ)とおっしゃっておりました。 最初は、なんておっしゃっているのかわからなかったのですが、お話しを聞いている内に「大川敵討」のこととわかりました。 国立劇場おきなわの ふりがな は、「おおかわてきうち」となっています。 当たり前のように「おおかわてきうち」と言っていたのですが、眞境名正憲会長のお話しを聞いてからは、番組名を本来の読み方をした方が良

          組踊の番組名