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縁があって、終わりもあって

なかなかに体験できない事だったと思う。
先生ありがとうございました。

『本年の賀状を持ちまして、賀状の送付は最期とさせて頂きます。

永らくお世話になりましたこと、厚く御礼申し上げます。』


年賀状の出だしである。

少し寂しい気持ちもあったが、先生のご意向を尊重すべきだろう。

小学校二年生の時の担任の先生からだった。

私はとんでもなく手のかかる子供で、随分と先生を悩ましたものだろう。一年生の時の担任は、おかしな教員で父兄とたびたび揉める教員だった。

揉めた親の子供は全員、子供と親に問題があり、自分は正常で常識的だと言うのが本人の主張だったと言うのだから。結局おかしかったのは、偏った考え方を捨てない教員だった。単に性根が悪過ぎる、と言えば、そうなんだけど。未だに名前覚えてますからね…余程記憶に残っていたのだろうと思います。

終には親が教室を見張り、教員が他の子に手を挙げた時に取り押さえ校長室に連れて行かれて、翌年には去って行った。その時、新二年生の我々子供達は喜んでましたよ。異常な光景としか言えないです。

そんなトラウマを抱えた子供達の新しい担任として、先生は面倒見て下さった。

あれから、何十年も年賀状を交わしました。

達筆な先生の字。

いつも、心優しい一言を添えてくれる。

変わらない恩師の姿でした。

今はのんびりと余生を過ごし、きっと、ゆっくり過ごされている事だろう。


先生、永らくお世話になりました。

どうか、お身体にはお気をつけて。御子息に大事にされて下さい。

また、いつか、自分は生徒、先生は先生で。

ありがとう。

春っていいな、みんながえがおになり
新しいことがはじまる季節だから。
 
季節を題材として作文を書いた時、
とても褒めて下さったこと​
ずっと忘れません。​








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