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深井龍之介「歴史思考」感想~ハッとして、グッときて、パッと目覚めさせてくれる一冊~

『当たり前って何?』

昭和生まれのわたしは昭和が終わるなんて思っていなかったし、
アイドルは「う〇ち」なんてしないと思っていたし、
職場でのお茶汲みお茶出しは女性だけという謎のルールが当たり前だと思っていた。

でも、当たり前と思っていた価値観が、たった数十年で変わるのだ。

人は必ず死ぬし世代交代も必ず起こるし、違う世界線で生きていたアイドルは目線が同じと錯覚し「会いに行けるアイドル」になったし、職場でのお茶汲みも女性限定ではなくなった。

価値観は絶対ではなく、場所や時代によって変わります。(本文より)

今を生きていると、今のことでいっぱいいっぱいで、今にしがみつくことに必死になり気づかずにいることがたくさんある。

歴史を知ることで、「当たり前」が当たり前でないことを理解し、悩みも解決しちゃうですってーー!

置いていかれたくなーい!ゴリゴリの価値観を持つ私を♪ハッとして、グッときて、パッと目覚めさせてくれた一冊。


『本を選んだ理由』

毎週、楽しみにしてるYouTubeがある。
『#木曜日は本曜日』

1週間に1度、 木曜日は本屋に行こう📚をコンセプトに、本屋のピンチを救いたい本屋さんたちと、本を愛する人たちが毎週「人生を変えた本」10冊を選書し、エピソードを語ってくれる。

本を愛する著名人のひとりとして著者の深井さんが登場。

ポットキャストを使ってないので歴史を面白く学ぶ「コテンラジオ」も知らなかった。

運営している深井さん、はじめまして(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)ペコリ♡...*゜
はじめまして、深井さんの言葉にハッとしてグッ♪

本屋さんがなくなるのはやばいと思います。
本屋の出版数が減ることによって今まで行けたところに行けなくなる、わかっていたことがわからなくなる。(#木曜日は本曜日より)

半径10キロ以内で生活するわたしは、いい年しても出会う人も体験することも狭い大海を知らない井の中の蛙。

でも本を読むことで、間口は狭くも奥が深いうなぎの寝床から這い出し空を眺める楽しみはある。

想像という場所から行きたいところへ、知らないことを知る。

自分とは対極に生きる人に出会い、なにやってるだよー!ハラハラする人に出会い、同じだと共感する人に出会い…時には共犯者になったりバディになったり、時空を超えた世界へも連れていってくれる。

うなぎの寝床住人にとって本屋はもちろん、本がなくなるということは「無」と同じ。

なんで本を読むんだろう...漠然としていたことに対し、ハッとしてグッと気づく機会をくれた深井さんの本が、「#読書の秋2022」投稿コンテストの推薦図書にあるではないですかー!

これは読む一択しかないでしょ。

『いることが大事にハッとしてグッとキタ━(゚∀゚)━!』

30歳ぐらいまではただの大工だったキリスト。
逃亡生活に明け暮れた孔子。

知らない人はいないであろう超超超ー!有名人のキリストも孔子も生きているうちは、人生はうまくいかなくて大したことはできなかったそうです。

「やったこと」より「いることが大事」
「存在は」が重要だった。彼らの「存在」が周囲に波及していって、1000年後、2000年後の世界に影響を残しているわけですから。
もっと平たく言えば、人間は誰でも生きているだけで周囲にものすごく影響を与えているんです。(本文より)

そうだよ、そうだよ!ハっとしてグッときたよ。

「横道世之介」を読んだときを思い出す。


とりたててなんにもないフツーの青年世之介くんから、人は知らぬ間に誰かを影響し影響されていると気づかされ、自分なんて世の中の役に立っていないと嘆いていたけど、いることが大事だったんだよね、と気づいたもの。

いることで次の人にバトンが渡せる。
影響されたものを見直し変換させながら次へとバトンを渡せばいいんだ。

自分なんて生きている無意味ないんじゃないのか...。
そんなことはない。
役に立っていないと思っているのは自分だけ。
いることで影響し影響されているのだから。
そう思えると心の波がゆっくりと凪いてくる。

そして、

「当たり前」は非常識にもハッとしてグッとキタ━(゚∀゚)━!

キリスト教の外では、男性間セックスは一般的だったそうな。
ということは、男性間のセックスはマジョリティだったのかな。

でも、明治時代になると欧米文化を取り入れることによりキリスト教的な価値観もくっついてきて「同性愛は悪」となり、同性愛はマイノリティとされた。

マイノリティの価値観が根深く残っていたが、現在は古い根が朽ちつつ(←でも...しぶとく残っている)、新しい根が水分を吸いやすくなってきた。

70年代に高校生で、タブーとされたオネェ言葉を操り憧れのバレー部先輩男子を追いかけ続けた「桃尻娘」の「瓜売小僧の源ちゃん」なら、時代がようやく追いついたのね...なんてダサいことは言わず、そんなの当たり前じゃなーい、と返してくれたはず。

当たり前は常識では測れないのだから。

ハッとしてグッとくる話が、まだまだたくさんあります。

歴史上の偉人の多くは遅咲きだった話には、まだまだ絶望するのは早いとやる気がみなぎらせパッと目覚め!自分らしくいられる複数の価値観を見つめる旅にわたしは出るので、つづきは自分の目では確かめてください。

きっとみなさんも...ハッとして、グッときて、パっと目覚めさせてくれる出会いがあるはずですから。

#読書の秋2022 #歴史思考



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