Clubhouseに招待される人生でありたかった。

Clubhouseが
突然盛り上がりを見せている。

アメリカ発の音声版SNSで
今のところiOSアプリのみ対応。
Android版の開発はこれからだそう。

先週の水曜日に初めて存在を聞き、

「え、なにそれ。知らない」だったのに

光のスピードで話題になっている。

Twitterでの盛り上がりはもちろん、テレビのニュースでも特集が組まれていた。

芸能人、実業家、インフルエンサーの方などの

なんかすごい人たちが

Clubhouseに招待されて楽しんでいる様子を目にすると

心がざわざわする。

このアプリは1人につき、2人までの招待制になっているということ。

わたしにはたぶん、回ってこない( ´ ▽ ` )

招待制に乗り遅れてしまった時
小5のわたしがひょっこり顔を出した。

学校の近くに、文房具屋さんがあってそこで時々、鈴のくじが売っていた。

そのくじは、

1等 大きい鈴
2等 ちゅうくらいの鈴
3等 小さい鈴

という内訳になっていた。
ハズレはない。

1回500円くらい、と高額だったので普通の小学生には手が出せないものだった。

当時の500円なんて、今で言う1,000円くらいの価値。

遊びに行く時は100円持っていれば、5.6個のお菓子が買えた時代に500円をどーんと出せるクラスメイトなんて
注目を浴びるに決まっている。

小学生相手の文房具やさんがあこぎな商売をしていた。

クラスの人気者Jくんは、登校前にそのくじを引いてくる。

先生は、「朝に寄り道して買い物してくるのは禁止します」と言っていたのに。
見て見ぬ振りをした。

そしてJくんは、その鈴をかわいいこに限定して配りだす。
明らかに条件を提示していたわけじゃないけれど、審査基準は顔だったに違いない。

勉強も運動も出来て顔もかわいい、クラスのマドンナ(マドンナって言い方😂)には
1等の大きい鈴で、しかも銀色じゃないピンクのかわいい鈴。

大きい鈴は、ちりんちりんというよりも
ごろんごろんに近い音を立てていた。

神社でお参りする時に鳴らす鐘のようなイメージの音🔔

5年2組のヒエラルキーにおいて、トップに君臨するJくんとAちゃんは両思いだった。
だから1等のピンクの鈴がもらえた。

ちなみに、わたしが生まれて初めて胸の中をぐりぐりされるほどに好きになったのはJくんだったのは秘密。

胸がぐりぐりする病気なのかと思ったことも、Aちゃんよりもずっと先にわたしの方が好きだったのも秘密。

鈴を配られたい女子たちは、Jくんを取り巻いてキャーキャーする。

わたしの友達も鈴をもらっていた。
うれしそうにランドセルにぶらさげていて

鈴のちりんちりんという音に加えて
歩くたびにランドセルに鈴が当たる音も全てうるさかった。

もしわたしがあの時、鈴を手にできるような立場だったら、うるさいと感じることもなかったであろうあの音。

実は今でも、少し苦手。

イケてる軍団が何人かで集まっている場所で

「うみちゃんは鈴もらえてないんだよね。かわいそう。」ってくすくす笑われるわたしが

Clubhouseに招待されるわけがないんだ。

鈴はもらえないのに、桃鉄のキングボンビーはもらえちゃう。

そんな人生をもう何年も歩んでいる。

そんな話を夫にしたら、

「桃鉄と一緒だよ。どんだけキングボンビーつけられても、最後ちゃんとゴール出来たらええやん」って。

あの日Jくんからもらえなかった鈴が
夫からもらえたから、まるなんだ。

小5のわたしと、一度ゆっくり話がしたい。

大丈夫。
1等より大きい鈴がもらえる日がきっと来るから。

取り巻いてキャーキャーしなくてもいい。
その鈴は、なくても日常に支障はない。

自分で500円持ってくじを引きに行くことも考えていると思うけど
500円あったら大好きなどんどん焼が何個買えるのか、もう一度考え直してほしい。

小5のうみちゃんはかわいそうじゃない。
あの時の運貯金が、あとからビッグになって帰ってくるから。

がんばれ、うみちゃん🥺❤️


ついしん。

あの、ダメもとなんですけど…
Clubhouse招待してもいいよ。という方いたらお願いします。

Clubhouseに招待される人生、諦めてないです😂

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