見出し画像

【第一印象の科学】真実で逆転可能?いつまで持続する?1枚の写真で性格わかる?SNSとリアルで印象どう違う?etc...

「第一印象が大事!」ってのは普段の生活でもよく言われるところ。そんなところで今回は、「第一印象がどれだけ強力か」といったところから「相手にどんな第一印象を持たれているのかを見抜く方法」まで、「第一印象」に関わるデータをまとめてだーっとお届けします!


知は力なり。しかし第一印象は知に勝る。

トロント大学などの研究では、「最初の印象で失敗するとあとから知識で訂正しようとしてもなかなか難しいぞ!」って結論になってます。

これは100人の参加者に20人の男性の写真を見せてその男性がゲイかストレートかを判断してもらったもので、その後その男性の性的志向を正確に記憶できるよう数回のテストを行ったらしい。

そしてそのあとで同じ男性の顔を再び見せたところ、以下のような傾向が確認されました。

  • 最後のテストで写真の男性の性的指向を判断する時間が短いほど、参加者は教えてもらった男性の性的指向よりも第一印象(ゲイに見えるかストレート見えるか)に従って判断する傾向が強かった

  • 一方、判断するのに十分な時間が与えられたときには知識に従ってセクシャリティを分類した

ということで、即座の判断が必要な時には人は知識よりも外見の情報だけを頼りにするみたい。

研究者はリッキー・マーティンを例に挙げてこの現象を説明しておりまして、

1990年代、人々はマーティンを見て「ああ、ゲイの人だ」と思うかもしれません。しかしその後、それがリッキー・マーティンであると認識し、「ああ、待てよ、これはリッキー・マーティンだ。彼はバーバラ・ウォルターズに自分はストレートだと言ってたな」と考えるでしょう。だから、そこには修正プロセスがある。第一印象は、その人の関連情報を知った後も、ずっと強い主張を続けるのです」

とのこと。判断のスタート地点はいつも偏っちゃってて、知識はその偏りをあとから修正する役割を果たすに過ぎないんだぞーと。

最初に与えた自分の印象を後から覆すのは簡単じゃないってのと同時に、自分も他人に対する印象に偏りを持ってしまってるというのは常に意識しておきたいところっすね。


半年たって第一印象が変わる確率はたった3%?

「やっぱ第一印象って偉大だよなー」って思わされる研究(R)が出ておりました。

これはロヨラ大学医学部の生理学のコースの学生144人を対象に、コース中に講義を行った16人の教授を5点満点で評価するよう求めた実験で、学生にはコースの好きなタイミングで教授を評価するように指示。さらにコース終了時まで教授の評価を変えることも許されたらしい。

その結果、

ここから先は

2,912字

¥ 250

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?