【フェイクニュースの科学】誤情報を拡散する心理からフェイクを見破る方法まで【前編】
「フェイクニュースをどうにかしたい!」ってのはたいていの人が同意するポイントでしょう。一見正しそうにも見えるせいで騙され混乱してしまう可能性もあるし、自分はウソだと見抜けても周囲の人が踊らされてしまうせいで自分まで被害が及ぶことも往々にしてありますからね(Covid-19ワクチンの議論なんかは典型でしょうな)。
そんなわけで今回と次回で「フェイクニュース」に関するデータをダーっとまとめておきます。
そもそもフェイクニュースを拡散しがちな人ってどんな人なの?
フェイクニュースを一瞬で見抜く方法ってあるの?
あらかじめフェイクニュースに耐性を身に着ける方法
といった知見を確認していきますので、情報があふれる現代社会において、「できるだけ誤情報に騙されない人生を生きたい!」って方なんかはチェックしておくと実りが多そうであります。
それでは早速行きましょうー!
SNSでは「事実」ベースの情報の方がワクチン接種率を下げてるぞ!
まずはとっつきやすい新型コロナ関連の話題から。
SNS上での情報がワクチン接種の意欲に影響を与えていたことは想像に難くないですが、ロチェスター大学の研究(R)では、
事実ベースのニュースはワクチン接種に対して否定的な姿勢を誘発したのに対して、フェイクニュースではそうはならなかったぞ!
っていう、まさに「パラドックス」が示されてました。
まあ「ワクチンを受けたほうがいいのか問題」については、時間の経過とともに沈静化してきている印象ですが、「いつになったらマスクをとっていいのか?」「飲食店の営業はどうすべきか?」とか今後も応用できる範囲は広そうなんで、ぜひ押さえておくといい内容なんじゃないかと。
これは、2021年4月19日から6月30日までにわたって約400万件のTwitter投稿等を分析したもので、URLをチェックする手法で情報の信頼性をチェックしたらしい。そんで事実に関連する45万件のツイートと、フェイク、陰謀論、信頼性・偏向性の強いツイート2.7万件をピックアップし、州レベルのワクチン接種数と比較。すると、以下のような直観に反する事実が判明しました。
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