縁あって、別れもあって
社会ってなんだろうか。自由ってなんだろうか。あの頃は子どもだった。世界は自分の箱庭で完結されてた。
高校を卒業間近にした時、毎回しつこく自分の名を呼ぶ友人がいた。名前はワタナベ。通称、ナベさん。
実は転校した先の中学で同じクラスだった。親しくもなかったし、彼は、ワタナベ、という事くらいしか記憶がない。何か共同作業をしていた、部活が一緒と言うことは無くて、選択科目が同じ…同じ…あれ?エモヤン※の美術の造形授業で同じだっかも。それくらい印象無かった。多分、話す機会があまり