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ママ友との関係

なんだか“ママ友”という響きを特別に感じる人が多い気がする。
ママだから、その前提に「子どものため」を付けて
考えてしまうのではないだろうか。
ママ友と言ったって、要するに“友だち”である、と私は考える。
自分の友だちだと思って作ればいいし、
友だちだと思って接すればいいのだ。
子ども同士が仲が良いから自然と会話が生まれてママ友になった、
と言う流れが多いかと思うが、
そこにママの感情があった方がいいと思うのだ。
ママがその人と話して楽しかったからママ友になった、が
私が思うママ友作りの基本である。

現在息子たちは小学校高学年以上になっているので、
このママ友話は10年くらい前の話しになる。
私自身、
子ども同士が仲が良いから、その子のママと仲良くなった方が
息子のためだろうな、とか、
仲良くならなかったら息子が仲間外れにされちゃうかもしれないな、とか
考えたことがなかったように思う。
私が、あのママ素敵だな、と思った方に声をかける。
話しかけてきたママとの会話が楽しかったからまた話してみる、
と言った具合だ。
逆にフィーリングが合わないなと感じた人とは
線を引いたお付き合いをした。
子ども中心ではなく、自分中心に考えていた、とも言える。

子育ては、その時その時で悩み事が変化していくし、
子どもの個性によって親が考える心配事も千差万別になっていく。
そう言った子どもの成長過程で疎遠になっていくママ友も当然いるのだが、私は逆に学生時代からの友人に障害を持った子が生まれた時に、
数年疎遠になった経験がある。
これは、独身の自分と結婚して子どもが生まれた友人が疎遠になる、
という感覚にちょっと似ている気がする。
学生時代のテンポとノリの良い会話ができなかったのである。
“楽しかったあの頃”を知っているだけに、
一緒にいても楽しめないと感じ落ち込んだりもした。
幸い彼女には当時力になってくれる人たちが周りに多くいたから
当然私を頼ってくることもなく自然と疎遠になった。
が、近年、お互いの子どもがあまり手がかからなくなってきて、
年に数回会い
“楽しかったあの頃”のテンポとノリが戻ってきたのである。

私にとってママ友とは、
「子どもがいることが知り合うきっかけになった友人」のことであり、
互いの子どもの関係性はあまり考慮していない。
息子たちが赤ん坊の頃に仲良くなったママ友と私が今も仲良くしていても、子ども同士が今でも仲が良い、と言うのはほとんどない。
会えば話す程度の仲でも私は嬉しく思う。(漫画の世界のように幼馴染みがずーっと仲が良いとは限らないのである。)

ママ友であっても、学生時代からの友人であっても、
関係性が変化することは当たり前のことだと思う。
今自分はどうしたいのかを考え、自分のことを大事にすることが、
家族や周りの人の幸せにつながると考えている。

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