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ホビット村|ロトルアおじさんとの出会い|ニュージーランド旅

ニュージーランド旅行3日目の今日は、オークランドからホビット村へ行き、その後ロトルアへ向かうという予定である。

ホビット村とは、映画ロードオブザリングやホビットのロケ地であり、そのセットがそのまま残され、管理されている。
ロードオブザリングは結構前に見たことがあったが、ホビットはまだだったので、旅行の直前にしっかり鑑賞した。
人生で何を大切にするべきかを思い出させてくれるような、感動する映画だった。
映画を見てすぐということもあり、ホビット村への思いが高まったまま行くことができた。

早朝のバス乗り場

オークランドのスカイタワーの所にあるバスターミナルで集合し、バスに乗り込む。
運転手さんは、早朝にもかかわらず活気があり、口笛を吹いていて軽やかだった。
ニュージーランドに来て3日目で、なんとなく気が付きはじめる。
ニュージーランドの人達って、みんな常に機嫌が良いのか?ということに。
私は周りの人の気分に敏感なため、機嫌が良いとわかると安心する。

牛の集まり

オークランドからホビット村まで、景色を楽しむ。
ニュージーランドというと、羊が多いことで有名だが、道中あまり羊を見かけなかった。牛や馬が多い印象。
広大な牧場と空は、ずっと見ていても飽きない。

ホビット村ツアーの入り口となる場所へ到着。
ここからツアー用のバスに乗り換えて、ガイドさんと一緒にホビット村へ向かう。
バスの時間まで待っていると、知らないおじさんが私の左側にスッとくっついてきた。なんか近いなぁと思い離れると、またぴたっとくっついてくる。なんだ?変な人か?と不審に思っていると、
「コンニチワ!」と挨拶された。
「わたしはあなたのバスの運転手です、よろしく」
と少しカタコトな日本語で話してくれた。
ホビットツアー後の、ロトルア行きのバスの運転手さんだった。
登場の仕方がおちゃめで可愛い。変な人だと思ってごめんなさい。
今日はロトルアのどこまで送っていけばいいか、また後で教えてと言われた。希望の場所まで送ってもらえるなんて、とてもありがたい。
この運転手さんを「ロトルアおじさん」と勝手に名付けた。


ホビット村へ到着。ここはガイドさんなしで個人で中をうろうろすることはできない。20人ほどのグループで、ガイドさんの説明を聞きながら順にまわっていく。

この写真の家、映画の中でフロド(主人公)が住んでいた家に似ている。
この家なのか本当のところはわからないが、自由に妄想して楽しんでいる。
帰ったらもう一度映画を見たくなった。

どのお家も可愛い

ツアーも終盤に差し掛かったように思われた時、なんとこの可愛い家の中に入ることができた。

ひとつひとつの物を見ていくと、家を整え、暮らしを大切にしているホビットの生活が伝わってくる。
古いものでも愛情を持って使っていくことで、輝きを保てるのだと教えてくれているような気がした。
今あるものを長く使い、限りある資源を大事に使っていく意識を持つ人が増えたらいいなと思った。



村を一周し終えて、こちらのカフェでビールをいただいた。

アルコール少なめのビール。飲みやすくて、すごく美味。

ビールを飲んでいると、またロトルアおじさんが私たちのところへやってきた。送っていく場所を教えて欲しいとのこと。
予約していたのは、Airbnbの個人宅だったので、その住所を伝えた。
ずっと気にしてくれていたみたい。優しいおじさん。


ツアーの最後の、ランチバイキング。

素敵な会場

一緒に村をまわってきたメンバーの数人と同じテーブルを囲んで、ランチをいただいた。初対面なのに、みんな気軽に会話を楽しみながら食べていてすごいなと思った。
私の左側に座っていたのは、シンガポールからきたご夫婦。私たちもシンガポールへ旅行に行ってからニュージーランドに来たことなど、色々話したかったが、適当な英語が出てこない。もどかしい。

デザート

ホビット村での体験すべてに満足し、お腹も満たされて幸せな気分のままツアーが終わった。
ロトルアおじさんの運転するバスに乗り、ロトルアへ向かう。

バスの中で、日本から来た人がいるよ〜と、私たちのことを紹介してくれて、少し恥ずかしかった。そして、「上を向いて歩こう」を日本語で歌ってくれた。
ロトルアおじさん、歌、めっちゃ上手い。
それから、他の国の歌もみんなで歌ったり、バスの中が和やかな雰囲気で包まれていた。
心地良すぎて、寝てしまっていた。
起きた時には歌は終わっていて、まわりの人たちも夢の中。
「Good morning〜」というおじさんの爽やかな声で、みんな目を覚ます。

ロトルアの街へ着いた。
街中にあるホテルで全員降りていき、バスに私たちだけ残った。
街から少し離れた住宅街に予約しているAirbnbがあり、そこまで送ってくれた。ふたりだけのためにバスを走らせてもらって、急になんか申し訳なくなった。
たくさん感謝を伝え、握手してお別れした。
またどこかで会えたら良いなと思った。

高台の住宅街からの景色

Airbnb宅のご夫婦が出迎えてくれて、ツアーのバスでここまで送ってもらったと言ったら、すごくびっくりされた。
個人宅まで送ってくれることは、まずありえないと。
では、偶然に気まぐれで送ってくれただけかもしれない。

最近、偶然という言葉がしっくりこない。起こること全てに意味があると思うので、今回の出来事の意味を考えてしまう。答えはわからないけれど。

Airbnb宅のご夫婦もやさしい雰囲気の方で、一安心。
これから3泊こちらに泊まらせていただいた。



次の記事から、ロトルアの旅の記録になります。

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