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彼氏と過ごす、初めてのクリスマスは決戦の日

さてさて、また今回も話が長くなりそうな予感なので、皆様には先に覚悟をしてから読んでもらいたい。(そういえば、前も覚悟をしてもらいましたね…こちらで。すみません。)


女友達&外国人が揃う彼のクリスマスパーティーに参加することを結局は決意した私。前日の夜から彼の家に泊まり、朝からパーティーの準備を共にした。


彼に「クリスマスパーティー、楽しみ?」と聞かれても、正直全然楽しみじゃなかった!なんというか、戦いに行くような感じ。女友達との決戦日のような、全てが英語の世界に乗り込む、留学前の不安のような(留学には行ったことないが)、とにかく胸にモヤが掛かったような感じで、楽しもうという余裕もなかった。でも今日は何とか、乗り切りたい。時間は息してたら勝手に過ぎていくんだら、大丈夫!もし辛くなったら、迷わず帰ればいい。と自分に言い聞かせるばかり。むしろそれのみ!笑


「うーん、緊張の方が大きいかも」と彼に言って、彼はそうか…と頷いた。その後クリスマスパーティーの準備に忙しくしていたら、彼が不意に、


「みんな日本語話せるから、大丈夫だよ。それを忘れないでね。」


と言ってきて、私は不意打ちで、キュンとした。
私がパーティーに不安に感じてることを、そんな気にしてくれてるとは知らなかったのだ。何だか急に味方が付いたようで、心がほっとした。もしかしたら彼はいつも味方なのに、私が1人で立ち向かおうとしていたのかもしれない笑


女友達が準備の手伝いをするのに、みんなより早めに合流したが、本当にその時は心中穏やかではなかった。彼女は何も気にしてない感じで「久しぶり!元気にしてた?」と聞いてきたけど、私はなんていうか、ポケモンでいえばレベル40の敵に対して、レベル50.60で圧倒的に勝ちたいところを、レベル35で挑んだような勝てるか分からない不安感。(分かる?笑)


圧倒的な余裕を持つ彼女と、彼女への今までのトラウマと疑心感、悪い印象で余裕のない私。彼と彼女の、ネイティブ同士のスピーディーな英語での会話に、理解は追いついても疎外感も感じた。それさえも、わざとなのではないか?と疑うほど。


しかし時折、彼が日本語で会話するように心がけてくれてて、その気遣いにとても温かさを感じた。すごい。何。めっちゃサポートしてくれるぞ…!!!(サポートに一切期待してなかった)


そうして15時よりパーティーは始まった。


友人が全員集まってからも、彼のサポートは引き続き続いた。時折、私が分からなさそうな会話が出れば翻訳して教えてくれるし、友人との会話の中で私を褒めたり、大丈夫?と直接聞かなくても私の体に触れ、私の表情から様子を見てくれる。


すっごい!気遣って、守ってくれるやん!!!


私の脳内で彼の株は爆上がり。
彼の友人が「ようやく会えた!」と私に話しかけてくれた時には、彼は私のこと友達に話してたんだ!と驚いたし、しかもそれが、きっと良い内容で伝えてくれていることは、友人の声のトーンからよく分かった。


そして問題の女友達のこともよく分かった。
彼女は良い意味でも悪い意味でも、フレンドリーかつオープンで距離が近い。日本人彼女と一緒に来たチリ人の男友達が、女友達との会話の中で悩むふりをしたところ、大丈夫?と彼の頬に触れ、顔をキスするんじゃないか!?と思うほど近付け、私はあなたが大好きだから大丈夫よ、とその距離で言うのだ。後ろに彼女がいるのに!


私はあんぐり。「すごい…。」しか出てこない。むしろこの距離感で女友達と2年半一緒に過ごして、彼が女友達に恋心を抱かなかったのがすごい。本当に私の彼氏はこの女友達に興味が無いんだと、むしろ少し安心した。


そんなことをした後で女友達は「今は好きな人が4人いて、1人は東北、1人はアメリカに住んでいるの。今アメリカの彼からMerry Christmasって連絡が来た!幸せ♪」というのだ。私は理解が追いつかない。そりゃ恋愛は自由なので文句はないが、私との価値観があまりにも違いすぎる。アラサーになっても尚、好きな人が4人(まず、学生時代でさえ好きな人を一度に4人も作ったことがない)!!!シンプルにパワフル過ぎないか?


