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INFJ のみんなへ㉓(パートナーの短所を受け入れることが出来ない自分-The Song of Achillesを読んで 1-)

みなさん、こんにちは(*'ω'*)ノシ

気づいたら11月ですね。もう今年も終わりに近づいている…!とびっくりしています。如何お過ごしでしょうか?

私は相変わらずの日々を過ごしているのですが、そんな中でつい先日、「The Song of Achilles」という本に出会いました。本当に面白くて感動する話で、最後には号泣してしまいました。また、登場人物達の関係性を考える中で浮かんだ疑問が2つありました。

① パートナーの短所はどうやったら受け入れることが出来るの?
(受け入れたいけれど中々出来ないのは何故?)
② パートナーの裏切りは許せるもの?

自分も欠点ばかりの人間であることは認識していますが、ここではいったん自分のことは棚に上げさせて頂きます(/ω\)。。。

そして、それについてカウンセリングの時に先生と話しました。

完璧主義、理想的な相手(ソウルメイト)を探し求める傾向にあると言われるINFJの皆さんの中にも同じようなことを考えている人もいるのではないかと思い、その内容をシェアしたく記事を書き始めました(*'ω'*)人(*'ω'*)

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まずは本題に入る前に、この本のあらすじを紹介させて頂きます。

ホメロスによるギリシャ叙事詩「イーリアス」を基にした現代版古典小説。神が存在する神話の時代のギリシャが舞台。

主人公のパトロクロスは一国の王子であったが、不慮の事故で人を殺してしまい、幼い身ながら追放者となってしまう。その追放された先で出会ったのがその国の王子であるアキレス。二人は次第に絆を深め、穏やかな少年時代を過ごす。しかし、アキレスは半神(母親が神、父親は人間)であり、生まれた時より戦いに身を置くことが予言されている。運命に逆らうことは出来ず、二人は次第にトロイ戦争に巻き込まれていく…。

この物語を考える上で欠かせないアキレスとパトロクロスの関係性を説明します。

パトロクロスはアキレスのTherapon(θεραπευτής)になります。Theraponとはギリシャ語なのですが、英語だとcompanion/brother-in-armsで、日本語で言うと義兄弟に近いものです。王子(王)に血の忠誠を誓い、戦時には盾となり戦い、平時には側近として働く名誉ある立場です。王子は自分のTheraponを選ぶ習慣があり、アキレスはパトロクロスを選びました。

更にイーリアスの解釈の仕方でも別れるのですが、アキレスはパトロクロスと恋人であった説もあります。それは、当時のギリシャでは同性愛が広く知られていたこと、イーリアスの中でのアキレスの行動やセリフ(「自分が死んだらその遺灰をパトロクロスの遺灰と混ぜて一緒に埋葬してくれ」等)から来ています。シェイクスピアなどがこちらの説を支持しています。今回のThe Song of Achillesも二人がパートナーであったという説をもとに書かれています。

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さて、本題に移ります(*'ω'*)ノシ
※以降、本のネタバレを含みますのでご注意ください!

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① パートナーの短所はどうやったら受け入れることが出来るの?
(受け入れたいけれど中々出来ないのは何故?)

以下、先生と私のカウンセリング中の会話です。

私:聞いてくださいよ先生。パトロクロスはアキレスのTherapon(つまりアキレスを守らないといけない立場)なのに全然戦わないんですよ!戦争が始まってもびくびくしちゃって、アキレスにお前は盾に隠れてて良いって言われるんです。戦場ではいっつもアキレスに守られてて…。しかもそのうち戦場に行かなくなるんですよ。人殺しが嫌いだからって言って。

でも大将であるアキレスの側近じゃないですか?そんな人が周りから臆病と思われる行動をとるって、この時代的にアウトなんじゃない…?って思うんですよね(; ・`д・´)アキレスの評判が傷つきますよね…。

先生:ははは、そうなんだ(笑)

