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歌集『櫻さくらサクラ』(大湯邦代氏)を読む。

歌集『櫻さくらサクラ』(大湯邦代氏)を読みました。


本の紹介

2017年刊行の大湯邦代氏の第六歌集です。
普遍性のある短歌が多いためか、内容が全く古くなくて、読み返しても面白い歌集です。

黒い表紙に櫻の花びらが映える
シックな装丁の一冊です。


五首選

歌集の前半の櫻の連作から一首と、
他に好きな短歌をご紹介します。

生いて櫻大樹は芽吹くなく夕くれないを総身にまとう

20ページ

オーイ雲よ風よ飛行機よわたしに夢のひとひらなりと

46ページ

通販の酒名「百年の孤独」「千年の眠り」 ああ長寿国

68ページ

母さんを独り占めしたっけ深川伊勢屋氷いちごに唇染めて

123ページ

高窓が開くや素早く屋根へ飛ぶ猫とこの身を取り替え見んか

127ページ



リンク

↑Amazon


↑出版社公式サイト・コールサック社

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