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美味しいと言われると

 料理は好きでない。レシピ通りに作ったこともない。これが作りたい、となると買い物から始めるのだが、普段使わない調味料だったり食材を買うことになると、とたんに面倒になる。また、レシピには2人分、4人分などの量が書いてあるが、よく食べる家だから4人分だと足りない。その場合は?と分からなくなってくる。
 作るのは簡単な料理ばかりだ。カレーを作るときでも、多めに作ろうとすると水の量が分からなくなる。ルーの箱に書いてある内容を見て、1人増えると水はこれくらい増やすのかな、と大体計算するのだけど、その量の水を入れると量が少なく感じる。そして水を追加して、具材が隠れるようにしてしまう。そして、結局スープのようなトロトロのカレーになってしまう。この失敗をしたのは1度や2度ではないのだ。ようやく、水の量が分かるようになってきた所だ。
 家族の味の好みは一緒でないので、味が薄いなどと言われることもある。逆に、このおかずが美味しいと言われることもある。毎日使っていると味付けも作るものもワンパターンになってくるが、思いがけず評判が良いことがあると、料理をする時間が明るくなる。ただ、買い物に行くと買う量も多くなる傾向がある。好きでない料理だけれど、それでも「ウチの味」が出来ていっているようだ。


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