私:でも、アキレスはそれでもパトロクロスがいいんですよねー…。

先生:そうなんだろうねー。

私:アキレスも無敵の戦士なんですけどね、ダメなところもいっぱいあるんですよ。アキレスは自分の興味のある人以外、全然顔も名前も憶えないんですよ。あと自分の名誉のためには、ひどく冷酷なこともやってしまうのです。まぁ当時、名誉は死よりも大切なことだったのだろうとは思うのですが…。そして大量に人を殺すんですよね。人殺しが嫌いなパトロクロスはそれでもアキレスを受け入れるんですよ。何故だろう~(´・ω・`;)

先生:うん、うん。

私:端から見ると、お互いのパートナーとして致命的な欠点を持った相手だと思うのですが、どうして一緒にいるのでしょう?

その人の長所(良いところ)が短所(欠点)よりも勝っているからですか?たとえば、パトロクロスは戦えませんが、優しく慈悲深いです(結局戦場で戦う戦士としてでなく、負傷した人を手当てする医療従事者として働くことになる。)アキレスは冷酷なところもありますが、その心は子供のように純粋で美しいです。そういった良い部分があるから一緒にいるのですか?

先生:うーん。多分、この二人は心の深いところで繋がってるんだろうね。魂レベルで繋がってるんだと思う。だから、お互いにとって短所は存在しないんだよ。

私:むむ(´・ω・`)短所が存在しないとはどういう意味ですか?短所と長所は表裏一体と思っているということですか?

たとえは、パトロクロスは弱くて怖がりだけど、だからこそ、人の痛みや悲しみが分かり、傷ついた人を癒すことに力を注ぐ。パトロクロスの短所は長所の裏返しでもあるから、アキレスは彼の短所も含めて受け入れているということですか?

先生:んー。というより、魂レベルで繋がる相手だったら、自分から見て相手に短所ってないんだよね。なぜなら、その人のありのままを受け入れるから。だから短所を受け入れる、入れないという問題じゃないんだよ。そもそも存在しないんだから。

私:えっ?深く心で繋がる相手に短所はないとな…(; ・`д・´)??ということは逆に言うと、短所が見える人は自分にとって心から繋がりたい、もしくは繋がる予定の相手ではないと

先生:そういうことになるね。ただ、表面的な事に気をとられて別れてしまうこともよくあるよね※。もしかしたら本当は心の奥から繋がれる相手だったのにもかかわらず。

※表面的な事のせいで別れてしまう例
社会から認められたいという気持ちの強いがある→パートナーに社会的地位の高さを求めてしまう→低い(自分の求める基準に満たない)場合は不満を感じ、それが相手の短所だと思い気になってしまう→我慢できず別れを選ぶ

この場合、自分の中のコンプレックスを相手に投影している(表面的な幻影を見ている)だけであり、相手に問題があるわけではない。問題は自分にある。これを解消するためには自分がなぜ社会から認められたいという気持ちに執着しているのかを考える必要がある。

私:つまり、相手に短所が見える原因は2つあるということですか?
①表面的なこと(自分の中の問題を相手に投影しているために見える幻影)のせい
②その人が自分が心から繋がりたいと思う(
心から繋がる予定の)相手じゃないから
だから相手の短所が気になる時は、自分の心の声をきちんと聞いて、どちらがその原因かよく考えないといけないということですね。

先生:そういうことだね。アキレスとパトロクロスは確かに端からみると欠点だらけの関係だね。でも、きっと彼らは魂レベルで深く繋がってるから相手に短所っていうのは存在しないと思うよ。お互いありのままを受け入れている。

私:確かに…。彼らは相手の生き方を変えようとはしません。アキレスはパトロクロスに戦うことを求めないし、パトロクロスも人殺しは嫌いだけど、毎日血まみれで帰ってくるアキレスを迎えます。多分二人とも相手が持って生まれた運命を受け入れているからだと思います。

先生:そうだね。お互いが相手を補って、二人で完璧な存在になっていくような関係なんだと思うよ。

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さて、今回のテーマ「①パートナーの短所はどうやったら受け入れることが出来るの?(受け入れたいけれど中々出来ないのは何故?)

