わたしが愛する回転寿司とは。

生ものが食べられないわたしは、回転寿司に行くことが好きだ。

大好きなフライドポテトがあって、ラーメンもあって、生もの以外のいわゆる邪道なお寿司も種類が豊富でわくわくが止まらない。

蒸しえび、生ハム、天ぷら、ハンバーグ。
わたしのお寿司にはわりとマヨネーズが載っている。

何度言われたかわからない、「生ものが食べられないなんて人生の半分損してるよ」と言う言葉。

わたしは、マヨネーズと酢飯が合うことをよく知っているので、人より多めに得していると思っている。

色々なものを食べお腹がいっぱいになれば、食後のカフェラテとデザート…という流れもあったりなかったり。その後にまたお寿司を食べてしまうのはご愛嬌。
甘いものの後には、しょっぱいもので〆。

ここは、食のアミューズメント施設やー!

普段から色んなことが気になるわたし。
実はあまり外食が得意ではない。

まず、店員さんを呼んで注文をすることが苦手だ。
忙しい店員さんに、良きタイミングで「すみません」を言うことが出来ない。

食べている間、店員さんにはほどよく放っておいてほしくて、「お味はいかがですか?」や、遠くから食べた後の反応をこっそり見られているのはしんどみ。

お水がなくなったり、例えばフォークを落として新しいのが欲しくても、「すみません」と叫ぶくらいなら自分でなんとか解決したい派なので、カバンの中に忍ばせた割り箸を取り出す。

いつだってその時のためのマイ割り箸を持っている。

細かいことを気にしまくるわたしにぴったりハマったのがこの回転寿司のシステムだった。

悩みごと、全部まるっと解決される。

タッチパネルで注文は完結。
お水やお茶は自分で汲み放題、他のお客さんからは見えにくい席の作りであるし、握ってくれる人が見えないので大袈裟な「おいしいアクション」をする必要もない。

ただ、本当においしいものは席で1人じたばたすることもあるけれどそれは本物の「おいしい!」という反応なのだ。

ひとりだって入りやすく、アプリひとつで予約もできる。
電話が苦手わたし、ネットからという気軽な予約方法があれば「電話で予約するくらいから行かない」という選択肢が消える。

疲れて休みたい時、行きたいカフェは大体座れないくらい混んでいるけど、回転寿司のカフェタイムはほぼ空いている。

ゆっくりとソファー席に座り、ラテとケーキを注文してもあの某コーヒーショップより安くておいしいものが食べられる。

浮いたお金でお寿司まで食べられるなんて、コスパ重視女にとってはとにかく最高の場所なのだ。

ある著名な方が呟いていた、高いけどカウンターの寿司屋に行こうという言葉はわたしには全く刺さらない。

わたしは回転寿司屋が好きであり、決してお寿司目当てではない。
カウンターの寿司屋に行ったところで、食べたいものがない。

ある意味、テーマパークでお腹も心も満たされている。

だからお願いします。

どうか、わたしから奪わないでほしい。
楽しくて大好きな場所を。
居心地が良く、時に1人でも行くほど大好きな回転寿司を。

わたしは怒りを通り越して悲しくなっている。

最近連続して起こる回転寿司テロ動画を見て、世間の反応を見ていると大体の人はもう「行きたくない」と言っていた。
気持ちはもちろんわかる。
わたしももう行けないかも、と一瞬でも思ったのは事実だから。

だけどその後思ったのは「やっぱり好きだ」ということ。

面倒くさいタイプのわたしに、あんなにも寄り添ってくれる飲食店が他にあるだろうか。

潔癖なわたしにとって、あの衝撃映像はすごくショックではあったけれど。

回転寿司がなくなったら、わたしの人生はお先真っ暗なほど。

おもしろくもなんともない動画のために、わたしやみんなの大好きな回転寿司を遊び場として使わないでほしい。

遊ぶ場所なら他に沢山あるはずだから。

ごめんで済んだら警察はいらないのよ。

わたしたちを楽しませてくれる企業努力をどうか潰さないでほしい。

大好きな場所を守りたい。ただそれだけなんだけど。
そう思ったら、時事ネタに切り込むことはあまり得意でないはずなのにつらつらと思いを綴ってしまった。

また、ポテトを食べに行こうと思っている。
あ、お寿司ももちろんだけど。

食べて応援しか出来ないけれど、これからもずっと愛してるし、微力ながらも改めて回転寿司の魅力が伝わればうれしい。


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