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ゆたかさは、食とトイレで測れる?(チベット記)

去年行った西チベット。
チベットのなかでもまだ開発が進んでいない地域。
太陽光発電で、停電なんてしょっちゅう。
マイナス10度で雪が降っているというのに窓も閉まらない宿。
電気も水もなく、寝袋にくるまって、ただひたすら寒さに耐えた。

西チベットのトイレ事情

トイレは、たいてい外。
車の移動中は、道沿いのそこらへんで済ます。
集落では、ニーハオ(ドアがなくてお隣が丸見えのタイプ)の公共トイレ。トイレといっても、ただの穴。
横のひとが、お尻丸出しで「うーん、うーん」って唸ってたりする。
つーーんとするガスが充満してて、慌てて飛び出したこともあった。
宿から200mくらい離れた公共トイレに行くため、狂ったように吠えて走り回る野犬の群れをクリアしないといけなかったのは怖かった。

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西チベットの食

●西チベットのランチ
中華系の食堂もちらほらあるが、チベットの人は行く習慣がない様子。
チベット人ガイドに連れられて行くのは、いつも茶店だった。
チベットの人たちは、よく茶店でミルクティーを飲んで談笑している。
フードはこんな感じ。

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●日本のランチ
一方、帰国してから食べた、会社近くの定食屋などでのランチ。

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これまで普通に食べてた会社近くの定食屋のランチが、
あまりにも豪勢なご馳走に見えて、くらくらした。

ごはんにジャガイモをのっけただけの「ダブルたん」ランチとくらべ、
日本のランチって、まぁなんて品目が多く、バランスよく、豪勢なものか。
もちろん値段は違う。
チベットのランチは300~400円くらい。
日本のランチは800~1000円くらい。
ただ、チベットはそもそも、こんなランチ自体がない。

毎日、こんなゴハンを普通に食べている生活。
チベットの人を連れてきたら、びっくりするんだろうなぁ。

ゆたかさって何だろう

電気がある。水がある。
しっかりと窓やドアが閉まる部屋がある。
川のせせらぎや洗浄機能までついた、キレイなトイレ。
美味しいゴハンに、ぽかぽかお風呂、あったかい布団で眠れる幸せ。
いいな、いいな、日本っていいな。
日本にいても、なかなか気づかないもの。

とはいえ、これは、環境やモノの面でのQOLの話。
チベットの人が、ウォシュレットトイレの使い方を知ったとして、
いまよりゆたかなのか、というと、そうではなさそう。

本当のゆたかさは、いつも人のココロの中に。





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