他人事であれば面白いが、彼との関係を疑ってた私にはなんだか複雑だった。だがしかし、彼女がそうやって言うということは、まあ私の彼氏には興味が無いということだ。


彼女と仲良くなれるかなれないかは、正直まだ分からない。しかし、クリスマスパーティーに参加したことで、彼氏が好きなのは本気で私だけなんだということがよーーーく分かった。


今まで心にモヤがかかっていた彼女のことが、スーーーっと引いていく。かと言って彼と彼女がよく一緒にいることは変わらず嫌なのだけど、でもそこに心配は一切無用なのだ。



パーティー自体は終盤になり、皆コタツに入って団欒した。チリ人の日本人彼女は、英語のできない私より、更に英語ができなかった。チリ人である彼の日本語がうますぎるからと思っていたが、彼女はなんと海外渡航歴がない。もっと言うと、飛行機にさえ乗ったことがなかったのだ。


そんな人がチリ人と出会って付き合うってのは、どういうことだ!笑  彼らの馴れ初めを聞くタイミングを逃してしまったがあまりに興味深過ぎた。しかし彼女自体もとても優しくオープンな人だったので、人種とか、国とか、私もあまり気にしないけど、彼女にとってはもっとどうでも良い事だったのかも。人のこと言えないが、英語が全く分からない状態で外国人パーティーに彼氏と気軽にくるフットワークの軽さもすごい。


きっとただ良いタイミングで彼と出会って、好きになった人がチリ人であっただけなのだ。(だけどそれで付き合って一緒に住むのも、またスゴすぎる、色々すごい。)




21時前になり、みんな翌日は仕事だったり予定があったりで、パーティーは終わった。


なんとか…終えたぞ…。達成感を感じつつも疲れで、感情にに整理がつかなかった。久々にドッと疲れた。仕事より疲れたかも。朝から大量の料理を作って、部屋を片付けて、初めましての人と話して、普段聞かない英語を聞いて、理解して……、あんなに心労を感じたのは久々だった。

まずこの2年間、コロナではじめましての人に会うことなんてなかった。彼氏以外は。


あまりの疲れにボーーーーッとお皿を洗って、部屋を片付け、残った彼の友人と海外ドラマを見て、お茶をして、彼と二人きりになったとき、ようやく心が落ち着いた。


「今日は朝からありがとうね」とハグしてくれて、楽しかった?と聞かれたけど、全部が楽しかったわけじゃない。その時まだ女友達のことに完全に整理が着いておらず、なんとも言えない気持ちだったのもあって、「楽しい半分、疲れた半分って感じかも」と正直に答えた。


彼も同じだったようで、2人ともなんだかヘトヘトだった。


布団に入り彼はすぐ眠りについたが、私は体と心は疲れているのに全然眠れなかった。今日1日のことを思い返して、疲れや、女友達のちょっとした(私にとっての)異常さ、彼の優しさに、気遣い、また別で話すがチリ人と日本人カップルのこと。振り返って何故がじわ〜っと涙が出た。何度も起きて、6時半になった所で、寝るのを諦めた。


一旦トイレに行って水を飲むと、彼が私が起きたことに気付いて起きてきた。何も話さずトイレに行き、布団に何となく戻って寝っ転がってた私を抱き締めて、「寝れないの?」と聞いた。「うん」といったらまたギュッとして、私が眠れるように頭を撫でた。


クリスマスパーティーでの彼の気遣いと、眠れるように抱き締め、頭を撫でてくれる彼の体温と優しさに、めちゃくちゃ愛情を感じたら、スコーーーーンッと眠りに落ちた。そこから10時まで寝たのだが、彼はその間眠れず、起きていたらしい。めちゃくちゃ申し訳ないことしちゃった。


何が言いたいかと言うと、私は今めちゃくちゃ大事にされているようだ。多分それは前からだったのかもしれないけど、私はクリスマスパーティーに来なければ分からなかったかも。女友達との関係も、明確に見えてなかったかもしれない。


本当に大変な1日だったけど、行って良かったと思う。
翌日彼は「昨日は朝から料理を沢山作って、知らない人にたくさん会って、君にとって心の労働みたいだったね…。大丈夫?パーティーの準備、助けてくれてありがとう」と言った。


今はパーティーの前の、彼へのモヤモヤは1つもない。むしろ、多分今までで1番、彼を信じている。紆余曲折あり過ぎるが、今年のクリスマスはとても意味のあるクリスマスだった。


こうして書いていたらそういえば私、彼氏とクリスマスを過ごすの人生で初めてだった。あまりにも必死で忘れてた。思い描いた彼氏とのクリスマスでは無かったな。笑 
なのでタイトルはこれにしました。

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