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製作期間3年…!オリジナルぬいぐるみ「おもっちゃん」をつくってみた。

今まで「おもっちゃん」にまつわる色んなものをつくってきました。
粘土をこねてフィギュアをつくったり…。

まったくの知識ゼロからスタートして、ほぼ独学でアニメをつくったり…。


毎回 苦戦しながらも、それが完成したときの達成感たるや…。
ちなみに「おもっちゃん」とは、私が趣味で描いている、ゆる〜い4コマ漫画のこと。noteにて連載しています。


色んなかたちの「おもっちゃん」をみなさんに見てもらいたくて、今までもnoteの記事で度々お披露目してきましたが…。フィギュアにアニメとくれば、そろそろあれを作りたいなぁと。



「おもっちゃんぬいぐるみをつくりたい」…!


その思いを叶えるため、さっそく作業に取り掛かりました!

製作を開始したのは、たしか3年前のこと…。

………
…………
……………。

…そう。おもっちゃんのぬいぐるみが完成するまで、なんと3年かかりました。

詳しい戦いの模様は後述しますので、まずはこちらをご覧ください。


はい…。このコが3年前に完成した「おもっちゃんぬいぐるみ1号」です。

真心込めてつくったんです。
しっかりと型紙から準備し、道具も揃えたんです。
なのに…なぜ…?

製作時間は ほぼ徹夜して丸1日。サイズは7センチと小さめですが、材料費はだいたい4500円ほど。
(なのでこの1号には、4500円分の価値があります…。)

まず1番にこだわったのは布。おもっちゃんの もっちりすべすべな肌触りを再現すべく、保湿加工インナーを採用しました。グレーとホワイトの計2着です。
綿は抗菌素材の物を。
しかし肝心なのは縫う作業。頭のソフトクリームみたいな部分が上手くいかず、糸でぎゅっと縛ってみました。メガネやほっぺたなど、顔部分を絵の具で描いたのがよくなかったのでしょうか。全体的に安っぽい仕上がりです。

これでは到底納得のいく出来ではありません。
この失敗を踏まえ、後日 新たなおもっちゃんをつくることにしました。
そして完成した「おもっちゃんぬいぐるみ2号」がこちら…。


自分で言うのもなんですが、たった一度の失敗から凄まじい成長では…?!
前回の失敗を活かし、頭の部分は立体的になるよう 型紙の段階から見直しました。
手足も前回より小さめに。
肝心の顔の部分ですが、メガネと口は刺繍で一針一針丁寧に。ほっぺたは、布に絵の具がにじまないよう細心の注意を払って描きました。

片手のひらに おさまる、小さな身体と、もっちりとした肌触り…!
これぞ間違いなく、私が求めていた おもっちゃんです。

製作期間は丸2日。
時間をかけた分、かなり満足のいくクオリティに仕上がりました。

ミニチュア家具で おもっちゃんの家も再現…!
サイズ感もちょうどいいです。

調子に乗って、おもっちゃんのお友達も作っちゃいました。

その日の夜から、2号は私のベッドで一緒に寝ることに。もちろん1号も一緒です。ちゃんと愛情を込めてつくったコたちですから、仲良くベッドに並べてあげました。

大満足の出来…!
食事と寝る間を惜しんだ制作期間でした。もうしばらくは、ぬいぐるみをつくることはないでしょう…。

………。

そんなこんなで月日は飛んで、
2023年4月某日……。

いつものように、ベッドの1号と2号を所定の位置に寝かしつけていたときのこと…。
まじまじと二つを見比べて、ふと思いました。
「よく見たら…微妙に顔が似てないような…」
「今ならもっとすごい おもっちゃんがつくれるんじゃ…?」

気になり出すと とことん最後までこだわりたい性格…。
翌日から、型紙をイチから作り直し、ぬいぐるみ製作のコツなどを再勉強。
布は、1号と2号でも使用した保湿加工インナーの余り布地を。(捨ててなくてよかった…。)
綿は「つぶ綿」という ちょっとお高めのものを購入しました。これによって、ぬいぐるみのもっちり感が増すのだとか。

そうして3年越しに完成させたのが…



「おもっちゃんぬいぐるみ3号」…!
ついに…  ついに完成しました…!

3号を製作するのにかかった期間は丸2日。
…ですが、本当に納得のいくものが完成するまでには約3年もかかりました。

並べてみると、成長の過程がよくわかります。
ただ、出来に違いはあれど、どのコも愛おしいという気持ちに変わりはありません。

好きこそものの上手なれとはよく言ったもので、「おもっちゃん」を愛でる気持ちが、ぬいぐるみをつくる原動力になっていたのかもしれませんね。

おまけと言ってはなんですが、おもっちゃんのお友達も作り直してみました。

そして製作を見守ってくれていた母に、完成した3号をお披露目。
「かわいい!」の褒め言葉を頂き、達成感に包まれたのも束の間でした…。

「わあぁ〜っ!欲しい…!」
「もう一個つくる予定は?」と、
出来立てホヤホヤのおもっちゃんを離さない母。

その後も猛烈におねだりされ……

…結局あげちゃいました。
なので3号は今、母のベッドの枕元にいます。
本来は自分用につくったおもっちゃんぬいぐるみでしたが、お布団をかけてあげたり抱きしめたりと、母がとにかく可愛がってくれているので…。もうこれだけで満足です。

当分 新しいおもっちゃんぬいぐるみをつくる予定はありませんが、現在 祖母からも「欲しい」とせがまれております。

次は「おもっちゃん」で、なにをつくろうかな…。

あわよくば「おもっちゃん」の書籍化を夢みて。