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家族と精神障害⑩家族に精神障害があるなら家族会へ

こんにちは。今回は家族会の話をしようと思います。
当事者の方には当事者会があるように、精神障害者の家族のためには家族会というものが存在します。

私は家族会というものがあることは何となく知っていたのですが、
なかなか実際にそこに入る勇気が出ませんでした。

そこで相手の話を聞く勇気も、自分の経験を話す勇気もなかなか出ませんでした。
顔と名前を晒して参加してしまったら、もう元には戻れない気がしていました。

でも、今私は実際に参加してみてまだ間もないですが、家族会にすごく心を救われたのです。同じ境遇の人にはぜひ勧めたいと思えるものでした。

参加したきっかけ①持病で知った人と繋がることの力
私は2年ほど前に難病にかかり、自分の人生はどうなってしまうのかと軽い鬱のようになってしまった時がありました。
そんな時に少しでも情報を集めたくて、SNSを始めました。
そうすると同じ病気の人とたくさん出会って、同じ治療をする仲間ができ、とても精神的に楽になりました。
病気に関する情報を共有することも大きかったですが、それ以上に仲間がいると気持ちがこんなに救われるのだという学びを得ました。
この経験から、家族会に参加したら同じように家族の精神障害について話せる仲間ができてすごく気持ちが楽になるのではないかと思いました。
実際にこの予想は当たりました。

参加したきっかけ②家族会・兄弟会が出してる本を読んでみた
いきなり参加するのは怖かったので、まずは家族会や兄弟会が出版している本を読んでみることにしました。
そこに書かれている経験談に大きく頷き、今まで人に話せなかった辛さを本を通して共有できた気がしました。おすすめをいくつか貼っておきます。




家族会に参加したことで長年人に話せず、鉛のように心に溜まっていたものを吐き出すことができました。
誰かの経験談を聞くたびに、あるあると頷き、自分にも同じような経験があったことを思い出しました。
初めて精神障害のことで心から思ってることを話せる人たちに出会えました。
偏見や差別を気にしなくていい世界がちゃんとあるんだなと思いました。

精神障害について学ぶ家族学習会ではテキストなどで体系的に学ぶこともできます。
統合失調症や双極性障害はどのような病気か、こんな時はどのように対応したらいいか、使える制度やサービスはどのようなものがあるか、家族の幸せについてなどなど、同じように悩む方と共に学ぶことができます。

どうかどこにも相談せず家族だけでどうにかしようなんて背負おうとしないで欲しいです。
わざわざ辛い道を歩もうとしないでください。
家族会が敷居が高ければ、市役所の障害者福祉課や引きこもり相談窓口、精神保健福祉センターなどもあり、大抵は本人がいなくても家族だけでも相談できます。

家族会は全国にあります。兄弟の方には兄弟会もあります。
とりあえず入会して、たまに来る会報に目を通すだけでも繋がりが得られます。
自治体名と家族会で検索してもいいし、みんなねっとからも探せます。
みんなねっとでも家族学習会があります(最近はオンライン)。

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