に対する先生の答えは、(繰り返しになりますが)

パートナーの短所を受け入れなければ…と悩んでいるようだけど、悩む必要がそもそもない。なぜなら魂レベルで繋がる相手には自分から見て短所は存在しないから。その人のありのままを受け入れることが出来るから。

だから、
もし短所が見えるということは、その人は自分にとって深く繋がる予定の人じゃないかもしれない。

ということでした。

私はパートナーの短所を受け入れることが出来ない自分についてずっと悩んできました。

パートナーも人間だから短所があって当たり前で、それを受け入れるべきであるのに、どうしてもマイナスな部分が目に付く…。
どうすれば相手の短所ととれる部分も含めて愛することが出来るのか…、と。

先に述べた表面的なこと(自分の中のコンプレックスを相手に投影しているから)が原因なのかな?というのは前から考えていて、どうにか自分の中の問題を整理しようと努力していました。また、“パートナーと良好な関係を築くためには、なるべく長所を見よう!もっと褒めよう!”といった巷の記事を見ては、きっと自分にはそれが足りないんだと思い、気を付けるようにしていました。

つまり相手の短所に目がいってしまう原因は、自分の努力不足とネガティブ思考のせいだとずっと思っていたのです(それも一部間違いではないとは思いますが…)。

だから今回先生が言ったこと(心の深いところで繋がる相手に短所は存在しない。短所が見えるということは、その人が正しい相手ではないかもしれない可能性がある)なんて一度も考えたことがありませんでした。

もしそうならば、私は自分の中の問題を整理したら後は何もしなくていいことになります。新しい出会いがあった際は、「私はこの人と魂レベルで繋がりたいと思っているのかな?」と自分の心に聞けばいいだけです。そして、その人がそうであれば全てを受け入れることが出来る。そこには「短所を受け入れよう」「なるべく相手の長所を見よう」「褒めよう」といったような努力も必要ありません。

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ありのままの自分を受け入れてくれる、自分も相手を受け入れる、そんな夢みたいな関係が現実にあるわけないじゃない!と笑う人もいると思います。でも先生の言葉を聞いて、それがきっと正しいんだろうな、と思いました。心の中で何かがストンと落ち着つきました。また相手の短所を受け入れることが出来ないといって、もう自分を責めなくてもいいと思うと安心しました。

自分の心の声を聴くこと、そして心から繋がりたい人じゃないと感じたら、その相手とは無理をせずにお別れしたほうがいい、と思えました。あとは、自分にとって正しいと思える人にいつか会えると信じて行動を続けるだけです(*'ω'*)人(*'ω'*)

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アキレスとパトロクロスの話すればするほど、先生が「いいね~健康的な関係だね~(共依存とかお互いに悪い影響を与えるような関係ではないということ)」と嬉しそうに言います(笑)。

どうやら私はこの本を通じてパートナーとの正しい関係の築き方を学んでいるみたいです…φ(・ω・ ;)メモメモ

(あっ、でも二人の関係性の描き方も素晴らしいのですが、話の展開も面白いし、戦争の描写も凄いのですよ。壮大なハリウッド超大作を観ている気分になれるので、興味のある方は是非!あと、パトロクロスは戦わないといったのですが、必要な時はめちゃくちゃ戦います!決して彼を悪く言っているつもりではないので悪しからず…。)

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さて次回は、そんなアキレスとパトロクロスがお互いに「裏切り!?」をしたことについて先生と話したこと、「パートナーの裏切りは許せるもの?」について書きたいと思います。

ではでは!日々寒さが増しますがお体にお気をつけて~(*'ω'*)人(*'ω'*)
夕方寒くて足先が冷たい…泣

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